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はてなキーワード: コンセンサスとは

2025-02-26

anond:20250226072741

「今までは許されてなかった」というかもしれないけど、こういうのは「許されるべき」というコンセンサス社会にあるから立法されるんで。

ちゃごちゃ言い訳結構だけど、これまで(現時点含む)許されていなくてこれからってことなら、「どうして許そうとしてるの」って書かないと。

女が生理前にイライラしてるのが許されてるのはなんでなの?

女が生理前にイライラして周りにヘイト振りまいてるのは「女性特性から」で許されがちなのってなんで?

男が性欲に振り回されてるのは、他人迷惑かけるかけないに関わらず、めちゃくちゃに批判されているのに、

女が生理前にイライラして攻撃的に他人威圧したり、ハラスメントじみた行動を職場や家庭でしていても「女性から」で許されているのはなんでなの?

そういうところに甘えがあるからいつまでたっても女性の自立とか平等とか無理なんじゃないの?って思うわ。


追記

このニュースを前提とした話だったんだが、誰もコメントで挙げてなくて草


働く女性健康配慮、初めて明記 活躍推進法改正

https://news.yahoo.co.jp/articles/f6af74349e601f5b97af90e5bdb05a88eb156dea?source=rss


「気分の落ち込み」と明記されているので、おそらくイライラ範囲内に入るでしょうね。

許されてない派の人、良かったですね。職場に関しては法整備されましたよ。


追記2:

「今までは許されてなかった」というかもしれないけど、こういうのは「許されるべき」というコンセンサス社会にあるから立法されるんで。

サフラジェット運動女性権利への関心が社会的に高まった中、第一次世界大戦があって、戦時中女性活躍の結果、女性平等に向けた権利獲得があったのと似たようなもん。


追記3:

生理周期わからないのに、何故生理が原因だとわかった?」みたいなこと書いてる人いるんですけど、

活躍推進法改正の際の議論でもあったように、女性が頻繁に体調やメンタルバランスを崩していたら、それは女性特有の起因しているんだろうなという配慮普通にあると思いますし、あったか法改正につながったのでは?

それに対してセクハラしているような書き方で男を揶揄したり、女について無知だと感情的に罵ったりするから、まともな議論相手にされないんだろうと思います

2025-02-22

[]

本日は、量子力学における観測問題という、長年にわたり論争の的となっているテーマに取り組んだ。この問題は、量子状態が、確率的な重ね合わせ状態として存在するにもかかわらず、観測という行為によって特定の結果へと「収縮」するように見えるメカニズムに関する根源的な問いを提起する。

午前中、僕は現在従事している極秘プロジェクトについてパートナー説明を試みた。残念ながら、このプロジェクトは機密指定を受けており、詳細を外部に漏らすことは禁じられている。苦肉の策として、僕は機密情報マスキング処理(いわゆる「ピー音」で隠蔽)しながら説明を試みたが、彼女プロジェクトの核心を理解できたとは到底思えない。

その後、彼女から自身が取り組んでいる脳の意識に関する実験について説明を受けた。彼女研究は、筋肉運動を司る神経信号が、被験者運動意識するよりも先行して発生するという現象に着目している。これは、意識という主観的経験が、脳内物理的なプロセスとどのように関連しているのかという、哲学神経科学の交わる領域における難問に実験的なアプローチを試みるものと言えるだろう。

この現象は、20世紀後半にベンジャミン・リベットによって行われた一連の実験によって広く知られるようになった。リベットは、被験者が指を動かす意思決定をするよりも前に、「準備電位」と呼ばれる脳活動がすでに発生していることを発見した(Libet et al., 1983)。この実験結果は、自由意志存在のものに対する疑問を投げかけるものとして、大きな議論を呼んだ。近年では、より高度な神経イメージング技術を用いて、意識的な意思決定に先行する脳活動を詳細に分析する研究が盛んに行われている(例えば、Soon et al., 2008)。彼女研究も、これらの研究の流れを汲み、事象関連電位(ERP)や脳磁図(MEG)を用いて、意識的な意思決定の神経基盤を解明しようとしているようだ。

昼食時、僕はカフェテリアで友人たちと合流し、食事中にふと閃いたアイデアについて話した。彼女神経科学的な知見が、量子力学における観測問題に新たな視点をもたらす可能性があるのではないかと考えたのだ。

