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はてなキーワード: 額面通りとは

2024-12-12

https://anond.hatelabo.jp/20241212080240 色々ごちゃごちゃ書いてるけど、同じ性犯罪者から警察に捕まったボンク..

色々ごちゃごちゃ書いてるけど、同じ性犯罪者から警察に捕まったボンクラ精神的に去勢されてるようにしかえんな 増田は他の人間の事をダイヤだと思うようにしつけ直されたのかも知れんが、周囲の人間増田のことを100億の価値ある大切な存在とは絶対見てくれないからな。今後前科一犯の犬にも劣るゴミカスとして扱われる訳だから実感できるだろうけど 本当は理解できてると思うけど人間にそこまでの価値はない。額面通り重量40〜70kg程度の肉の塊なんだよ。だから女を性欲解消用の肉として扱うのは絶対に間違ってない。増田は正しかったと俺が保証してやる もう増田はやらんのかもしれんから関係ないだろうが、俺は警察に捕まらいからこれからも続ける。増田が真面目に更生して我慢して蔑まれながら生きてる時、俺はヘマした増田バカにしながら女で楽しんでるから。俺だけじゃなく捕まってない性犯罪者なんかいくらでもいるわけで、そい

2024-12-10

幸せなうちに死にたい

この増田はただの愚痴だ。

おこがましいお願いだが、文章をまんま額面通りに、文字通りに受け取らないでほしい。

うまく言葉説明できないのだが、増田に書くと細かい表現をあげつらって重箱の隅をつつく奴が多いんだ。

ここに書かれた文字だけで自分の状況を全て隈なく伝えることは難しい。上手く汲み取ってほしいとしか言えない。

わがままを言って、すまんな。でも、何かを書きたいんだ。だから増田を書く。

 

最近結婚した。幸せだと思う。

理想の妻だ。仕事もできて、僕より稼いでいて、美人スタイルがいい。

お互い40代前半だ。

男は年下女性を選ぶ傾向にあるらしいが、僕はそうでもない。

そもそも1歳差。同年代と同じ。

 

仕事はうまくいっていない。

大きなミスもないが、大きな成果も挙げていない。

マルチタスクが苦手なのもあるが、人生で一度きりだから結婚生活を楽しみたい気持ちが強い。

仕事よりも家庭生活大事にしたい。

昔のように仕事ばかりを考える生活をしたくないし、仕事に追われたくない。

ここ2年ほどは正直仕事に身が入らなかった。

昔なら新しい仕事を始める時は業務時間外でも本を読んで、自分なりに一生懸命していたと思う。

今の部署中途採用者ばかりの部署だが(僕も転職組)、同時期に入った社員に昇進では先を越された。

でも、自分選択の結果だから特に驚きはない。昇進を自分から断ったのだ(試験があるから望めば昇進するわけではないのだが)。

から、当然の結果なのに、平社員でいる自分が情けないという気持ちがある。

でも、昇進のために頑張るには、私生活犠牲にしなければならなかったと思う。今から思えば。だから後悔しても仕方ないのに。

昇進のために頑張っていれば、妻と出会うこともなかったし、妻との時間も作れず、今の結婚生活はなかった。

 

妻といる時間幸せだ。新婚旅行は楽しかったし、一緒に食事をするのも楽しいし、毎晩楽しくお話ができる。

妻はドライ性格ではあるけど優しいし、価値観の違いにも彼女なりに歩み寄ってくれるし、絆が出来ていると感じている。

自分離婚歴があるが、前妻とは婚約してから諍いが絶えなかった。でも、価値観なんて誰しも違うし、新婚同士こんなもんだと思っていたんだ。

から時間が経てば大丈夫なのだろうと楽観視していた。でも結局離婚することになった。フラグは既に立っていたんだろうな。

でも、今の結婚生活は穏やかに楽しく過ごせている。

 

