■ 「1年でのJ2昇格」を果たしたいわきFCだが・・・。昇格1年目ながらJ3を制覇して「1年でのJ2昇格」を果たしたいわきFCはサプライズを起こした。この1年で評価を大きく高めた選手がたくさんいるので主力流出が心配されていたが正キーパーのGK坂田(いわきFC→福岡)ならびに左SBのDF日高大(いわきFC→千葉)の移籍が確定した。28歳のGK坂田は6月までは出番がなかったが7月以降はスタメンで起用されて活躍。合計するとJ3で20試合に出場した。
27歳のDF日高は過去にJFLで3度もベストイレブンに輝いているがJリーグは初挑戦だった。注目を集めたが32試合で5ゴール5アシストと躍動。J3のベストイレブンに輝いた。スピードを生かした縦への突破と左足が武器となるが文句なしで「J3で最高の左SB」である。「いきなりのJ1行き」も十分に考えられたがJ2の千葉への移籍を選択した。小林慶監督が就任した千葉にとっては大きな補強と言える。
他にも得点王&MVPのFW有田稜、右SBのDF嵯峨、ボランチのMF山下優、CBのDF家泉など評価の高い選手はたくさんいる。しかも、レギュラークラスの選手の多くが23歳前後なので非常に若い。市場価値は自然と高くなる。具体的にFW有田稜やDF嵯峨などに移籍話が浮上しているわけではないがDF日高の移籍も事前の情報がなかったことを考えると「水面下で移籍の話が進んでいること」は考えられる。
最近はJFLの試合もYouTubeで、ほぼ全試合、配信されているので「JFLの有力選手」も探しやすくなっているが、やはり、JFLでプレーしている選手の認知度はまだ低い。J3に昇格すると露出が格段に増えるのでちょっとでもJ3で目立った活躍を見せた選手はJ2のクラブなどのターゲットになる。GK坂田はJ2ではなくてJ1のクラブへの個人昇格となったが「J1からオファーが届いたら断るのは難しい。」と言える。