■ 必須の新戦力の台頭新戦力の台頭は、チームにとって大きな起爆剤となりうる。そういった意味では、今年最初の合宿に呼ばれた、MF長谷部誠とFW佐藤寿人の2人には大きな期待がかかる。
■ J屈指のMF長谷部長谷部は、21歳ながら、すでにJ屈指のミッドフィールダー。大きな注目を集めるレッズで中心選手としてもまれてきた、経験とタフさはあなどれない。
ドリブラーでありながら、パスセンスもあり、さらに運動量も豊富な有望株。今回の代表初選出は遅すぎた感もあるが、MF小笠原、MF松井、MF遠藤らと比べて、勝るとも劣らない力を持つ。特に、カウンターアタックが多くなりそうな試合では、誰よりも持ち味を発揮してくれそうだ。
浦和レッズでは常にスタメンで出場しているため、スーパーサブとしての適正があるかは分からないが、間違いなく、2010年の南アフリカ大会で中心となる存在。メンバー入りしても、なんら不思議はない。
■ ストライカーらしいストライカーそして、広島のFW佐藤寿人。昨シーズンの日本人得点王で、Jでもっともストライカーっぽいストライカーである。スピードが飛びぬけてあるわけではないし、テクニックに優れているわけではないが、FWとして最も必要な得点への嗅覚を持つ。
だぶるイメージは、トト・スキラッチ。この手のタイプは、1度点を取り出すと、止まらなくなる。大黒がずっと調子を落としている状況では、スーパーサブとしての適正もありそうな佐藤寿人の選出の可能性も十分あるだろう。
■ 最後まで熾烈な戦いは続く。「もう、チームがある程度固まっているので、新戦力を試している時間はないのでは?」という意見もあるが、そんなことはない。1998年のフランスW杯ではMF小野伸二、2002年の日韓W杯では、MF三都主アレサンドロとDF市川大祐がラストイヤーで代表に初選出されて、そのまま、ワールドカップのメンバーに入った。
代表の椅子をめぐる熾烈な争いは、最後の最後まで、続いていくことだろう。
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