不満があるとすれば、思ったよりセックスの頻度が少ないことかな。

妻は性行為が好きじゃないらしい。でも全くないわけではなく、僕の希望に合わせて時折応じてはくれる。

彼女なりに僕に歩み寄ってくれているから、当初思っていたより頻度は少なくても、歩み寄ってくれる気持ちだけで嬉しい。本当に。

ハグをしたいと言えばしてくれるし、体もいっぱい触らせてくれる。

お尻を触ったり、おっぱい揉んだり、強く抱きしめたり、恥部を触ったりする。でも嫌がることもなく、翌日もいつも通り接してくれる。

妻は一緒にいる時間をたくさん作ってくれる。

生活で満たしてあげられない分、別の形でも僕の気持ちを満たそうとしてくれているらしい。

それでも体の関係を求めたい時はある。そういう時は体調次第では妻は応じてくれる。

僕のことを好きでいてくれている、大事にしてくれている、という実感はある。

生活の不一致はメジャー離婚理由らしいけど、でも、それってよっぽどの場合じゃないかな。

我慢はしているけれど、そもそも自分が性欲強めな人間なので・・・自分も変なところがあると思うんだ。

 

でも、この幸せはいつまで続くんだろう。

ぶっちゃけ自分は昇進コースから外れている。

管理職は昇進を希望する上昇志向人間が好きだけど、僕はそういう考え方をしていない。

そもそも全員が管理職になれるわけじゃないし、そこを含めて多様性だと思う(弊社は多様性大事にすることを社風に掲げている)。

労働組合も強い。全員加入している。僕はどちらかと言えば労組側の人間だ。大事なことだと思う。

会社があるから生活があるのもその通りだけど、従業員経営の利害は一致しないのも事実からバランス大事なのだ

 

幸せなうちに死ぬのと幸せなままでいられるのだろうか。

残された妻のことを考えると、この考え方は浅はかで幼稚だ。

分かりきっている。

 

結局、自分に軸がないのだ。

それが今の自分問題なのだと思う。

 

妻と自分生活大事だ。

から仕事も頑張らないといけないのだけど、軸は自分と妻の生活なんだ。

そこが軸だ。

そこを見失いように。

2024-11-20

腐女子繊細すぎだろ 批判じゃないって書いたじゃん 額面通り受け取れよ 鉄面皮鉄仮面も取り違えてるし憮然意味間違って覚えてるくせに

2024-10-16

自分語り」考

とあるスレッドに関する「自分語り」に関して

自分語りは「ウザい」

スレッド話題に対して、話題については興味があっても、その話題の主については興味がない

仮に興味がわくとしたら、それは話題に沿って形成される無言の人物像であり本人によって語られるものではない

自分語りは「怪しい」

特にネットにおいて自分で語られる「自分像」ほど信じられないものはない

基本的に誇張されており、額面通りであることなほとんどない

自分語りは「危ない」

これは語る人間に言いたいが、ネット経由の人間自分情報を無条件に渡して何がしたいのか

前述の「ウザい」に絡めて攻撃材料にされるか、場合によっては個人情報割られるぞ

2024-10-03

anond:20241003202711

いまのはただのマーケティング用語に過ぎないので額面通りじゃなくていい

ただファンってだけの話

2024-09-09

なんか部屋の片付けをしてるので、なんか一緒にと思ったけど、

「いいよ、役に立たないから」て言われて

さっさと寝た

昔なら額面通り受け止めずなんか頑張ろうかと思ったけど、いまは額面通り受け止める

一緒にある意味ないな

2024-09-04

anond:20240904152808

それ割り勘って言うの?

男4000円 女2000円だとしたら

足して6000円を二人で割ってお互い3000円ずつ払うのが割り勘でしょ

額面通り男が4000円女が2000円払ってたらそれただの個別会計じゃん

2024-08-28

産後の恨みは一生」は嘘だから言葉通りに受け取ってはいけない

産後の恨みは一生」

よく聞く言葉だけど、これは女性たち自身が「こう思っていい」と自分たちに言い聞かせてる節がある

みんなが「産後の恨みは一生」って言ってるからワタシも言っていいのだみたいな感じだ

実際にそんなエントリも出てきた

なぜこのようなことが起こるのかというと、出産後に女性愛情対象旦那から子供へと大きくシフトするから

これは男性からすると(女性からしても)認めたくないが実際にエビデンスのある事実である

ただ現代ではその際に女性側に起こる内的不協和を解消するため(愛していたはずの夫を愛せない自分正当化するため)

