22日、世間を騒がせていた日大の悪質タックル事件の当事者が記者会見を行った。
若干20歳の大学生が、
正々堂々と顔をさらし、名前も出して、
たった一人で会見に臨んだ。
この問題が、明らかになってから、
ネット上では、すでに彼の名前や顔がさらされて
まるで公開処刑のような状態だったようだ。
日大アメフト部の内田監督は、
監督を辞任し、弁解もしないと会見で言っていたが、
当初から、監督らの発言を
選手が間違って理解していたと言っていた。
会見で、大学生が語ったことからは、彼が勝手にした行為とは言えないようだ。
相手の選手がケガをしたことを知って後悔の念に苛まれていたことだろう。
大好きだったはずのアメフトを続ける資格もないし、
続けるつもりもないと言い切った。
誰がこんなことを言わせてしまったのか。
スポーツの世界で、ケガはつきものだ。
しかし、それは、ルールの中でのことで
今回のようにルールから逸脱し、故意にケガをさせる行為は許されない。
それを、監督やコーチが、指示するなどもっての他だ。
今回、日大の対応は後手後手で、
監督も姿を見せず、
大学の最初の説明は、選手の勝手な行動であるかのような説明だった。
まず、謝罪をすべきだったが、それも遅かった。
テレビでもネットでも日大と内田元監督への批判ばかりだ。
しかし、こういう問題が起きた時、
間違ったことは、非難されるべきだが、
だから、日大アメフト部を潰せ、とか、
日大は教育機関としてダメだとか、
決めつけるのはいかがなものか。
日大には、多くの運動部があり、マンモス校だ。
アメフト部を始めとして、
多くのOBを輩出し、
そこには立派な歴史があり、
日大に憧れている学生もいる。
そういう人たちの思いまでも全否定するようなことがあってはならない。
反省し、改善し、また再起出来ることが大切だ。
部員たちも肩身の狭い思いをしていることだろう。
今回の事を重大に受け止め、反省し、
改善し、範となるアメフト部になるように努力してもらいたい。
何か悪い事をしたから、排除する、
潰す、否定するという社会は間違っている。
間違いを繰り返さない社会を作ることが大切だ。