■ 5月20日(土)にU-20W杯が開幕内山JAPANは昨秋に行われたU-19アジア選手権を制覇して韓国で開催されるU-20W杯の出場権を確保した。本大会はいよいよ5月20日(土)に開幕する。2007年以来の本大会出場を果たしたU-20日本代表には上位進出が期待されるが、南アフリカ・ウルグアイ・イタリアという厳しめのグループに入ったので決勝トーナメント進出が目標となる。無事にグループリーグを突破することができればひとまず成功と言える。
21名の代表メンバーは5月2日(火)に発表されたが、MF森島司(広島)は怪我のため参加を辞退することになった。MF高木彰(G大阪)が緊急招集されたが、継続的に内山JAPANに召集されてきた選手なので大きな問題はないだろう。リオ五輪の本大会のときはFW久保裕を招集できずにFW鈴木武蔵を追加召集することになったが初戦でゴールを決めている。追加招集された選手がラッキーボーイになることは多い。
ゴールキーパー編→ キーパーはGK小島亨(早稲田大)とGK波多野(FC東京)とGK山口(FCロリアン)の3人が招集された。U-19アジア選手権のときはGK小島亨(早稲田大)とGK廣末(当時:青森山田高)とGK若原(京都U-18)の3人が招集されており、1番手がGK小島亨、2番手がGK廣末、3番手がGK若原と序列だったので、やや意外な選考になった。FC東京の下部組織で育ったGK山口は今回の21人の中で唯一の海外組となる。
5月15日(月)に行われたホンジュラスとのテストマッチはGK小島亨が先発で起用された。後半開始からGK小島亨に代わってGK波多野が登場して、後半42分にGK波多野に代わってGK山口がピッチに送り出された。キーパーは3人ともプレーするチャンスが与えられたが内山監督の中でのキーパーの序列は試合に登場した順番と同じで、1番手がGK小島亨、2番手がGK波多野、3番手がGK山口と考えられる。
これまでの内山体制での選手起用を振り返って見てもあまりギャンブルはしないタイプの指導者である。U-19アジア選手権のときに無失点でのアジア制覇に大きく貢献した経験豊富なGK小島亨が本大会でも正キーパーとして起用される可能性は非常に高いが、GK小島亨は183センチとサイズには恵まれていない。南アフリカやイタリアなどは高さのあるチームと言われているので空中戦になると不安は大きくなる。
となると197センチと日本人では稀な体格を誇るGK波多野を思い切って抜擢するのも面白いと思う。FC東京U-18時代に多くのビッグマッチを経験しており、高卒1年目からFC東京U-23で出場経験を積んでいる。もちろん、完成度という意味ではGK小島亨の方がかなり上と言えるが、潜在能力という点ではGK波多野の方が上と考えられる。リスクを伴う選手起用になるが、GK波多野を抜擢しても面白いのではないか。
サイドバック→ 21名の中でSBが本職となる選手はDF初瀬(G大阪)とDF藤谷(神戸)とDF舩木翔(C大阪)の3人。他にはボランチが本職となるMF原輝綺(新潟)は所属クラブで左SBで起用されるケースが続いており、DF杉岡(湘南)は所属クラブでは3バックの左でプレーするが左SBでもプレー可能と考えられる。また、DF中山雄(柏)やMF遠藤渓(横浜FM)やMF坂井大(大分)やMF堂安(G大阪)などもSBでプレーすることができる。
MF原輝綺とDF杉岡については可能性が無いとは言えないが、DF中山雄やMF遠藤渓やMF坂井大やMF堂安についてはよほどのことがない限りはSBの位置でプレーすることはないはず。本職の3人がレギュラー候補と言えるが、左SBはDF舩木翔(C大阪)で決まりだろう。今シーズンからC大阪のトップチームに昇格したがルヴァン杯で出場機会を得ている。プロの世界でも精度の高い左足は大きな武器になっている。
177センチと日本人のSBとしてはサイズもあって守備力も低くはないが、最大の武器はビルドアップ能力の高さと言える。内山JAPANの攻撃は左サイドからスタートするケースが多くて左サイドに攻撃が偏りがちであるが、左SBにDF舩木翔がいて、左CBにDF中山雄がいることが大きな理由と言える。DF舩木翔の楔のパスや縦パスが攻撃のスタートになるケースは多い。生命線となるDF舩木翔を外すことは考えにくい。
一方の右SBは競争が激しい。U-19アジア選手権のときはDF初瀬(G大阪)とDF岩田(大分)とDF藤谷(神戸)の3人が起用されて最終的にはDF藤谷がポジション争いを制したが、先のホンジュラス戦ではDF初瀬が先発出場した。今回のメンバーには選ばれなかったがDF小島雅(仙台)やDF柳(FC東京)なども代表クラスの実力を持っており、現状ではDF初瀬、DF岩田、DF藤谷、DF小島雅、DF柳に大きな差は無い。
基本的には5月15日(月)に行われたホンジュラス戦でスタメン出場した11人が本大会の初戦となる南アフリカ戦(=5月21日(日))でもスタメン出場する可能性が高いが、右SBに関してはスタメンで起用されるのがDF初瀬になるのか?DF藤谷になるのか?は最後まで分からない。ホンジュラス戦ではDF初瀬の出来は今一つ。DF藤谷の出来はまずまずだったが、当日、DF藤谷がチョイスされても不思議はない。
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