■ 中学年代の全国大会今年の「U-15 日本クラブユースサッカー選手権」は北海道で開催された。決勝戦は鳥栖U-15とC大阪U-15の対戦になった。40分ハーフで試合は行われたが0対0で迎えた後半19分にショートカウンターから抜け出したFW浦十藏のゴールで鳥栖U-15が先制ゴールを奪った。1対0で逃げ切った鳥栖U-15は2年ぶりで2度目となる日本一に輝いた。FW浦十藏、FW鬼木、MF楢原というU-15日本代表トリオが力を見せつけた。
敗れたC大阪U-15は昨年の同大会も準優勝に終わっている。広島Jrユースに2対3で敗れてあと一歩のところで涙を呑んだが2年連続で惜しくも日本一を逃した。昨年の大会に出場している選手も何人かいたのでリベンジをしたいという思いは強かったと思うが各ポジションにタレントを揃える鳥栖U-15に攻め込まれるシーンが目立った。特に後半はなかなかチャンスシーンを作れずに劣勢の展開になってしまった。
残念な結果になったが今大会はC大阪勢の活躍が目立った。C大阪は高校年代になると「C大阪U-18」に選手が集まってくることになるが中学年代はいくつかのチームに分かれている。決勝進出を果たしたC大阪U-15とは兄弟チームに当たる「C大阪西U-15」と「C大阪和歌山U-15」も関西の予選を突破して同じように今大会の出場権を獲得しており、しかも、3チーム全てがGLを突破した。これは快挙と言える。
C大阪和歌山U-15はラウンド32で「東海スポーツ」に2対3で敗れたがC大阪西U-15はラウンド32で福岡U-15に5対1で大勝。ベスト16進出を果たした。ラウンド16ではC大阪U-15とC大阪西U-15が対戦したので兄弟対決となったが2対0でC大阪U-15が勝利している。ライバル意識はどこよりも強いと思うのでラウンド16での兄弟対決は熱い試合になったと思うがFW北野颯とFW平尾のゴールでC大阪U-15が勝利した。