午後、彼女と僕は共同研究を開始するため、彼女アパートへと移動した。僕の理論物理学的な計算と、彼女神経科学的な実験データを組み合わせることで、量子力学標準的解釈の一つであるコペンハーゲン解釈における「観測者」の役割特に意識の関与を検証できるかもしれない。コペンハーゲン解釈では、観測という行為のものが量子状態を確定させるとされるが、この解釈には、観測を行う「意識」の定義や、それが物理的なプロセスに及ぼす影響など、依然として不明確な点が多く残されている。

量子力学意識関係については、様々な理論的な提案がなされてきた。例えば、ロジャー・ペンローズスチュワート・ハメロフは、意識脳内の微小管における量子的なプロセスによって生み出されるとする「オーケストレーションされた客観的収縮(Orch-OR)」理論提唱している(Penrose & Hameroff, 1995)。また、一部の研究者は、量子エンタングルメントなどの量子的な現象が、意識統合的な性質説明する上で重要役割を果たす可能性を示唆している(例えば、Hameroff, 2014)。しかしながら、これらの理論は、実験的な検証が非常に困難であり、科学的なコンセンサスを得るには至っていない。

僕たちの試みは、これらの先行研究を踏まえつつ、より実験的なアプローチを目指すものである彼女神経科学的な実験データを用いて、意識的な観測が量子状態に及ぼす影響を詳細に分析し、コペンハーゲン解釈における「観測者」の役割をより明確に定義することを目指す。

しかしながら、共同研究は決して容易ではない。そこで、僕たちはいくつかのルールを定めることにした。例えば、物理学に関する事項については僕が最終的な決定権を有し、神経科学に関する事項については彼女が同様の権限を持つ。ただし、僕が異議を唱える場合はこの限りではない。また、研究成果を論文として発表する際には、僕の名前を筆頭著者として記載することを確約した。

研究を進める過程で、意見の衝突も生じた。僕は彼女鼻呼吸の音が過度に大きいと指摘し、彼女は僕の存在が極めて疲れると反論した。しかし最終的には、計算モデルにおける重大な誤りを発見し、問題解決することができた。

夕刻、彼女と僕は、研究継続するか、あるいは僕たちの関係性を維持するかという、究極の選択に直面することとなった。無論、僕たちにとって自明選択肢は一つしかない。

そこで、僕たちは改訂されたルールに基づき、互いを容赦なく侮辱し合うという戦略採用した。具体的には、相手学歴知的能力家族構成など、あらゆる側面を攻撃対象とした。驚くべきことに、この非倫理的行為が僕たちの認知プロセス活性化し、研究の進捗を加速させるという結果をもたらした。

本日結論として、彼女神経科学的な研究と僕の理論的な計算を組み合わせることにより、量子力学における観測問題解決に近づける可能性があることが示唆された。しかし、そのためには、更なる実験データと、より洗練された侮辱必要となるだろう。

2025-02-19

性的」「エロい」という言葉を2レベルに分けてくれ

https://posfie.com/@OOEDO4/p/6YNurTT

東洋水産の件で「性的か否か」がまた議論になってるけど、「性的」が指す意味レベル感の上下幅が広すぎるんよ。


実際には①「異性として魅力的に感じる要素である」程度の意味のことを「性的」「エロい」と表現する人が多い。

それは自分が子孫を残す相手を選ぶために発達した好悪の感覚から、元をたどれば性欲であるという理路だろう。

しかし、これは「公共の場にあってはいけない性的表現」とはかけ離れた概念だろう。

公共の場にあってはいけないのは②「今すぐ性行為をしたい欲求を直接喚起する」表現のはずだ。

赤いきつねCMを見て「可愛いなあ」と思う男は多くても、「あれを見ただけで勃起した」男が多数派にはならん。


①まで「排除すべき性的表現」としてひとくくりにしてしまうと、まずいことがおきる。

例えば、女がやさしい男に惹かれるのは、元をただせば生殖育児相手として都合がいいために発達した本能ゆえだ。

まり「やさしい人」という表現は「性的表現」となり、「あの人やさしいねー」と語るのは「あの人、胸が大きいねー」と同レベル猥談セクハラになる。

赤いきつね女子から妄想して勃起することは可能だが、それを言ったら「優しい行動しているだけの男の表現から妄想して濡れる女も普通にいるのだから

例えば①を「性的」、②を「性交的」などと呼び分けるようにして、公共の場配慮すべきは②のみというコンセンサスにしていこうぜ。そうでないと全く会話が成り立たない。

2025-02-16

anond:20250216033300

でも「公害」はなかったんだアレは「私害」だっていうのが現代コンセンサスですよね?

