■ 韓国開催のE-1 サッカー選手権2年に一度開催されるE-1 サッカー選手権が開幕。今回は韓国開催になる。欧州リーグでプレーする選手は今回も招集できず。23名全員がJリーグでプレーする選手になった。初戦は中国、2戦目は香港、3戦目は韓国と対戦する。地元の韓国と対戦する最終戦は優勝をかけた試合になる可能性が高い。中国代表は名将のリッピ監督が電撃辞任して元・中国代表の李鉄監督が暫定で指揮を執ることになった。
日本は「3-4-2-1」。GK中村航(柏)。DF畠中(横浜FM)、DF三浦弦(G大阪)、DF佐々木翔(広島)。MF橋本拳(FC東京)、MF井手口(G大阪)、MF橋岡(浦和)、MF遠藤渓(横浜FM)、MF鈴木武蔵(札幌)、MF森島司(広島)。FW上田(鹿島)。J1でプレーする選手は最終節が行われたのが12月7日(土)なので「中2日」というタイトなスケジュールになる。J2の柏から選出されたGK中村航は11月24日(日)以来の実践の場になる。
ベンチスタートになったのはGK小島亨(大分)、GK大迫(広島)、DF渡辺剛(FC東京)、DF菅大輝(札幌)、DF古賀(柏)、DF田中駿(大阪体育大)、MF田中碧(川崎F)、MF大島僚(川崎F)、MF相馬勇(鹿島)、MF仲川(横浜FM)、FW田川(FC東京)、FW小川航(水戸)の12名。2019年のJ1のMVPに選出されたFW仲川はベンチスタートになった。今回はU-23アジア選手権や東京五輪を見据えて五輪世代中心のメンバー構成になった。
■ MF鈴木武蔵とDF三浦弦太がゴールゲット前半17分に左サイドでFKを獲得するとMF井手口がゴール前に鋭いボールを入れる。飛び込んできたDF三浦弦が落としたボールに反応したDF畠中がフリーでシュートを放ったが惜しくもバー直撃で先制ゴールとはならなかった。大きなチャンスを逃した日本だったが前半29分にDF佐々木翔の縦パスから連動した攻撃を見せるとFW上田が絡んでMF森島司がサイドを突破。MF鈴木武蔵が合わせて先制に成功した。
MF鈴木武蔵は待望の代表初ゴールとなった。1対0とリードしてハーフタイムに突入する。後半の立ち上がりはやや攻め込まれる展開になった。後半8分には相手の右SBの選手の放ったシュートがバー直撃。危ない場面を作られた。追加点のゴールが欲しい日本は後半25分に右サイドでCKを獲得するとMF井手口のボールをDF三浦弦が合わせて大きな追加点を奪った。DF三浦弦も代表初ゴールとなった。
後半45分に左サイドからクロスを入れられるとヘディングシュートを決められて失点。1点差に迫られた。危うい空気になったが何とか逃げ切って2対1で勝利した。韓国と香港の試合は12月11日(水)に行われる予定になっている。4チームの中で香港の力は大きく劣ると思われるので日本は2連勝して3戦目に韓国と対戦する可能性が高まった。次の香港戦ではたくさんのゴールを奪って得失点差を稼ぎたい。
■ 勝敗にこだわりすぎる必要はないが・・・。ほとんどの選手が中2日だった。移動もあったのでかなり過酷な条件だったが最低限の結果を残した。招集メンバーが発表された時点から「3バックを採用するだろう。」ということは容易に予想できたが五輪世代の選手が多いのでこのやり方に慣れている選手がたくさんいる。準備期間がほとんどない中、3バックを採用して、かつ、このやり方に慣れている五輪世代の選手をたくさん招集したのは賢明な選択と言える。
E-1 サッカー選手権で重要なのは勝つことではなくて1人でも多くの新戦力を発掘することだと思うので「勝敗は二の次」だと思う。結果にこだわりすぎる必要はないと思うがいい時間帯に先制ゴールを奪っていい時間帯に追加点のゴールを奪うことが出来た。最後の失点はかなり余計だったが体力的に厳しい条件だったことや準備期間がほぼなかったことを加味すると「まあまあの試合が出来た。」と言える。
先日のベネズエラ戦では1対4と大敗を喫した。それもあって森保監督や森保JAPANに対する批判の声は大きくなっているがまあまあの試合が出来たときも重箱の隅をつつくかのような批判をしていると批判自体に説得力がなくなってしまう。「批判したいだけの人」というレッテルを貼られてしまうことは避けないといけないがそんなことはお構いなしに重箱の隅をつつくかのような批判を続ける人はやはり少なくない。
■ 目立った活躍を見せたのはMF森島司何人かの選手が代表デビューを飾ったが目立ったのはMF森島司だった。大会前にクローズアップされたのは2019年のJリーグでMVPに輝いたMF仲川だったがMF森島司をスタメンで起用。コンディション面なども考慮した結果だと思うが特に前半はたくさんボールに触ってリズムを作った。運動量が豊富でいい位置でボールを受けることが出来る選手なので攻撃にリズムが生まれる。アシストしたプレーは見事だった。
代表初ゴールとなったMF鈴木武蔵の出来はトータルで考えるとあまり良くなかった。簡単にボールを失う場面やパスがずれるシーンが少なくなかった。プレーの質はあまり高くなかったが大事な先制ゴールを奪ったことは評価できる。当然、すべての試合でゴールを決められるはずはないのでプレーの質を上げていかないと代表には生き残れないと思うが初ゴールを決めたことで今後は気持ち的な余裕が生まれるだろう。
左WBのMF遠藤渓も代表初出場だったが躍動した。横浜FMでは左ウイングで起用されているが五輪代表では左SWで起用されるケースが多い。スピードがあって運動量も多いのでWBでも問題なくプレーできるのは大きな魅力と言える。MF菅大輝やMF杉岡が五輪代表におけるポジション争いのライバルになるが独力でチャンスを作れるのは大きな武器となる。激しい左WBの争いで半歩リードしたと言える。
3バックの中央でプレーしたDF三浦弦も代表初ゴールとなった。移籍話が浮上しているので去就が注目されている選手の1人になるが攻守に落ち着いてプレーした。今シーズンのG大阪は3バックを採用する試合も多かったので3バックの中央でのプレーにも慣れている。フル代表のCBの競争は激しくて当落線上にいる選手の1人になるが途中出場した先日のベネズエラ戦に続いてまずまずのプレーを見せた。
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