サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2024/01/14 【J1：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：342名)
　2024/01/09 【J2：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：172名)
　2024/01/10 【J3：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：83名)

お勧めしたいエントリー (15記事)

フランスW杯直前でカズを外した岡田監督の選択は正しかったと思いますか？ (その2) | | |　

■　インタビュー拒否

日本サッカー協会とＴＢＳは１５日、国際親善試合の日本代表－トーゴ代表の試合直後に中継局のＴＢＳが予定していたインタビューを岡田武史監督が拒否したことについて、異例の会見を行った。

ＴＢＳ側は「われわれとしては伝えるべき立場にあり、拒否されたことは遺憾」としながらも、「お互いに行き違いがあった」と説明。一方、協会広報部も「決してＴＢＳ側と争っているわけではない」と、ともに岡田監督とＴＢＳとの関係悪化を否定した。

協会広報部によると、問題の発端は４日にＴＢＳが放送したトーゴ戦前の岡田監督インタビューの収録の際、９８年Ｗ杯フランス大会直前でＦＷ三浦知良（現横浜ＦＣ）をメンバー外とした理由を「一般ファンの質問」として岡田監督にぶつけたことだという。

■　本当の問題は何か？

この文面だけで見ていると、「岡田監督が大人げない。」ように思えるが、実際のスパサカの映像を見る限りでは、岡田監督が、心底、激怒しているようには見えない。

また、岡田監督自身が語っているように、「すでに1000回以上、この質問に答えてきた。」ということで、今更、このような質問をされて、そのたびに、イチイチ、激怒してるほど、日本代表監督は、暇ではないはずである。

したがって、当然、何かしらのメッセージなり意図があると考えるのが自然である。

　① 2002年や2006年大会の前と比べて、話題性にかける日本代表を盛り上げるための作戦(?)
　② 今後の日本代表関連の報道に対する牽制(?)、圧力(?)
　③ 他の重大な問題を隠すための話題そらし(?)

①　→　カズのアナウンス効果は今なお絶大であり、今の代表に興味の無い層を振り向かせる事の出来る唯一の名前である。ワイドショー的に対立を煽ることで、注目度をアップさせるための戦略という事が考えられなくもないが・・・。

②　→　確かに、現状では、日本代表あるいはサッカーに限らず、他のスポーツ選手に対しても、礼にかけるマスコミやサポーターの報道や言動が少なくない。今後、日本代表に関する報道が過熱していくことが予想される中で、「何でもアリ」という状況に釘をさすという意味があったという可能性もある。

③　→　火の無いところにワザと煙を立てて周囲の注目を引き、その裏にあるもっと重要なことを隠して見せるということが、日常生活でもある。日本代表チームでいうと、例えば、中村俊輔と本田圭佑の対立が面白おかしく報道されているが、外野に、好き勝手に言われることはチームとしても好ましいものではない。本当に取り上げてほしくないことから、周囲の関心をそらそうとしている、という考え方も出来る。

■　岡田監督の判断は正しかったと思いますか？

ともかく、岡田監督はその質問の答えとして、「日本代表が勝つためどうするべきかを考えただけ。」と話している。

何か本当に隠さなければならない重大な落選理由があったとしたら、（「素行に問題があった」、「選手として超えてはいけないような行動をした」、「必要以上に監督やスタッフを非難した」などなど）、その質問に真摯に答えていないということになるが、これまでのカズのサッカー人生を振り返ってみても、カズがそういう言動をとるような選手とは思えない。

彼が「腐ったミカン」であったはずもないし、「腐ったミカン」になり得る危険性はなかった。したがって、（その判断が正しかったのか、正しくなかったのかは別にして）単純に、戦力として考えたとき、22人の枠の中に入ることが出来なかったと考えるのが自然かもしれない。

そう考えると、岡田監督はきちんと、信念を持って22人のメンバーを選んでいるので、この質問をされること自体に抵抗があったとは考えにくく、「日本代表が勝つためどうするべきかを考えただけ。」というのが、本当に、唯一の答えであり、きちんと答えていることになる。

改めて、当時の日本代表のフォワード枠を考えると、22歳のFW城彰二がエース的な存在であり、そのパートナーの最有力候補は、Jリーグの試合で4試合連続ハットトリックを記録するなど、絶好調だったFW中山だった。

また、ワールドカップ予選の大事なところで、印象的なゴールを見せたポストプレーに長けたFWロペス・ワグナーが3番手。そして、フランス行きを決めた快足のFW岡野が4番手という構造であった。

だいたい、フォワードの枠は「4」ないしは「5」というのが一般的。感情論抜きでシビアに考えると、ピークを過ぎつつあったFWカズの立場は極めて微妙であった。中盤で選ばれたメンバーを見ると、18歳のMF小野伸二がいるが、2002年大会を見据えて、スーパールーキーにワールドカップの経験をさせる必要もあった。

さてさて、あなたは当時の岡田監督の判断は正しかったと思いますか？間違っていたと思いますか？　(投票数　→　371票)

三浦知良 (みうら・かずよし)

　2007/10/08 　【横浜FC×川崎Ｆ】遠くないカズのラストゲーム（生観戦記 #19）
　2008/02/11 　【Jリーグ】歴代 GREATEST11　選出 (J3 Plus選定)
　2008/05/02 　みんなKAZUが好きだった。
　2009/02/23 　フランスW杯直前でカズを外した岡田監督の選択は正しかったと思いますか？
　2009/10/18 　フランスW杯直前でカズを外した岡田監督の選択は正しかったと思いますか？ (その2)
　2009/11/13 　三浦知良と中山雅史　2人の生き様
　2010/09/28 　【横浜FC×富山】カズゴール @国立競技場
　2011/01/13 　キングKAZUを超える選手

関連記事