12位: GK 原田欽庸 (ツエーゲン金沢)
→ 夏以降はややパフォーマンスを落としているが。前半戦は安定感抜群のプレーを見せて快進撃を続けた金沢を最後尾から支えた。キャッチングにしてもハイボールの処理にしてもミスが少ないのが特徴。堅実なタイプのキーパーである。長らく水戸で控えキーパーとして下積み生活を送ってきたが、JFL時代の栃木ウ―ヴァとV・ファーレン長崎で実戦経験を積んだ。2012年は長崎のJ2昇格に大きく貢献した。
11位: GK キム・ジンヒョン (セレッソ大阪)
→ 7月22日(水)に行われた25節の岡山戦(H)で負傷。2か月ほど戦列を離れることになったが、それまでは「さすがは韓国代表の守護神」というプレーをいくつかの試合で見せていた。大きな穴になるかと思われたが、代わって出場しているGK丹野も非常によく頑張っている。C大阪にはGKキム・ジンヒョンがいて、GK丹野がいて、GK武田博がいて、新加入のGK北野もいる。キーパーの層は異常なほど分厚い。
10位: GK ク・ソンユン (コンサドーレ札幌)
→ C大阪時代は3番手あるいは4番手のキーパーだった。ベンチ入りの機会すらほとんどなかったが、新天地の札幌でレギュラーポジションを確保。実績のあるGK金山との争いを制した。韓国の五輪代表に選ばれただけにとどまらず、8月に行われた東アジアカップでは韓国のフル代表にも選出された。195センチの高さは脅威的で身体的な能力も高い。精神的な成長は不可欠と言えるが潜在能力は抜群である。
9位: GK 中村航輔 (アビスパ福岡)
→ GK神山に次ぐ第2キーパーだった時期が長かったので試合数自体はそこまで多くないが、スタメンに定着してからは目覚ましいプレーを続けている。全ての能力が標準以上で欠点のほとんどないキーパーである。五輪代表にも定着しているが、所属クラブで出場機会に恵まれていない清水のGK櫛引の状態を考えると手倉森ジャパンの守護神の座をつかむ可能性も出てきた。伸び盛りの有望キーパーである。
8位: GK 中林洋次 (ファジアーノ岡山)
→ 愛称は「ウッズ」。J2を代表する守護神と言える。2012年に広島から岡山に移籍すると、以後、ほとんど全ての試合で岡山のゴールマウスを守っている。182センチなのでキーパーとしては高さに恵まれていないが、鋭い反射神経を生かしたビッグセーブで多くの決定機を防いできた。市立船橋高出身でFWカレン・ロバートやDF増嶋の1学年後輩。このあたりの年代の市立船橋高は多くの選手がJリーガーになった。
7位: GK 佐藤優也 (東京ヴェルディ)
→ ショートパス主体のパスサッカーで注目を浴びた三浦泰年監督率いる北九州で頭角を現した。三浦泰年監督とともに北九州から東京Vに移ったが足元の技術の高さはJ2のキーパーの中では屈指。バックパスを受けても慌てることはほとんどない。積極的にビルドアップに加わろうとするが、位置取りを高くしすぎてロングシュートを狙われる場面が少なくないのは玉に瑕。彼も市立船橋高出身。GK中林の1年先輩となる。
6位: GK 児玉剛 (愛媛FC)
→ 京都の下部組織出身。愛媛FCはそれほど高さのあるチームではないので「セットプレーのときの守備」が慢性的な弱点になっている。現湘南のGK秋元が守護神だった時代からセットプレーで失点するケースが多かったが、今シーズンのGK児玉は明らかに守備範囲が広くなって、ゴール前に入ってくるボールをGK児玉が処理する場面が目立つ。誰も予想できなかった快進撃を見せている愛媛FCの中心の1人。
5位: GK 大久保択生 (V・ファーレン長崎)
→ 長崎は32節終了時点でわずか21失点。「1試合平均で0.66失点」と驚異的な失点率を誇る。シーズンの序盤戦は経験のあるGK植草がレギュラーだったがシーズン途中からGK大久保がボールを守るようになった。決して守備的なサッカーをしているわけではないが、GK大久保の神がかり的なセーブに救われるシーンは多い。横浜FCでプレーしていたときから将来を嘱望されていたが才能が開花しつつある。
4位: GK シュミット・ダニエル (ロアッソ熊本)
→ 父親がアメリカ人で母親が日本人のハーフ。196センチ/93キロと破格のサイズを誇る大型キーパー。熊本はシーズン序盤はキーパーを固定できずに苦しんだが、仙台から育成型期限付き移籍で加入したGKシュミット・ダニエルがゴールを守るようになると「堅守のチーム」に生まれ変わった。キック力があってハイボールに強くてシュートへの反応も抜群。将来的にはフル代表入りを狙える逸材と言える。
3位: GK 清水健太 (カマタマーレ讃岐)
→ 「シミケン」の愛称で親しまれるベテランキーパー。長らく山形の守護神として活躍してきたが、昨オフに讃岐に移籍。入れ替え戦を制して何とかJ2に残留した讃岐は2014年は42試合で71失点。実力者不在のキーパーで苦労したが、今シーズンは32節終了時点でわずか26失点。失点数は激減している。もちろん、他にもいくつかの要素はあるが、最も大きかったのがGK清水健の加入だったのは誰の目にも明らか。
2位: GK カミンスキー (ジュビロ磐田)
→ 愛称は「カミック」。ポーランドの年代別代表経験のある191センチの大型キーパー。イージーミスが全く無いとは言えないが、キーパーに必要とされる能力のほとんど全てがハイレベル。C大阪のGKキム・ジンヒョンや札幌のGKク・ソンユンなど韓国出身のキーパーは増えてきたが、それ以外の国籍のキーパーはほとんどいない。言葉の問題で敬遠されがちであるが、GKカミンスキーが流れを変えるかもしれない。
1位: GK 加藤順大 (大宮アルディージャ)
→ 浦和でスタメンを確保した時期もあったが日本代表のGK西川が加入したこともあって2014年は出場なし。ライバルクラブの大宮に移籍したが1年でのJ1復帰を目指す大宮でスタメンを確保。シーズン前は同じく実績のあるFC東京から加入したGK塩田とのポジション争いが注目されたが、熾烈なポジションを争いを制した。シーズン序盤のなかなか点が取れない時期にGK加藤に助けられた試合は多かった。
総評 特Aクラス ・・・ 加藤順大(大宮)、カミンスキー(磐田)、
Aクラス・・・清水健太(讃岐)、シュミット・ダニエル(熊本)、大久保択生(長崎)、児玉剛(愛媛FC)
Bクラス・・・佐藤優也(東京V)、中林洋次(岡山)、中村航輔(福岡)、ク・ソンユン(札幌)、キム・ジンヒョン(C大阪)、原田欽庸(金沢)、長谷川徹(徳島)、高木駿(千葉)
Cクラス・・・富居大樹(群馬)、本間幸司(水戸)、南雄太(横浜FC)、阿部伸行(北九州)、武田洋平(大分)、清水圭介(京都)、神山竜一(福岡)
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