2025-02-11

anond:20250211204238

んなもん例の「幸福度」といっしょよ、誰にも幸福ってやつをコンセンサスとれてないのに皆ダマされてオワリ😁

2025-02-10

アメリカ政治に詳しい人教えて

政治わかんない。とくにアメリカ

なんかトランプが好き勝手やっているように見えるじゃん。関税の件とか。

素人目に見たら無茶苦茶で確実にインフレ引き起こしそうな施策だなーとか思うけれど、当然アメリカ政治家がそんなに馬鹿なわけないじゃん。

大統領といえど、トランプ一枚岩な訳がなくて政策には政権内でのコンセンサス必要だな思うのよね。でも何であん無茶苦茶政策が通ってるんだろ?

大統領権力自分が思っているよりも強い?それとも、ちゃん政権内で合意がとれてる施策ちゃん合理性があると判断されてるってことなの?

2025-02-07

anond:20250207100144

わかる?

いやいや、「1の前提が崩れてるという意識を持ってほしい」って、お前こそ本質ズレてんじゃん。俺は「活躍の場を作るのが先」って言ってるのに、「コンセンサスが得られてないから~」って、じゃあコンセンサス得られるまで放置しろって話?そんなの何も変わらないまま終わるだけだろ。

そもそも「2は概ね賛成が多いけど、1は一部しか賛成してない」って、それ「今の状況がこうだから」って話でしかなくて、「何が正しいか」の議論になってないよね?過去女性スポーツ参加だって最初は反対が多かったけど、議論して変わってきたんだよ。だから「今は賛同が少ないから無理」って言うのは、ただの思考停止だろ。

で、お前「データはないけど、はてなーの反応見れば明らか」って言っちゃったよね?いや、はてなー世間の縮図みたいな言い方してるけど、さすがに狭すぎんだろ。そんな主観的なもん持ち出されても「はぁ…そうっすね(苦笑)」ってなるわ。

ていうか、そもそも俺が言ってるのは「禁止許可かの前に、トランス活躍できる場を整えろよ」って話で、「1が正だから2も正」とかいう雑な論理展開はしてねーんだわ。ちゃんと読めよ。

わかる?

anond:20250206162226

意味からなくはないだろ

 

スポーツには参加資格に年齢・性別体重など厳格な決まりがあるが

それについて「性転換した人はどうか」という新しいテーマが与えられて社会が混乱したが

米国としては「性転換者は参加不可とする」と大統領令出したってだけ

混乱した結果嫌な思いしたスポーツ選手や関係者は喜んでいる

もちろん性転換したがスポーツに参加したい人は悲しんでる

 

まず

1:男女の枠組みから外れて活躍のないトランススポーツ選手に活躍の場を与えるのがまず先

2:男女の枠から外れてるトランスに男女と同じように当たり前にトイレ利用風呂利用出来る環境を整える

 

これらは増田が「コンセンサスを得られているはず」と思っている前提だろうけど

2は現代において概ね賛成の人が多いだろうけど、1はまだ多くの賛成は得られていないだろう

もし1が正なら、増田の主張はもっともだが、まず1の前提が崩れてるという意識を持って欲しい

増田は「2が正なんだから1も正だ」という主張をしているんだと思う、これも同意が必ずしも得られると思えない(データはないがはてなーの反応を見るだけで明らかだろ?)

 

わかる?

 

追記について:

 

3:「どうすれば公平な競技環境を作れるか」という議論重要

これも、3自体同意できる人が多いだろうけど

増田の「3が正しいなら1も正しいだろう」の主張は、全員が受け入れられるものではないと思う

 

4:生物学的な性だけで競技を分けるべき

5:男子競技女性ホルモンを何年も投与して筋力を落とした人が混ざるべきなのは妥当ではない

「4ならば5だが、5じゃないから4ではないだろう?」という増田背理法(だっけ?)の主張も、受け入れられる人は少ないと思うよ

「4ならば5」がまず詭弁みたいになってるから

 

6:本気でそう思うなら、まずは男子競技の方に「性別関係なく競争しようぜ!」って提案してみたら?

