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hiromi1960

Author:hiromi1960
広島県東広島市在住
政治や社会問題に物申す
子供たちにツケを回さない社会を目指す
中央大学法学部卒


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かつて、イギリスの政治家であり小説家のブルワー.リットンが、「リシュリュー」という戯曲の中で
「The pen is mightier than the sword」
と書いていた言葉。

日本語では、「ペンは、剣よりも強し」と訳される。
意味は、「文章で表現される思想は世論を動かし、
武力以上に強い力を発揮するということ」
である。

書くということで、世の中を動かし、正しい方向に導く力となることもあるということだ。
そこには、正義があってのこと。

週刊誌の中の記事には、三面記事以下のどうでもいい記事や
偏った内容のものも多いが、
新聞やテレビなどでは、追えなかったことを
我々に教えてくれることがある。

たとえば、最近では、甘利元大臣の金銭授受による口聞き問題は、
週刊文春が他のマスコミに先んじて、かなりの深い取材をしていた。

正に「ペンは剣よりも強し」で
大臣を辞任へと追い込んだ。

正義感を持って、プライドを持って
社会正義として、そのペンが使われることはいいことだが、
同じ週刊文春の報道に
これはどうなのか?と思われる記事も多い。

ベッキーの不倫問題や
ショーン川上氏の経歴詐称問題などは、
社会正義からは、かけ離れる。

ベッキーという好感度NO.1タレントをテレビ界から追い出したからといって
我々には、何の利益にもならないし、
不愉快な人はいるだろうが、不倫は、当事者の問題で
特集をずっと続けて、息の根を止めるようなことをする意味が分からない。

ショーン氏の問題も、学歴を良く見せて、テレビやラジオの仕事を取ろうという意思が働いていたとしたら
それは、欺罔行為であるが、
そうではなかったとしたら、学歴も経歴も関係なく、
視聴者の多いは、彼のはっきりとしたコメント、
分かりやすい解説に共感していたはずだ。

誰かが書いていたが、大切なのは、学歴ではなく、
学習歴だと
その通りだ。

学歴主義の思想が、文春にはあるのかと思う。
彼の過去、特に小学生や中学生のころのことまで取り上げて
袋叩きにしようとする他のマスコミにも
正義感のかけらも感じられない。

ハーフだろうが、整形だろうが、
そんなことですべての仕事を奪うという社会こそが問題なのだ。

彼は、政治家でもタレントでもない(テレビやラジオに出ているので微妙かも知れないが)。
人気があることをやっかんでいる他のマスコミからの嫌がらせなのか。

こんな風に、あることないこと
さらに子供の頃のことまで炙り出されるようでは、
誰もコメンテーターなどならなくなるだろう。

我々が知りたいのは、その人の私生活ではなく、
報道の味方や考え方、世の中の動きや問題点の指摘だ。

それを分かりやすく伝えてくれるコメンテーターが必要なのだ。

この春の番組改編で、多くの物言うキャスターが去っていく。
政府などの大きな力が動いて(あるいは顔色を見て)
何の存在感もないキャスターになってしまうのか。

マスコミ、報道が、大きな力に屈しては、日本の民主主義は死んだも同じだ。

週刊誌にも正義というものがあるのなら、
政治家や政府には、厳しい目を向け、
国民の利益のためのペンを取って頂きたい。
たまにいい記事もあるからだ。

昨今のテレビのワイドショーがニュースショーでもなく、
お笑いタレントや人気のある歌手などを司会に使って
とても内容のある報道を行っているとは思えない。

お笑いタレントが、茶化しながら報道に口出しするのも
不愉快だ。

ペンも電波も、国民の利益とするため、
社会正義のために、
正しいことを正しく、
知らせるべきことを知らせるために
強い決意と責任感を持って使ってもらいたい。

個人攻撃に使えば、単なる刃物にしかならない。
昨日、国会議事堂に多くの若いママたちが集結した。

そして、厚生労働大臣に約2万8千人の署名とコメントが渡された。

先週、土曜日には、子供を連れたママたちが、
国会議事堂前でデモ行進をした。

この若い母親たちの悲痛な叫びを
政府は、本気で受け止めるのか。

きっかけは、「保育園落ちた。日本死ね」と書かれたブログだった。

匿名の30代女性の叫びだった。
働きたくても子供を預けられる保育園がない。
育児休暇が終わっても職場復帰出来なくて、
退職を余儀なくされる。
やるせない心の叫びだった。

これを民主党の女性議員が国会で取り上げた。

その際、「やめろ!」という多くのヤジを自民党議員が飛ばしていた。
そして、安倍総理も
「匿名なので、事実かどうか調べようもない」
と取るに足らないことのような答弁だった。

まあ、安倍総理は、子供がいないので
子育ての大切さも大変さも知らない人だ。

育休議員だなんていうよりも
まず、働く母親の環境整備をしてからの話だろう。

少子高齢化が続く日本で
子供を産んで、尚且つ、社会で働こうとする母親の育児環境が整っていないのに
1億総活躍だとか、女性が輝く社会だとか、
スローガンだけだと言われても仕方ない。

待機児童問題には、多くの原因を含んでいる。

都市での保育園不足
保育士さんの不足と待遇
子育てに多くのお金がかかること
女性の活躍の場が広がっていること

保育士さんの不足なら、退職された人たちの利用や、
やや年齢の高い育児を経験された方々の活用なども考えるべきで
直近では、無認可保育園でもやっと入れられた方に
保育料の補てんをするとか、
企業内に託児施設を設けることに補助するとか
今、困っている人に何等か、対処しながら
長期的には、保育園の増設を進めるべきだろう。

