齋藤元彦兵庫県知事は、県職員からの内部告発から、
「おねだり知事」
「パワハラ知事」
などと呼ばれ、百条委員会にかけられてもなお、
A局長の処分は妥当であり、適正に対処したと言っている。
百条委員会では、
「ネギはもらったのか」
「かには食べたのか」
など、本質とははずれた質問が多いが、
それにも淡々と答える齋藤知事。
そもそもなぜここに至ったかと言えば、
A局長の告発を、嘘八百の誹謗中傷だと会見で語り、
公益通報者として保護することもなく、懲戒処分を行い、
その結果、このA氏が自死してしまった。
何度もこのブログで書いているように、
自殺した人を正当化し、正義とすることには、否定的な私だが、
多くの職員の思いを何とか代弁しようとしたA氏を、
嘘八百と切り捨て、公務員失格だとして、処分した。
パワハラだと言われることにも
多少強く言ったとしても、それは必要な指導だったと語る。
職員アンケートからも
夜中や休日にメールなどが届いたり、暴君ぶりが伺われる。
例えば、食品などの産物を
「是非、知事食べてみてください」
と渡されることもあるだろうし、
「こんな靴履いてみたい」
ということもあるだろう。
どこの知事でも首長でも、お土産をもらうことや、届け物をもらうことは、
ある意味普通だろう。
そこまで言われるのは、知事が、職員から人望がなく、
嫌われているということではないだろうか。
普通の神経の人なら、とっくに辞めているだろう。
なぜ、辞めないのか。
副知事が一緒に辞めようと進言しても耳を貸さなかったという。
東大を出て、官僚になり、各地方に出向し、
最後は、大阪府で課長を務め、維新の会の推薦を受けて、兵庫県知事に。
ここで、こんなことで辞めたら後がない。
もう一度、政治家となる道ももうないだろう。
だから、任期満了までは辞めたくないのか。
辞めないことで自分を正当化したいのか。
齋藤知事問題が、維新の会にも影響を与え始め、辞職を促すという。
県議会もほぼ全会一致で、辞職要求する。
齋藤知事自身は、自分は何も悪くないという思いなのだろうか。
公益通報者を保護せずに、処分を急いだことや優勝パレードの不正問題など
違法性がある事案をもっと追及して欲しい。
政治家としても、一人の人間としても
格好悪いですよ。
往生際が悪いのは
もう、時すでに遅しだが…