これはストローマンからやめたほうが良い

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3

あと、誤った二分法(偽のジレンマ)、レッドヘリング論点ずらし)だってChatGPTが言ってる

 

7:議論から逃げた馬鹿晒していきまーす

これは勝利宣言シャットアウト戦法)という詭弁

あるいは虚偽のジレンマ(誤った二分法)という詭弁ですね

 

感想

 

増田ロジックって

A:皆が同意できる主張

B:やや無理がある主張

をあげて

・AだからBだろ? とか

・Bだろ、さもなくばAじゃないというのか!

って言ってるんだよね

・前提を誤魔化す

・「A→B」であるかの議論を避ける(当然のように振る舞う

みたいな方法で押し通そうとしてるんだと思うんだけど

ネットならともかくリアルでやると嫌われるだけだから注意しなよ

 

続き書いたよ

https://anond.hatelabo.jp/20250207145737

2025-02-04

anond:20250204155229

発端を考えるべきだろう

子ども性的対象にするイコール虐待がいちおうコンセンサス社会

 

10前後から性欲を向けるのが生物的に正常

 

とか言い出す個体はもう異常な社会不適合者なんだよ

性欲発散できるならレイプも厭わない個体が生まれるのは仕方がないが

それを正当化するなよ

2025-01-20

anond:20250120115040

便乗。

 

そもそも論文は争点になるようなことについて書かれるので、

ある論文に「XはAである」と書かれていたら、少なくともその論文が出る直前までは、XがAであるかは相当疑問視されていた場合も多い。

それでも、その論文刊行されたということは、その学問分野で正しいとされる方法で「XはAである」という主張が検証に耐えたことを示している。

とはいえ生物学論文撤回が多すぎだと思うが。

 なお、フェルマー定理のように「たぶんXはAだけど、証明ができなかった」みたいなケースの論文も無いではないけど、ファクトがどうこう言うような問題には当てはまらないだろう。)

 

そんなわけで、「XはAである」という論文が出たばかりの時点では、「XはAである」という主張はまだたいして検証に耐えていないので、相当に疑わしい。

そこで、研究者は、寄って集って、本当に「XはAである」かを検証する。

その結果、「XはAである」ことは、しばしば否定される。

しかし、無事に検証に耐えきって「XはAである」が正しいことがコンセンサスになることもあって、そんなときには、さかのぼって初出の論文を出典として

「XはAである。」

と言うことになる。

自分研究分野だと、初出の論文からこの段階まで普通に10年はかかる。)

 

論文とはそういうものなので、その意味ではそれがそのままファクトなわけではないけど、

逆に言えば、我々のような科学者は、論文以外のところにファクトがあるとも思っていない。

2025-01-14

仮想通貨終わった

 「仮想通貨はもう終わった」と、ここ数年で仮想通貨界隈に興味を持っていた人なら誰しも一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。ビットコインをはじめとした仮想通貨価格は、2017年末の爆発的な盛り上がりや2021年の再ブームを経て、乱高下を繰り返してきた。そのたびに高騰を期待して飛びついた投資家が痛手を負い、あるいは莫大な利益を得たという劇的なニュースメディアで取り上げられてきた。しかし、近年では大口投資家撤退規制強化の影響もあって、「仮想通貨バブル崩壊した」「もう仮想通貨で儲かる時代は終わった」といった声が再び強まっている。だが、本当に仮想通貨終焉を迎えたのだろうか。それとも、新たな局面に向けた再編が進んでいるのだろうか。本稿では、仮想通貨価格乱高下の背景や、利用者が幻滅に至った要因、そして今後の可能性について考察してみたい。