愛せない自分を受け入れるのではなく、そういった夫を選んだ自分責任を認めるわけではなく

夫の些細なミス理由愛情が冷めたというていにするのだ

それを正当化し端的に表した言葉が「産後の恨みは一生」である

産後の恨みは一生」だからワタシは夫に冷たく扱ってもいいのだという論理構成である

本人たちも無自覚にやっていると思う

冷静に考えてみてほしい。いくら自分が大変なときだったと言っても、相手は異性だし

そのことで一生恨むというようなことを自分に許している方が認知が歪んでいる

もし男がやりたい時にやれなくて「チンポの恨みは一生」とか言い出したらどう思うだろうか

ただの頭がおかしいやつである

本当に女性というのはそういう「自分は悪くないと思いたい」ところがあるから言葉額面通りに受け取ってはいけない

いただき女子たちが、相手を騙してただの詐欺をしているという後ろめたい事実

若くて可愛い自分と付き合えている報酬としていただいているだけなのだ

という論理すり替え正当化しているのと大して変わらない

モラルの違いだけだ

性別関係なく、成熟した大人として自分が選んだ人生の伴侶を恨みつづけるのはなんと惨めで悲しい人生だろう

自ら自分人生否定している

そういったことを口にする人はそんなことにも気づかないのだろうか?

だがしかしそういった人にとっては、自分を恨むよりは、誰かを恨み続けた方がまだマシなのかもしれない

産後の恨みを一生とかい言葉を口にしてしまう人を伴侶としてしまった自分の浅はかさを恨むしかない

自分意見を、感情を交えないで相手に伝達し、コミュニケーションをとるという訓練を日本教育段階で入れるべきだと思う

anond:20240828002410

2024-08-12

清潔感絶対的ものだと思わないでくれ

ネットの男女論、モテ論、それに類するもの

どうにも対象を「平均的理想像」と捉えるケースが多い気がする

話すときにはそのほうが良いんだろうけどさ

とうぜん女性一人一人にとって「清潔感がある人がいい」の定義って違ってるから

唯一の正解を求めるとそりゃ議論破綻するよ

まるで「優しい人が好き」に対して「優しさとは何か」を定義しようと議論してる人らみたいなんだけど

それって滑稽じゃない?

まずは具体的な相手に「どういう人が優しいと思う?」って聞いたり

それができなかったら何人かに聞いて幾つかのパターンインプットするのが妥当でしょう?

どうもネット議論はその具体的なところを置いといて、男子校の中で女性のことを話すみたいになってるんだよね

 

よくない流れだと思うのは

「俺はこの程度の清潔感を出して女性と仲良くなることに成功した。この程度の清潔感は当然だ」

みたいな主張ね

女性だって個人差あるんだからそんな明確にボーダーライン引かれても困るんだよ

そもそも「優しい人が好き」とか言ってそれが虚偽であるケースが有るのと同様に、「清潔感がある人が好き」と言ってる人の言葉額面通りに受け取るのはおかしいんだよ

 

清潔感を上げるのはとても良いことだけど、それで「清潔感がある人がいい」と言ってる全女性がなびく訳では無いし

なんならやり過ぎて引く人も居るんだから

全てはファジーなわけで

何が言いたいかと言うと、そこまで議論定義に夢中にならないでくれって

2024-07-13

anond:20240712182743

なんとなく彼氏思考がわかるかもしれないので書いておく。

(「絶対そうだ」というわけではない。本当に強引なだけかもしれないし、「そうかもしれない」程度で聞いてほしい)

彼氏は自他の境界曖昧、かつ言われたことを額面通りに受け取るタイプなんじゃないだろうか。

このタイプだと、「相手自分と同じことを考えている」「何か断る原因があるなら、その原因を断てばいい」という思考になりがち。

まり

自分恋人に会えて嬉しい→相手も嬉しいはず

・散らかっていたりムダ毛の処理が適当ときに来られるのは嫌→自分に置き換えたらそれ自体別に嫌じゃない、ということは「相手にそれを見られるのが嫌」ということか→自分が気にしないと伝えれば解決

