またまた、麻生副総理がやってしまった。
アベノミクスで儲けられない企業は、
運がないか、経営者が無能だと言ったかと思うと、
今度は、少子化は、
「子供を産まないことが問題で、長生きする高齢者が悪いのではない」
と言い放った。
確かに、高齢者の方が、投票に行くだろうから、
そちらに受ける言い方をしたかったのだろうが、
子供を産みたくても産めない女性たちを傷つけ、
大ブーイングである。
健康な女性でも、今子供を産んで育てられる環境なのかどうか、
政治に大きな問題があるはずだ。
安倍総理は、「女性の社会進出を応援する」と言っているが、
キャリアを積み上げてきた女性が、
妊娠、出産、育児を経ても、元と同じ立場や収入を得られる保証など
どこにもない。
働くことは、子供をあきらめること
と言っても過言ではない。
各企業に女性管理職の数字を示すのは簡単だが、
働く女性が、安心して子供を預けられる環境など整ってはいない。
核家族化が進み、家で見てくれる家族はいない。
通勤途中で預けられる保育所はなかなかなく、
高い保育料もネックだ。
保育所や託児所の規制を緩和し、
少人数で預かれる施設をもっと増やし、
出来れば、企業内託児所も必要かも知れない。
病気や病後児の託児所もほとんどない。
乳児だけでなく、小学生の保育も必要だ。
男性管理職と同じように働こうと思えば、
夜間の帰宅になることや、出張もあるだろう。
融通の利く保育環境が必要だ。
場合によっては、ベビーシッターのような家庭内保育などにも補助すべきだろう。
そうしたことは、地方や企業に丸投げして、
女性が輝く社会を
とは、ただのキャッチフレーズだ。
麻生氏の発言は、それをも下回る。
女性の登用についても、地方創生についても
そもそも実態を把握しない政治家の机上の空論だ。
現実を知らない人たちには、もう政治の現場から去って頂きたいものだ。
麻生氏のこの発言は非常に無神経と言うか、相変わらず問題発言癖持ちなところを露呈しますね。
アベノミクスの恩恵を受けない企業は経営者に問題だとか、子供を産まないのが問題だとかって、不謹慎では片付かない問題発言です。
経済的な理由で子育てできる環境じゃない状況にある人たちを思いっきりバカにしたような言動であり、現実を全く見てない浮世離れしてるなとしか思えないです。
まだ日本では、女性や子供に対する社会インフラが不十分にも関わらず、その解決にすら積極的に動いてないのに、偉そうなこと言ってんじゃねェよ! って言いたくもなります。
待機児童の問題だ、高い保育料の問題だって子供を取り巻く問題は山積みだが、これらの問題に全然向き合ってないんでしょうかね? これからの世代を大事にしようって気はないのかと言いたくもなります。
子供に対する福祉インフラが進まない理由にはまた、若者の投票率の低さも挙げられます、若者の意見が反映されてないから若い世代、子供たちへの投資が疎かになるのも無理はない。
問題なのは産めない環境、格差社会の是正とか子育て支援インフラの強化とか、そう言ったことに手を付けねばますます産めない環境になって日本の将来はダメになるばかりです。
景気回復も重要だが、女性や子供に対する福祉支援や社会インフラの強化もまた大事だってことを政治家は認識すべきではないだろうか。
麻生太郎のような現実を全く見てない無神経な人間はいい加減表舞台から去ってはどうか!? この発言、欧米ならば問答無用でアウトでしょう。