 まず、仮想通貨市場が大きく盛り上がった要因として注目されるのが、ビットコイン価格高騰である2017年のいわゆる“ビットコインバブル”は、多くの投資家メディアの関心を引きつけ、一夜にして億万長者を生み出したという話が世間を駆け巡った。当時、ビットコイン価格わずか数年の間に何十倍もの値上がりを見せ、「仮想通貨さえ持っていれば誰でも儲かる」というような“仮想通貨神話”が広まり一種の狂騒状態になったことは記憶に新しい。しかし、その後には一転して価格が大幅に下落し、多くの投資家資金を失った。この極端な値動きが「バブル」という表現裏付け仮想通貨に対する世間の印象は「儲かるかもしれないが危険すぎるもの」へと変化した。さらに、2021年にはテスラCEOであるイーロン・マスク氏の発言や、コロナ禍での金融緩和政策により、ビットコインをはじめとする仮想通貨に再び資金流入。驚異的な価格上昇を見せたものの、その後の金融引き締めや各国の規制強化を受け、またも急落するというシナリオが繰り返された。

 一方で、こうした価格変動だけではなく、詐欺的なICOInitial Coin Offering)やハッキング事件マネーロンダリングへの利用など、仮想通貨が抱えるさまざまな問題投資家の信頼を損ねた要因ともなった。特に知名度の低い仮想通貨プロジェクトが「世界を変える新技術」とうたって資金を集めたものの、開発が停滞したり運営者が失踪したりするケースは後を絶たない。こうした状況を目の当たりにした投資家一般ユーザーにとっては、「仮想通貨は結局、詐欺投機の温床ではないのか」といった疑念が強まるのも無理はない。また、仮想通貨の送金やウォレット管理のための仕組みを理解することが難しいという点も、初心者には大きなハードルとなってきた。その複雑さは一部で「自己責任」という形で美化されがちだが、実際にはセキュリティ知識運用リスクへの意識が低いまま参入した場合ハッキングパスワード紛失などで資産を失う危険性が高い。実際に被害に遭った人々のニュースを見聞きすると、仮想通貨に対して「難しくて危ないもの」というイメージが固まってしまうのも仕方がないだろう。

 さらに、国や金融当局による規制強化の動きも「仮想通貨終わった」と言われる一因として挙げられる。特に中国のようにビットコインマイニング事実上禁止したり、大手取引所に対して厳格な規制を課したりする動きは、マーケットに大きなショックを与えた。また、アメリカでは仮想通貨関連の事業に対して納税義務を徹底する法律が整備され、これまでグレーゾーンだった税務処理をきちんと行わなければならない流れが急速に進んでいる。日本でも、金融庁が仮想通貨交換業者監視登録制とするなど、利用者保護観点から取り締まり検閲が厳しくなった。これらの規制強化は、一見すると仮想通貨ネガティブな影響を与えるように思われるが、実は健全市場を育てるためには避けて通れない過程だという見方もある。詐欺プロジェクトマネーロンダリングなどの不正摘発し、利用者安心して取引できる環境を整えることは、仮想通貨の長期的な発展には欠かせない。しかし、過度な規制によってイノベーションの芽が摘まれリスク否定できず、ここにはバランスの難しさがある。

 次に、仮想通貨が「終わった」と言われる背景には、NFT(非代替トークンブームの盛衰や、メタバース関連銘柄の失速も大きく影響している。2021年前後には、デジタルアートゲームアイテムをNFTとして売買し、天文学的価格がつくケースが相次いだ。多くの企業クリエイターがこぞって参入し、「これからはNFTの時代だ」と大々的に報じられた。しかし、NFTマーケット熱狂は長くは続かず、投資対象としてはリスクが高すぎるうえに、実際の利用用途限定的であることが次第に明らかになった。加えて、メタバースも同様に、2022年頃にはFacebook(現・Meta)の社名変更きっかけに大ブームが起きたものの、実際にビジネスとして収益を上げられる企業はごく一部に限られ、その多くが苦戦を余儀なくされている。こうしたNFTやメタバースの失速が「Web3」や「分散型の未来」といったキーワードに対する期待感を急速にしぼませ、結果的に「仮想通貨なんてもう流行らない」という声が再燃しているのだ。

 また、環境への配慮無視できない課題となっている。ビットコインマイニングには膨大な電力が必要とされ、その電力需要CO2排出量を増加させるとして批判されてきた。近年ではイーサリアムコンセンサスアルゴリズムプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行するなど、省エネルギー化の取り組みを進めているプロジェクトもあるが、依然として「仮想通貨環境に悪い」というイメージ払拭しきれていない。世界的に脱炭素再生可能エネルギーへのシフトが加速するなかで、この問題クリアにできなければ、仮想通貨社会的評価を高めることが難しいだろう。投資家としても、ESG投資意識するファンド企業が増えるなか、環境負荷の大きなビットコインには投資しにくいという声が高まっている。

