前回(
第25回 あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル(菖蒲総合支所庁舎周辺・埼玉県久喜市)Part1)の続きです。
イベント会場があるラベンダー花壇、ラベンダー堤から菖蒲城趾あやめ園へ~
菖蒲城趾あやめ園では、良い見頃に~
※【菖蒲城趾あやめ園】
毎年6月に開催される「あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル」の会場の一つに菖蒲城趾(しょうぶじょうし)あやめ園があります。その名のとおり、この場所にはかつて城があったといわれています。
江戸時代後半に書かれた『新編武蔵風土記稿(しんぺんむさしふどきこう)』によると、康正(こうしょう)2年(1456)に古河公方(こがくぼう)足利成氏(あしかがしげうじ)の家臣である、金田則綱(かねだのりつな)(後に佐々木と改姓)が城を築いたとあります。また、佐々木氏はその後、映画『のぼうの城』にも描かれた成田氏(なりたし)に仕えますが、天正18年(1590)に菖蒲城は落城し、以後廃城になったともあります。
一説には城の完成が5月5日の端午の節供(たんごのせっく)であったことから、菖蒲城と呼び、この地域一帯も菖蒲と呼ぶようになったといわれています。
さて、以上が文献資料から読み取ることができる菖蒲城ですが、実際はどのような城だったのでしょうか。
平成8年(1996)に、県道川越栗橋線のバス停設置工事に伴い、菖蒲城趾あやめ園の脇で、埼玉県により発掘調査が行われました。その結果、この場所が縄文時代、平安時代、中世の複合遺跡であることが確認されました。ここからは、縄文時代の土器片、平安時代の住居跡や、掘立柱建物跡(ほったてばしらたてものあと)、須恵器(すえき)などが見つかっています。また、中世の堀状のものや土塁状(どるいじょう)のもの、染付(そめつけ)や青磁(せいじ)などの中国産陶磁器、瀬戸(せと)や美濃(みの)といった国内産陶磁器、轡(くつわ)や弾丸などの金属製品、硯(すずり)や石臼(いしうす)といった石製品など、多くのものが出土しています。しかし、残念ながら、菖蒲城の姿を明らかにするものを見つけることはできませんでした。
菖蒲城趾の碑の周りに咲き誇る花菖蒲をご覧になりながら、戦乱の世に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(→
久喜市ホームページより)
菖蒲城趾あやめ園での綺麗な花菖蒲~
『第25回(平成30年度)あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル』の概要
開催時期:令和元年(2019年)6月2日(日)~6月23日(日)
会場:菖蒲総合支所庁舎周辺(所在地:埼玉県久喜市菖蒲町新堀38番地周辺)
花の見頃:○花しょうぶ(6月上旬~中旬)菖蒲城趾あやめ園 16,000株(50品種)
○ラベンダー(6月中旬~下旬)ラベンダー苑、ラベンダー花壇、しらさぎ公園ラベンダー山、ラベンダー堤ほか約11,000株
交通案内:電車 JR高崎線桶川駅東口より、朝日バス『菖蒲車庫行き』で臨時バス停『城趾あやめ園前』下車。徒歩10分
JR宇都宮線久喜駅西口より、朝日バス『菖蒲仲橋行き』で終点下車。徒歩15分
自動車:圏央道白岡菖蒲インターより 約3.5キロメートル
東北自動車道久喜インターより 約7キロメートル
国道17号桶川市 坂田交差点より 約7キロメートル
駐車場:会場近くに大型バス専用駐車場あり
普通車700 台分の無料駐車場あり
(H30.12 現在H31.4 以降若干の変更あり)
*菖蒲城趾あやめ園は駐車場約10 台 大型車駐車不可
トイレ・休憩所:菖蒲総合支所の庁舎内のトイレを開放
オストメイト対応あり。赤ちゃんの駅設置
車いすの貸出:会場受付にて申込みをしていただき貸し出しをしています。
*菖蒲城趾あやめ園は車いすの通行はお勧めできません。
イベント、開花情報は、
久喜市ホームページ、
久喜市観光協会それでは、第25回 あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバルの模様を...。(↓[第25回 あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル(菖蒲総合支所庁舎周辺・埼玉県久喜市)Part2]の続きを読む...をクイックでご覧下さい)
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久喜市ホームページ、
久喜市観光協会(2019年6月9日撮影)
徳川家康の家臣・旗本内藤(内藤正成(まさなり))屋敷門から菖蒲城趾あやめ園へ~。
綺麗な花菖蒲の品種がいっぱい~。
初夏の良い季節感を感じるイベント~良い初夏の花々の観賞ができました~。
またの機会を楽しみに~それではまた~。
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久喜市観光協会(2019年6月9日撮影)
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- 2019/06/18(火) 21:46:24|
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