私が、子供を産んで正社員で働こうとした30年前は、
乳児を受け入れる保育所はほとんどなく、
やっと入れても5時半までしか預かってもらえなかった。

正社員では、お迎えに間に合わないため、
他人にお迎えをお願いする二重保育だった。
ただでさえ高い乳児保育料に謝礼はかなりの負担だった。

二人目を産んで保育所に預けると
私の給料はほとんど飛んでしまう。
さらに、二人を預かってくれる他人はいない。
そのため、私は定年まで勤めたかった会社を辞めた。

ただ、何とか働き続けられるようにと
会社に賃金カットでも早退出来るように頼んだり、
市に保育時間の延長の検討をお願いしたりした。

実際、翌年度から6時半まで預かってもらえる制度になった。
そのために保育園の副園長先生が尽力して下さった。

保育士さんや看護士さんも
自分の子供をどこかに預けて働いておられる。
私たち働く母親の不安や希望を心から受け止めて頂いた。

国会議員や大臣、総理は、
本当に母親が安心して働ける社会を作ることが、
国の未来を保証することだということを
分かっているのか。
女性が、出産に二の足を踏んで
子供を産まなくなれば、
間違いなく国は亡びる。

今すぐ産んでも
就労人口になるには、20年以上も先のことになる。

本当は、国の一大事で
最優先課題のはずなのだ。


小さなお子さんを抱いて
寒空の中で陳情に行ったお母さんたちの声を
本気で受け止められない議員など
みんな首にすればいい。

やはり、政治の世界に女性が少な過ぎて
黙殺されるのかと
怒りを感じずにはいられない。

急いで対処しなければ、
多くのママたちが職を失う。

これは、政治の怠慢だ。

ダメな広島県

3月3日、J1のサンフレッチェ広島の久保会長は、
新スタジアム建設について
独自の建設案を発表した。

その内容は、
現在、有望と言われている宇品港近くのみなと公園ではなく、
広島カープの元本拠地であった旧市民球場跡地とすること
3万人以上の収容ではなく、2万5千人規模として
高さ問題や、建設費を抑えること
県や市からの補助金なしに建設すること
みなと公園に建設された場合は球団として使用しないこと
など

なみなみならない決意表明だった。

なぜ、こんな発表をしなければならないのか

それは、県や市の行政と経済界の一部、学者などが
勝手に決めようとしているからだ。

作業部会にサンフレッチェの関係者はおらず、
宇品の方が広いし、複合施設が出来るから
という程度の理由で、みなと公園に決めようとしている。

球団もサポーターも広島市民の多くも
旧市民球場跡地を希望しているのに
まるで、最初から宇品に決めようとしているとしか思えない。

県知事も3回優勝したら、スタジアムを作らなければと言っていたのに
どうにも、行政の思惑の方が優先されている。

スタジアムを使うのは、球団とサポーターだ。

確かに敷地は決して広くない。
が、今まで、プロ野球の試合をしていた広さだ。

複合施設など作る必要はない。
広島市の繁華街にあるのだから。

カープの球場が、広島駅近くに移転していまったため、
紙屋町界隈は、寂れゆくばかりだ。

ここにサッカースタジアムが出来れば、
かつての賑わいも蘇るだろう。

事実、ネットなどの投稿を見てみると
旧市民球場なら、帰りに飲食出来る所も多いし、
アウエーのサポーターが、1泊しても十分に楽しめるという意見が多い。

ここは、そのそばに原爆ドームがあり、
平和公園にも近い。

県外から来た人たちに「平和都市 広島」を十分にアピールできる場所なのだ。

一方のみなと公園は、宇品港での荷物の積み下ろしや輸送のトラックなどが、
大渋滞でその影響は大きいと大反対をしている。

みなと公園にスタジアムが出来れば、県内の人の多くは車で来場することになるためだ。

近くに特に繁華街もないので
試合が終われば帰るだけになる。
なので、複合施設を作りたいらしい。

紙屋町なら、そんな必要はない。

今のエディオンスタジアムは、市の中心部からかなり遠く、
車での来場者は、帰りは大渋滞ということが長く続く。

かつて、2002年の日韓ワールドカップが開催される時、
エディオンスタジアムには、あまり屋根がついていないので
開催会場とならなかったことがある。

数億円をケチって屋根はつけないと言いながら
当時の広島市長は、屋根をつけないまま開催地に名乗りを上げていた。

もちろん、開催会場にはなれなかったし、
練習場にもなれなかった。

かつてサッカー王国でもあった広島は、
二度とない機会を逃したのだ。

そして、今また、同じ間違いを犯そうとしている。

スタジアムは、誰のためなのか。
何のために建設するのか。

久保会長は、行政からの補助金なしでも出来る案を出してきた。
自身、スポンサーであるエディオンなどから30億円を出すという。

多分、試合の度に樽募金をすれば、かなりの額が集まるはずだ。

J1覇者に3度もなっているのに
自らのスタジアムが、市の中心部にない。

旧市民球場は、国有地のため、行政を無視して建設することは出来ない。

長い時間をかけて検討しているわりには、
肝心なサンフレッチェの関係者をその中に入れていない。

今回の発言に対して、広島市長は、十分な理解をしてもらえていないと言うが、
そもそも、意見を聞く気も、説明する気もなかったのではないか。

サンフレッチェは、行政のものではなく、
球団関係者、選手、ファンのものだ。

行政は、その後押しする立場であるべきではないか。

最大限に関係者の意向を尊重してしかるべきだ。

今回の案が通らないなら、自らは辞める覚悟もあると
久保会長は、決意を述べた。

貧乏球団で、主力選手を他球団に取られたり、
赤字が続いたり、厳しい中で
日本一になったサンフレッチェは、県民の誇りでもある。

県知事、広島市長は、その思いは、しっかりと受け止めてもらいたい。

旧市民球場跡地以外は、考えられない。

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