 もっとも、これらの要因をもって「仮想通貨は終わった」と結論づけるのは早計かもしれない。なぜなら、価格の乱高下や投機的なブームが落ち着いたあとにこそ、ブロックチェーン分散型台帳技術の“本質的価値”が見極められるからだ。実際、金融サービスデジタル化が進むなかで、国や大手金融機関が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行を検討する動きは続いている。これは、仮想通貨の根幹にあるブロックチェーン技術が“使えない”わけではなく、むしろ国家レベルでの採用可能性が議論されている証左でもある。また、分散金融DeFi)の領域では、スマートコントラクトを使った新しい金融サービスが着実に開発されており、既存銀行システムでは実現が難しいとされてきたサービス提供し始めている例もある。こうした動きは、仮想通貨投機的な側面とは一線を画し、技術的・社会的価値を追求する流れといえるだろう。

 ここで言えるのは、「仮想通貨が一度ブームになって、その後価格暴落するからといって、その技術やコンセプトが消滅するわけではない」ということだ。インターネットの普及初期にも、“ドットコムバブル”と呼ばれる株式市場の大暴落が起きたが、それを経てネット企業が淘汰され、生き残った者たちがその後のIT産業をけん引してきたという歴史がある。ブロックチェーン技術についても、同様のプロセスを辿る可能性は十分に考えられる。つまり、“仮想通貨バブル”の崩壊を機に詐欺的なプロジェクトが淘汰され、セキュリティ面や実用性が高い技術けが生き残り、社会インフラとしての地位確立していくシナリオがありうるのだ。実際に、世界各地でブロックチェーンを使ったトレーサビリティシステムや、分散型のデータ管理システムなどが実装され始めている。そこでは仮想通貨の“価格”よりも、トラストレス相手を信用しなくても取引できる)で改ざん耐性の強い仕組みによるメリット評価されている。

 では、今後仮想通貨ブロックチェーンはどのように進化していくのだろうか。おそらく、投資対象としてはこれまでほどの激しいブームは起こりにくくなる一方で、緩やかな形で日常生活に浸透していくと考えられる。たとえば、デジタル通貨ウォレットによる支払いが徐々に普及し、銀行口座を持たずともスマートフォン一つで送金や決済ができる社会現実味を帯びてくる。SNSオンラインサービスログインアイデンティティ管理ブロックチェーン技術活用されるケースも出てくるかもしれない。そうなれば、従来の仮想通貨投資対象というイメージが薄れ、あくまで「便利なインフラの一部」として受け入れられていく可能性がある。もちろん、それにはユーザー技術意識せずに使えるようなUI/UX改善や、各国の法整備国際的合意形成必要だ。しかし、より実用的で幅広い人々に恩恵をもたらす技術としてブロックチェーンが発展していけば、仮想通貨が“終わった”と思われた先に、実は新しい常識が形作られているかもしれない。

 結論として、「仮想通貨終わった」という言葉メディア投資家の間でささやかれる背景には、価格の乱高下や詐欺被害規制強化、環境への批判など、さまざまな要因が複雑に絡み合っていることが挙げられる。確かに2017年2021年のような爆発的な“仮想通貨バブル”は終息し、市場全体の熱狂が冷めた印象はあるだろう。しかし、それと同時に、ブロックチェーンの持つ革新的ポテンシャルまでもが失われたわけではない。むしろ、過度な投機マネー市場から抜けることで、本来技術価値実用性に目を向けやすくなるという見方もできる。

 ネット業界歴史を振り返っても、バブル崩壊を経てこそ本質的な利用価値が磨かれるという事例は枚挙に暇がない。ブロックチェーンの普及も同じような道筋を辿る可能性は高いだろう。詐欺まがいのプロジェクトが淘汰され、信頼性と実績を備えたプロダクトが浸透していくプロセスこそが、この先の仮想通貨ブロックチェーン業界の“成熟期”を形作るのではないか。もちろん、その間には法的な課題技術問題社会的理解の不足など、乗り越えるべきハードルがまだまだ存在する。だが、「仮想通貨なんてもう古い」という決めつけだけでは、新しいテクノロジー社会変革の萌芽を見落としてしまうかもしれない。