みたいな感じ。

仮にこういうタイプ相手だとした場合

・「あなた自分の考えは違う」と徹底的に伝える

・婉曲な表現や察してもらうコミュニケーションはせず、「私は○○が嫌だ」とはっきり伝える

というコミュニケーションを取れば学習して徐々に良くなっていくはず。

ちなみにこれは、ほぼ自分自身の話でもある。

いろんな人に指摘されて少し良くなったと思うけど、やっぱり特性としては残ってしまうので、上記のようなコミュニケーション自体が辛ければお別れも選択肢だと思う。

良いところに落ち着くといいね

2024-05-26

anond:20240526195357

俺が何度言ってもスイーツを買ってくること

これって「買ってこないで」って何度言っても増田は買ってきたってことだよね。

なんで今まで気づかなかったのだろう。

言葉額面通り受け取ればよかっただけだと思うのだけど。

2024-04-23

anond:20240423092212

女性言葉額面通り素直に受け取って、男性から降りるって選択肢もありうると思います

2024-04-12

食の期待値

オレは食費のコスパに関して常日頃から計算している

額面通りの払う価値料理なのかどうか

でも去年は池袋ラーメン五感に4回しか行けなかったのが心残り

あれは正直予約制になるまで食べなかった日×マイナス1500円は損してるといってもいい

誰かがその苦しみをぬぐってくれるぐらいのお金をもらえるなら25万円くらいで釣り合うかな

4回しかいけなかったのが辛い

2024-04-01

北朝鮮資料映像がある=陰謀!←よくわからない

今日、朝の生放送バラエティ番組「ラヴィット!」で誤って北朝鮮資料映像が8秒ほど流れてしまった

軍事施設の外観や北の将軍様軍事パレードが映し出されたのだが

本来であればJアラートについて報道する際に流す映像が誤って流れてしまった、とアナウンサー謝罪していた

実際、一昨年の11月生放送中にミサイルが発射されJアラートが鳴った際には番組を中断してニュース番組に切り替えたことがあったのだが

その時にも北朝鮮資料映像番組内で使用されていた

テロップの有無の違いこそあれど映像今日流れたものと同じだったそうだ

ついでに言うとその映像ミサイルの落下と市民安全確認されJアラートが解除された後に

専門家電話で話を聞いていた時に流れていたものである

しかヤフコメやXでは「TBS北朝鮮と内通しているに違いない!」「恐ろしすぎる!!」「緊急時北朝鮮映像を流そうとしていたなんて!!」「プロパガンダだ!!」と批判の声一色だ


北朝鮮ニュースに使う用の映像があらかじめ用意されている=陰謀、というのがまったくピンとこない

スギ花粉が多いことを知らせる時に花粉を撒き散らすスギ映像

地震があった時に表示するための日本地図

日本スポーツで勝ち進んだ時用、あるいは敗退した時用のテロップなど

〇〇があった時用の映像をあらかじめ用意している、というのはごく普通のことではないのか?

あらかじめいつでも映像を切り替えられるように準備していることそのものが仕組まれていることの証明だと言っている人たち、

この大勢コメントの主は全員人工地震界隈にでも属しているのだろうか?


しかすると「Jアラート緊急時などに使用するために準備していた映像」という言葉額面通りに受け取りすぎて

ティロンティロンとJアラートのあの音声が流れている間、避難指示ではなく北朝鮮軍事パレードを画面いっぱいに流し続け恐怖を煽るつもりだった、という風に勝手妄想しているのではないだろうか

一昨年の放送を例に画像付きで誤解を解こうとしている人もいるが全然伸びないしTBSバラエティ番組相手であれば誹謗中傷デマ拡散しても良いと思っている人が多いので

ライブドアニュースアカウントコミュニティーノートをつけて庇う人も現れないのだろう

今回ばかりは「TBSが悪気なく普通ミスをしてしまった」、という方がよっぽど不都合な真実なのかもしれない

2024-03-20

トランプ氏、制裁金支払いの保証書「確保不能」-現金担保差し出せず」のコメント

https://news.yahoo.co.jp/articles/ec5e090ca27b6f2cca25d086bf44fb3cc4c4e218

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-18/SAK7CZDWLU6800

nin*****

このニュース重要ポイントは、トランプ不動産評価額の水増しで融資を詐取した詐欺容疑で訴えられていることと、その上でトランプ司法省のどちらかを信じるかは金融機関自由であることだ。

