■ 何とかリカバーできた名古屋グランパス(
その1)で述べた通り、今オフのJ2の22クラブの補強について強引に順位を付けていくと1位が徳島、2位が山形、3位が京都、4位が千葉、5位が東京V、6位が長崎となる。このときに記したとおり、徳島の補強の充実ぶりが目立っているが、2位以下はかなりの混戦である。どのチームもいくつかのマイナス点を抱えているが、今オフに関しては「J2の大半のクラブがまずまず以上の補強が出来ている。」と考えられる。
そんな中、7位には名古屋を挙げたい。もちろん、DF闘莉王(→京都)やDF竹内彬(→大分)やMF小川佳(→鳥栖)ら功労者に対するフロントの扱いは宜しくなかったが、それでもFW佐藤寿(広島)、FW永井龍(長崎)、FW押谷(岡山)、FW玉田(C大阪)、MF杉本竜(東京V)、MF小林裕(新潟)、MF宮原(広島)、DF内田健(愛媛FC)などを獲得。他クラブで主力を張っていた選手も多くて何だかんだでJ2屈指の戦力になっている。
ストライカー系の選手が多い点、チャンスメーカー系の選手が少ない点など今オフの補強のアンバランスさは気になるところであるが、積極的に声をかけた中、名古屋のフロントが想定していた以上にオファーを出した選手の反応が良かったのでややいびつな編成になってしまったと考えられる。FW玉田とMF杉本竜とMF和泉の3人の出来が重要になって来ると思うが、序盤の出遅れをうまくリカバーできたと言える。