 結局のところ、「仮想通貨終わった」という声は“単なる終焉”を意味するものではなく、“新たな段階への移行”を予感させるものだ。投資対象としてだけではなく、社会インフラとしての仮想通貨ブロックチェーン活用例が増えれば、私たち日常における“当たり前”が変わっていく可能性は充分にある。これまでのような一攫千金物語が表舞台を賑わすことは減るかもしれないが、同時に詐欺投機目的プロジェクトも萎縮していくことで、技術としての真価を発揮する土壌が生まれるだろう。あくまで冷静に長期的な視点をもって、ブロックチェーン技術とその社会的役割を見極めることこそが、私たちに求められているのではないだろうか。

 今後も仮想通貨が“終わった”と言われる局面は幾度となく訪れるだろうが、そのたびに生き残ったプロジェクトや新たに生まれ技術が、社会にどのようなインパクトを与えるかを見逃してはならない。乱高下やバブル崩壊は、あくまで通過点の一つであり、次の発展を芽吹かせる土壌づくりでもある。もし仮想通貨が本当に終わったのであれば、いまさら各国の中央銀行デジタル通貨検討したり、大企業ブロックチェーン技術研究したりする理由はないはずだ。したがって、「仮想通貨終わった」と言われる今日この頃からこそ、過剰な熱狂に流されることなく、技術本質や長期的なビジョンをしっかりと見据えることが重要である。そして、もし実際にこの領域が再び脚光を浴びる日が来るとすれば、それは表面的な値上がりではなく、実用的な側面や社会インフラとしての定着が評価されるタイミングであるに違いない。私たちはその日を、“仮想通貨の第二幕”として迎えることになるのだろう。

2025-01-12

anond:20250112113211

これ、本気で言ってるやつらがたくさんいるんだけど、いじめ強姦みたいな本質的に立証困難な犯罪はそれでもカバーできるような広すぎる要件にするのではなく被害者犯罪回避するべきだ、っつーのがコンセンサスなはずなんだが。

「なぜ被害者が逃げなければならないのか」

2025-01-10

anond:20250110055036

恐らく「払わない」と選択すると、老人が消滅するようなそんなイメージでいるのでしょうか。

実際には、適切なときに適切な資金を投入しないと、自体悪化していき、必要リソースは増えていきます

早期発見早期治療はまさにその一つですし、骨折などは骨折後できるだけ早くに専用の金具で固定する事により、その後の医療費が大幅に削減できる事が分かっています

そう言った状況になっていく親などの親族を見捨てられるサイコパスが増えている、その説がひとまずマクロに影響するぐらいの率で存在すると仮定しましょう。


するとどうなるかというと、それでも死ぬのではなく、最後生活保護代表されるセイフティネットにたどり着きます

高価な医療介護費がかかる状態で、施設などに収容され、そこに税金が投入されます

当たり前ですが、日本では殺人非合法ですし、それについては人類というレベルコンセンサスが取れています

実際に老人などと接する機会の無い経験の無い方々は、意思の疎通もできないようなもの想像されるのでしょうが、実はそれはごくわずかの人数が、ごくわずかな期間そうなるだけなのがほとんどです。


この状態になると、社会負担は大きくなってしまますからマクロ政策としては、意図的にこれを増やすような方向に向かって政策をとることはあり得ません。

今回遡上に上がっているのはマクロ政策の話なので、個人個別にこんな話があったといって煽るのは分断煽りであり、本質的には意味がありません。

そして、親などの親族を見捨てられるサイコパスが増えている、と言う事実はないことを改めてここで勘案すると、あなたの言っているような事を前提とした政策は有り得ないと言うことになります

2025-01-09

anond:20250109125757

まあそう思うならそれでいいんじゃない

コンセンサスの取れた概念だけで作られた機械コンセンサスの取れない事物で溢れた世界を正しく分析できると思うのならそうなんだろう

科学史は200年前に万能論を捨てたから、10年前さぼってた大学の授業を今からでもしっかり学び直してくれ

君の同胞はみんな大学でしっかり勉強たから君を冷笑したんだよ、としかいうことができないが・・・

anond:20250109125330

コンセンサスが取れていない”

この発言自分無限を認めてるようなもんじゃない

会話するうえでコンセンサスの取れた言葉を使うのは前提だろ

その言葉意味することがお互い共有できてなかったら会話が成り立たないじゃん

それは相手AIでも一緒だぞ???まりAI無限になれるぞ???