本当にトランプの主張する通り、詐欺事件がバイデン陰謀保有不動産に本当に額面通り価値があるなら金融機関は金を貸せば大儲けできる。逆にトランプウソをついていたら金融機関は大損する。

そういう取引、そういう前提だ。

そして実際に「トランプを信じるか信じないか、お前の金を賭けろ」という選択を迫られた金融機関30社は、その全てが「信じたら損するからヤダ」と言ってきた。

共和党がどれだけギャオろうが、Qアノンがどれだけギャオろうが、テメーのカネで直接損得が発生するならみんな正直にぶっちゃけものである

nin*****

というか裁判所が上手いんですよねこれ。いかにもアメリカ的な金融工学的な頓知いいますか。

トランプが「俺の出した評価額ウソはない。この評価額銀行から融資を受けるのは正当な行為だ」と言い張ったのに対して、裁判所は「じゃあ保証金はその金額にするから、今から銀行行ってその土地で実際に金借りてみせて」って返したんですよね。

もちろんトランプウソ付いてなければ(1割や2割盛ってる程度なら)金融機関も利息ウハウハですから余裕で借りられるわけですが、既に何倍も盛っていることが金融機関にもバレていて金融機関独自調査で裏を取ってますからまあそりゃ絶対貸すわけがない。

ほんとこういう状況になると金は正直です。

ヤフコメはそのうち消えるので備忘録として

2024-02-14

私は!コミュニケーション能力が!あります

かつてはそれが行間を読む能力というのが不文律だった気もするが

でも最近はやたら言語化とか解像度とか言って

いか額面通りに受け取れるか?が重視されてきた気がする。

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

2024-01-23

パルワールドについて思ったこと雑に書く自分用のメモ

パルワールド解説記事結構上がってるけど、完成度が高い、は絶対にない

アクションゲームとしての挙動が雑すぎてしんどいインディーとして十分では?という観点ではそれはそう。

ポケットペア社長が書いてるような今までにないゲームシステムって煽りは、炎上商法目的のただの煽りなので額面通りに受け取らない方がいいとして、B級ゲームとしては面白いかもぐらいで見た方が良い。プロになりたい人は真似しない方がいいです。

体験としてはレベルデザイン微妙結構間延びしてて動線の割にスカスカだなとも思うので、そこもB級感を醸し出している。

システムとしてはダメダメ過ぎたクラフトピアよりはよく出来てて、ARKダメなところ解消してるので頑張ってる感は出てる。

インディーズの傾向として、ニーディオバードーズだったかも同じだが、昨今露悪的なコンセプトのゲーム流行る傾向にあるけど、シンプルに好きじゃない。これは自分感情的問題なので、気にならない人は気にならない。

職業倫理として良いか否か、でいえばよくないと思う。ポケットペアの人ですって言われて身構える程度。売れてれば正義だと思う。売れてるうちは。任天堂の倒し方知ってます的な発言同義だと思ってます

一方でパルワールドの良い点を挙げると、

・見た目:著作権観点からいえば問題なさそう。意匠的にも見た目が似てる、類似性があるだけで別物だと言える。感情的に飲み込めるかは別だし、攻撃材料にしてはダメだと思う。ちゃんとどうあったら可愛い理解してキャラ設計できていると思う。

ゲームコンセプト:ポケモンが生きてる感を出す、みたいな部分でかなり頑張ってると思う。ありがちなゲームシステムを詰め合わせただけだと、商業で決済通らないようなプロジェクトを完遂したという一点に置いて素晴らしい。信じ抜いてやったのは良い。

ゲームシステム:ゲームシステム切り貼りをしたという面もあるものの、接合に関してはツギハギで未完成っていう程ではなくちゃんと成立するように作られている。後ポケモン自律行動にしたのは偉い。ここは素晴らしい。個別指示するシステムより取っ付きやすさがかなり変わる。

バランス調整:全然序盤だけどチュートリアル的な設計だったり、直接攻撃ポケモンでの支援バランスだったりはよく作られている。

と言ったところ。

結論、諸手を挙げて褒められないし、死ぬほど面白いか、でいえば別にそうでも無い。あくまでもB級としては面白い

純粋ゲームとして見ると、そういうゲーム好きな人は好きなんじゃない?って程度かな。ポケモン暮らしたかったって方には刺さるはず。

こういう感じでワーワー言うユーザーコミュニケーション含めての盛り上がりだから、今のうちは面白いのかも。

2024-01-21

anond:20240121102225

どうせ死ぬなら、死ぬ前にそのらるきるって人と同じことをやってみてもいいんじゃない

あと(知ってるかもしれないけど)スパチャってある程度の割合Googleが持っていくから額面通りお金配信者に入る訳じゃないよ

2023-11-20

anond:20231120100312

国産の方がコスパ良いもの作れるの?

