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デイヴィッド・グーディス『ピアニストを撃て』(ハヤカワミステリ)
ipod購入。MP3というよりは外付けHDDの代わり。でもさすがにアップルはデザインが上手い。
読了本はデイヴィッド・グーディスの『ピアニストを撃て』。『狼は天使の匂い』もよかったが、これもまたよし。
場末の酒場でしがないピアニストをして暮らすエディ。そこへ久しぶりに再会する兄が現れる。兄はギャングとのトラブルを抱えており、エディに一晩かくまってくれと依頼する。心に暗黒を抱えるエディは兄といえども関わりを拒否するが、否応なくトラブルに巻き込まれることになる……。
巧い。巧すぎ。
主人公の抱える暗黒こそがテーマだが、そこに血の絆や恋愛といったいくつもの心的要素をつぎ込み、さまざまな葛藤をぶつけあう。現代の犯罪小説ほどの仕掛けや激しい描写はない。しかし、この抒情あふれる語りこそノワールなのだ。ラストシーンの余韻のなんと切ないことよ。
読了本はデイヴィッド・グーディスの『ピアニストを撃て』。『狼は天使の匂い』もよかったが、これもまたよし。
場末の酒場でしがないピアニストをして暮らすエディ。そこへ久しぶりに再会する兄が現れる。兄はギャングとのトラブルを抱えており、エディに一晩かくまってくれと依頼する。心に暗黒を抱えるエディは兄といえども関わりを拒否するが、否応なくトラブルに巻き込まれることになる……。
巧い。巧すぎ。
主人公の抱える暗黒こそがテーマだが、そこに血の絆や恋愛といったいくつもの心的要素をつぎ込み、さまざまな葛藤をぶつけあう。現代の犯罪小説ほどの仕掛けや激しい描写はない。しかし、この抒情あふれる語りこそノワールなのだ。ラストシーンの余韻のなんと切ないことよ。
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