昨日、民進党党首の蓮舫氏は、二重国籍問題で
戸籍の一部を公開し、台湾国籍を有していないことを公表した。
昨年の代表選の時、蓮舫氏の国籍が問題となり、
二重国籍だと批判された。
そして、今回の都議選の惨敗の一因に代表の二十国籍問題があるのだと
民進党の今井議員が指摘。
これについては、党内でも物議となり、
安倍政権を追い込む立場として
はっきりさせるべきと、蓮舫代表が自ら戸籍の一部を公開するに至った。
しかし、何をやっているんだ!と言いたい。
二重国籍の問題を払拭しないまま、代表に選出したのは、民進党だ。
自分は、押してないとしても、代表と決まったからには、
全力で支え、団結し、党を前進させるべきだろう。
それを、足の引っ張り合いをしてどうする。
蓮舫氏が代表になった時、
まさかの幹事長が、野田氏に。
野田佳彦氏は、民進党を惨敗させたA級戦犯ではないか。
野田氏が総理大臣の時、
消費税の引き上げと引き換えに、国会議員の大幅削減を約束し、
安倍氏の口車に乗って、衆議院を解散、総選挙へと走り、
結果は、自民党の圧勝となった。
以来、民進党からは、離党者が続出。
更に、幹事長が野田氏ということで
蓮舫代表の求心力は、ほとんどなくなった。
なぜ?
通常であれば、党役員には、代表選を争った人を抜擢し、
党内をまとめようとするものだが、
それが出来なかった。
女性党首だからではないだろうが、
党内で、どこかに純粋な日本人でもないものが代表なんて
という思いがあったのではないか。
かつて、社会党の党首が初の女性になった時、
「山が動いた」という名言で土井たか子氏が、代表となり、
女性国会議員が、多数誕生した。
しかし、その社会党もすでにない。
社民党や民進党などにその一部が残っているだけだ。
民進党は、社会党を受け継いでいるわけではない。
労働組合を支持母体とするのは同じだが、
労働組合自体が、昔のような大きな圧力を持っていないし、
組合員への圧力となっていない。
今回、党内からの批判で戸籍まで公開するの至ったことは、
すでに民進党も終わったと感じる。
一部で言われているように、こうした国籍問題で人追い詰めることは
人権侵害だし、いじめの構図と何ら変わらない。
こんなことを平気でやっているようでは、
国会議員としても、人としてもダメだし、
政党としては、もう終わっている。
安倍政権が、30%を割る最低の支持率の中で
受け皿となるべき野党第一党が、党内分裂しているのでは、
ますます支持政党なしの有権者が増えていく。
それは、投票率の更なる低下にもつながり、
ダメダメ議員を輩出してしまうのだ。
この際、野党も解体し、
本当に同じ志の人たちで再編すればいいのではなかろうか。
遅くとも来年には、国政選挙があるわけだから、
再編を急げ!