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■ 佐久間監督になってから急浮上J1は残り2試合となったが、すでに清水と山形の「J2降格」が決定して、甲府と鳥栖と仙台と神戸の「J1残留」が確定した。残りの1枠を巡って15位の新潟と16位の松本山雅が争う形になっているが、「新潟が2連敗して、松本山雅が2連勝して、かつ、得失点差で上回ること。」が唯一の条件となるので松本山雅の大逆転残留の可能性は非常に低いと言わざる得ない。新潟も苦しんだが「J1残留」まであと一歩に迫った。
すでに残留が確定したチームの中でクローズアップしたいのは11位の甲府である。1stステージの3節から6連敗。11節を終了した時点で2勝9敗と低迷。5月13日の時点で樋口監督との契約を双方合意の上で解除してGMだった佐久間氏が新監督に就任したが、佐久間監督になってから6戦負けなし。6試合で4勝2分けと一気に勝ち点を積み上げた。結局。佐久間監督になってからは8勝7敗6分けという好成績を残している。
FWバレーの獲得、MF阿部拓の復調、MF稲垣とMF下田の台頭、大卒ルーキーのFW伊東純の出現、ベテランCB陣の頑張りなど、急浮上した理由はたくさんあるが、これだけ分かりやすい結果を残しているので、やはり、佐久間監督の手腕は正当に評価されなければならないだろう。監督交代が即チームの浮上につながるかというと決してそうではない。昨シーズンのC大阪や今シーズンの清水を思い出すと明らかである。
■ 今オフの甲府の監督選びは非常に難しい。これで甲府は「3年連続でJ1残留」となった。初めてJ1に昇格したときは初年度の2006年は見事に大方の予想を裏切って「J1残留」を果たしたが、翌2007年は17位となって「J2降格」となった。2度目のJ1昇格を果たした2011年はFWハーフナー・マイクを擁していたが、1年限りでJ2に降格。不本意な結果に終わったが、3度目の「J1昇格」となった今回は3年連続で残留に成功。クラブとして大きな一歩を歩みだした。
シーズン途中にGMの立場から監督に就任した佐久間監督の退任というのはある意味では既定路線である。すでに「退任の意向」と報道されているので「来シーズンの監督を誰にするのか?」がとりあえずの注目ポイントとなるが、候補としてJ2のツエーゲン金沢を率いて前半戦に旋風を巻き起こした森下監督が有力候補に上がっている。ただ、率直に言うと「今オフの甲府の監督選びは非常に難しい。」と言える。
今シーズンの甲府は32試合を終えた時点で22得点/37失点。樋口監督時代に大量失点を喫する試合がいくつかあったので失点数が増えてしまったが、完全に堅守速攻型のチームである。「5-4-1」というブロックを作ってしっかりと守るのが基本的なスタイルで、FWバレーやMF阿部拓やFW伊東純といった個人能力の高い選手が少ないチャンスをものにして1対0で勝利するというのが必殺パターンである。
春先に連敗がなかなか止まらなくて「このままだとJ1に残留するのはかなり難しい。」となった時点でスタッフも選手もサポーターも割り切って勝負に徹するようになったことが功を奏した。そういう意味ではシーズン序盤に大きく躓いて「この道しかない。」と腹をくくることが出来たことは甲府には逆に良かったのではないかと思うが、「昇格4年目となる2016年も同じ戦いが出来るか?」というとなかなか難しい。
■ 一番の敵はサポーターの「慣れ」サポーター、特にライトなサポーターはすぐに慣れてしまう。冷静に考えると甲府のような地方のスモールクラブが3年連続でJ1に残留するというのは相当な快挙であるが、来シーズンも残留争いに巻き込まれて仮に14位あたりで残留できたとしてもライトなサポーターは満足してくれない。「3年連続でJ1に残留できたのだから残留するの当たり前。」という雰囲気が出てくるとチームのかじ取りは難しくなる。
もちろん、「現状に満足しない。」というのは大事なことである。「このままでOK」と思うのも宜しくないが、クラブとしてもっと上のレベルを目指すことが出来るほどの体力が今の甲府にあるのか?というと「NO」と言える。もっと上を目指すのであれば攻撃力アップは不可欠であるが、「得点力を上げたい。」と守備型のチームからのモデルチェンジを図って失敗した例はJリーグでも数えきれないほどある。
今シーズンの金沢の戦いぶりを見る限り、後任候補に挙がっている森下監督は守備組織を構築する作業に長けた監督である。そして、結果が出ていた前半戦も結果が出なくなった後半戦も基本的な戦い方は変わらなかったので「しっかりとブロックを作って守る。」というのが一番得意なやり方だと思われる。(他の戦い方ができるのか?は何とも言えないところ。別の引き出しを持っている可能性はゼロではないが・・・。)
なので、普通に考えると近年の甲府の戦いをベースにしたサッカーになる可能性が高い。「継続路線」と言えるが、その戦い方でライトなサポーターが満足してくれるかというと???である。ただ、その一方で全く違ったスタイルの攻撃型の監督を連れてくるというのもかなりのリスクがある。今オフはどんな監督を連れてきたとしても「本当にこの監督で大丈夫か?」となる非常に厄介な監督探しとなるだろう。
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