いよいよ平成もあと1ヵ月ほどとなった。
新元号の発表が、4月1日で、
何になるのか、
誰が発表するのか、
など、マスコミは騒がしい。
近代では初の生前退位のため、
元号決定にある程度時間があるので、
色々言いたいらしいが、
正直どうでもいいことだ。
平成は、昭和天皇の崩御から翌日には、発表された。
少し前から、候補の選定はされていたようだが、
表だって元号の話題は出なかった。
それが、習わしだ。
たまたま、今回は、現天皇が、譲位を希望され、
特別に認められただけだ。
明治も
大正も
昭和も
違和感はなかったし、
国民が、口を挟める事柄ではない。
平成の時も
「ああ、そうですか。」
という感じ。
そもそも、1天皇1元号であるべきなのか。
先進国で、元号を使っている国はない。
西暦だ。
日本でも、普通の生活で元号は、ほとんど使わない。
役所か病院くらいだ。
元号では、年齢も分からない。
昭和の人などと、古めかしいかのように言われたりもする。
頻繁に元号が変わっては、色々とややこしい。
どうしても、元号を使いたいなら、
99年まで同じ元号で、100年の年に変えれば、
混乱も招くまい。
ワイドショーなどで、元号の予想をしているが、
予想された物は、絶対に使わないそうだから、
選択肢を狭めてしまう。
つまり、邪魔をしているのだ。
元号商法もすでに、動き出している。
新天皇の即位を祝う気持ちはいい。
しかし、それが政治的、社会的に利用されるのはいかがなものか。
平成の時を踏襲するということで、
発表は、菅官房長官だそうだ。
その映像は、後世に残る。
いやだな。
総理談話を安倍総理が、記者会見の形で行うそうだ。
時代の代わり目を、粛々とリーダーシップをもって進めたと
これまた、後世に残るだろう。
十分な晴れ舞台ではないか。
天皇制の在り方も考えなければいけない時期にきているのだろう。
男系男子では、すでに先がない。
女性天皇とか、女性宮家とか、議論はあろう。
男子が産まれ難いことを考えると、
皇室の維持自体を議論すべきなのではないか。
平成天皇は、近代稀にみる国民に寄り添った天皇だ。
象徴天皇としてのあるべき姿を常に模索され、
実践されてこられた。
その姿勢には、頭が下がる。
災害に苦しむ人がいれば、
飛んでいかれ、膝をついて声をかけられ、
沖縄にも何度も足を運ばれ、
先の戦争で日本兵が命を落とした南洋の島々の訪問も終えられた。
平成は、戦争のない時代だったが、
昭和の後始末の時代でもあった。
それを、身をもって示されたのが平成天皇だろう。
戦争の出来る国へと進もうとする政権に
その行動で「ノー」を示してこられたのだ。
皇太子が、天皇に即位されても
天皇皇后両陛下の後を、立派に継いで頂きたい。