今度のフリゲート費用も性能も額面通りなら安くて高性能ということになるけれど、それくらいなのでは。

2023-10-14

ゴールディン氏の主張を額面通り受け取っていいのか

ノーベル経済学賞受賞者の主張が日本のX界におけるいわゆる”アンチフェミ”の主張と整合であるということでアンチフェミ界隈が沸き立っているが、そもそもゴールディン氏の主張自体額面通り受け取っていいのかという問題がある。

そもそもゴールディン氏の主張は”アンチフェミ”的なのか?という点については、彼女の著書を普通に読めば、解釈に多少の幅はあれ概ねそのような内容であることは明らかだと思う。すなわち、同じ仕事や同じポジションに付く男女について差別に基づく賃金の差は既に存在せず、実現している男女の賃金格差家計における合理的キャリア選択の結果として現れているものであるという趣旨であり、労働条件における系統的女性差別存在を主張する人々の考え方とは対立する)

自分経済学学位を持っており、大半の人よりは経済学に詳しいという自負があるが、それ故に経済学的なもの見方限界について思うところがある。経済学とはそもそも定量的に観察された社会事象」を「人々の合理的意思決定を前提」として解釈する学問である。こうしたアプローチは、以下の様な点で、男女差別の様な問題を考える際に色々な問題があると思われる。

まず「人々の合理的意思決定を前提」とする考え方の問題点とは、そもそも差別とは経済的観点から基本的に非合理的なので、経済学理論で世の中を解釈するとそもそも差別など存在しないという結論に偏るバイアスがある。例えば以下は経済学的な考え方の例である。「もし男性と同じ能力を持つ女性に対して差別的に賃金を低く設定している企業存在しているなら、他の企業はその女性に対して今より少し高い賃金オファーして彼女を雇うことで男性と同等なのに少し安い労働力を確保できて得をする。これが女性男性と同じ賃金になるまで繰り返されて、男性女性賃金は同水準に収束する。もしそうなってないならば、何か別の経済的インセンティブが働いているはずである」この様に、経済学理論は首尾一貫して経済的合理性のみで物事説明することを試みるため、文化的要因や社会心理学的な要因が入り込む余地はない。差別という経済合理的事象は、そもそも経済学理論スコープから排されているのである

また、「定量的に観察された社会事象」のみを分析対象とする点も問題である。こうした経済学スタンスは、証言なども含めたテクストに対して丹念な分析を行う歴史学社会学・ジェンダー学といった人文科学アプローチとは対照的である。数量データに現れない出来事が世の中に存在しない訳ではないのである。例えばナチス政権下でのユダヤの人々の苦しみは、数字のみによって語られるべきではないのと同じである。彼らには統計的事実に現れない日常的苦しみも確実にあったわけで、それは例えばアンネ・フランク日記などの記録から定性的に読み取ることで明らかとなる。これはフェミニズムの文脈でも同様である現代日本において多くの女性が進路選択キャリア形成に際して有形・無形の差別存在を感じ、声を上げているということが事実として存在しているわけで(例えば進学に際して親から「あまり高学歴だと結婚できない」と言われるなど)、それが例え統計データとして現れないとしても、その苦しみが存在しないということにはならない。

ノーベル経済学賞というのはあくまでも経済学という学問世界の中での権威が認められたというだけの話である上記の様に、経済学のものが、社会事象の一側面を切り取って分析を行う学問である以上、経済学的なもの見方が男女格差という複合的な社会事象の全ての側面を明らかにした訳では全く無い。ゴールディン氏の分析結果は、もちろんそれはそれとして有益考察材料としつつ、あくまでこの問題を扱う本流である歴史学社会学・ジェンダー学の考え方と合わせて、この問題に関する理解を深めていくというのが正しい知的態度だろう。

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