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マイクル・コナリー『警告(上)』(講談社文庫)
マイクル・コナリーの『警告』をとりあえず上巻まで。ボッシュやハラーものではなく、お久しぶりのジャック・マカヴォイを主人公にした作品である。
『ポエット』や『スケアクロウ』では若々しかったマカヴォイも本作では五十代。小さなネットニュース会社で記者を務めてはいるが、人間的にはさほど成長も見られず、決して順風満帆というわけではない。
そんな彼が一夜を共にした行きずりの相手が殺害され、マカヴォイは容疑をかけられる。容疑を晴らすべく調査に乗り出したマカヴォイは、被害者がデジタル・ストーキングされていたことを突き止めるが……。
上巻では被害者の身元調査からスタートし、そこから派生する手がかりをもとに連続殺人の可能性、そして思いがけない被害者の共通点などが徐々に明らかになってくる。新米だが腕の立つ女性記者や、元恋人であり、元FBI捜査官だったレイチェル・ウォリングも登場し、ドラマが膨らみを見せたところで下巻に続く、という感じである。
まだ激しい動きがないので何とも言えないが、マカヴォイの弱さが気になりつつも展開自体は悪くない。下巻に期待。
『ポエット』や『スケアクロウ』では若々しかったマカヴォイも本作では五十代。小さなネットニュース会社で記者を務めてはいるが、人間的にはさほど成長も見られず、決して順風満帆というわけではない。
そんな彼が一夜を共にした行きずりの相手が殺害され、マカヴォイは容疑をかけられる。容疑を晴らすべく調査に乗り出したマカヴォイは、被害者がデジタル・ストーキングされていたことを突き止めるが……。
上巻では被害者の身元調査からスタートし、そこから派生する手がかりをもとに連続殺人の可能性、そして思いがけない被害者の共通点などが徐々に明らかになってくる。新米だが腕の立つ女性記者や、元恋人であり、元FBI捜査官だったレイチェル・ウォリングも登場し、ドラマが膨らみを見せたところで下巻に続く、という感じである。
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