不可能ものをたった一つでも認めた時点で君の発言は全てが破綻してしま

俺の主張は

生き物だって化学反応連続で成り立っている単なる分子機械じゃん

どう破綻するの?

anond:20250109123424

コンセンサスが取れていない”

この発言自分無限を認めてるようなもんじゃない

試しに一本線を引いて、真ん中で線をひいて、またその半分で、というのを繰り返してみるといいよ

アキレスパラドクス2000年上前に考えられた話

その頃から世界無限だと認識されていた

もし有限だと思うのなら、コンセンサスが取れないことはない

2つから1つを選ぶことができるなら有限個の選択肢から有限か無限なのか判断することはできるだろう

不可能ものをたった一つでも認めた時点で君の発言は全てが破綻してしま

anond:20250109120521

人間にとっての世界無限だけど機械のとっての世界は有限

人間世界無限」でコンセンサスが取れてないんだから確定事項のように持ち出されても困る

時間的な制約は子孫を残すことで解決できるけど、ないものを見ることはできない

「ないものを見ることができない」の主語分からん

からその制限機械しかない

その制限って何?時間的制限

今まで絶滅した生物だって大量にいるんだから生物時間無限じゃないよ

2025-01-02

ミンス至上主義とは?

ミンス至上主義」っていうのは、民主的原則の優位性を間違って強調する政治思想のことやね。

ほんで、しばしば民衆意志理想化する傾向があるんやけど、これがほんまにエリート主義的な傾向を持ってて、本物の民主的な関与を損なう可能性があるんや。

エミリー・B・フィンリーみたいな学者は、民主至上主義民衆の声を高めようとする一方で、反対意見や少数派の視点排除することにつながることもあるって指摘してるんや。

左翼自称インテリたち

最近議論では、特に左翼サークル内で、自称インテリたちが公共意見に大きな影響を持つ傾向が目立つようになってきたんや。

こういう人たちは、自分たちイデオロギーに合った特定ストーリーを選んで広めて、他の意見無視することが多いんや。

この選択的な表現は、コンセンサス幻想を生み出して、自分たちが選んだ意見を「民意」として提示することになるんや。

重要ポイント:

結論

ミンス至上主義っていう概念は、民主的理想エリート主義との間で絡み合いを見せてるんや。

左翼自称インテリたちの影響力は、現代民主社会における緊張関係を浮き彫りにしていて、特定グループ集団意志代表するふりして議論支配する可能性があるんや。

このダイナミクスは、民主主義が目指す包摂性を毀損するだけでなく、公共意見がどんなふうに形成されて表現されるか再評価せなあかんことも示唆してるんや。

anond:20250102170650

もはや

生活必要なことをするのは下賤な下級国民から薄給激務でもいい

スポーツとかエンタメとかタレントとか生活不要仕事をしてるのは高貴な上級国民から保護する必要がある

という社会コンセンサスが出来上がってる

2024-12-22

anond:20241222213109

性欲の強度が男の間でもかなり違うのでそのあたりコンセンサス取りにくい

性欲強い奴は本当になんで?と思うほど性欲で失敗する

2024-12-20

男は40超えると狂うみたいなやつさ

女は年齢問わず狂ってるのがコンセンサスになってない?

2024-12-12

anond:20241212152147

俺が言っている”議論”というのは”初めに元増田提示した議題に関する議論”のことです。

戦争はやむを得ない側面もあるけど、テロ絶対に認められない

と書いてるけど、増田認識

①:今やってるイスラエルパレスチナの抗争は戦争ではない

②:イスラエルテロ国家ではない

ということだと思うけど(違ったら訂正してね)、これらの解釈一般的コンセンサスを得ている訳ではないですよね?

①と②の同意を得ていない相手に”戦争はやむを得ない側面もあるけど、テロ絶対に認められない”と主張しても無意味ではないですか?

と聞いています。(最も①については俺も戦争ではなくイスラエルによるパレスチナに対する一方的虐殺だと思いますが)

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