■ 今シーズンのJ1のMVPは誰になるか?J1は残り6試合になった。優勝争いや残留争いの行方も気になるところであるが、そろそろ個人タイトルの行方も気になる時期に入っている。得点王はFWピーター・ウタカ(広島)やFW大久保(川崎F)やFWレアンドロ(神戸)らの争いになっているが前人未踏の4年連続得点王がかかったFW大久保(川崎F)がここからゴールを量産してFWピーター・ウタカを逆転できるのか?はもっとも気になるところである。
ベストヤングプレーヤー賞は1995年4月2日以降に生まれた選手が対象となるが現時点ではMF鎌田(鳥栖)やMF関根貴(浦和)やMF鈴木優(鹿島)やDF中谷(柏)などが候補に挙げられている。プロ2年目となるMF鈴木優が二桁ゴールに到達するようだとかなり印象が良くなる。最終的には上層部の話し合いで決まるためメディアで取り上げられやすい選手が選ばれることが多かったことを考慮するとMF鎌田が最有力と言える。
MVP(Most Valuable Player)は得点王やベストヤングプレーヤー賞以上に名誉のある個人タイトルと言えるが、過去の受賞者の顔ぶれを見るとほとんどが優勝争いに絡んだチームから選出されている。優勝チーム以外から選出されたのは1995年のFWストイコビッチ(名古屋グランパス)、2003年のFWエメルソン(浦和レッズ)、2007年のMFポンテ(浦和レッズ)、2013年のMF中村俊輔(横浜Fマリノス)の4件のみとなる。
■ 最有力候補はMF中村憲剛(川崎フロンターレ)現段階でMVPの最有力候補と言えるのはMF中村憲(川崎F)だろう。ここまで25試合に出場して7ゴール11ゴールを記録。2006年に10ゴールを挙げているが7ゴールというのはキャリアで2番目の数字となる。ボランチでプレーすることも多かったことを考えると相当なハイペースと言える。川崎Fの大黒柱として文句なしの活躍を見せているMF中村憲が今の時点では2016年のMVPに最も近い選手と言えるだろう。
8月末に行われた日本代表メンバーの発表のための記者会見の席でハリルホジッチ監督がMF中村憲の招集を示唆したことで「日本代表への復帰」を期待する声が多くなっているが35歳になった今もJリーグでトップレベルの活躍を見せている。再招集があっても全く不思議はない状況になってきた。2006年から2010年まで5年連続でJ1のベストイレブンに選出されているがMVPに選ばれたことは一度もない。
最大のライバルはMF小林悠(川崎F)か。27試合で13ゴールを挙げているが2ndステージは開幕から7試合連続ゴールを記録した。残念ながらJリーグ記録の更新はならなかったが大きなインパクトを残した。日本代表にも定着しつつあるが持ち味である飛び出しや裏に抜けるプレーだけでなくボールをおさめる技術も高くなって幅の広い選手になった。貢献度で考えると今シーズンはFW大久保(川崎F)以上と言える。
■ その他でMVP候補に挙げられるのは・・・。当然のことながら、28試合で15ゴールを挙げているエースのFW大久保(川崎F)もMVP候補と言える。昨シーズンは32試合で23ゴールを記録しているのでゴールペースはやや劣っているが今シーズンもコンスタントに結果を残している。現状ではMF中村憲に多くの支持が集まる状況と言えるが仮に残りの6試合でFW大久保が5ゴール以上をマークして大台の20ゴールに達するようだとかなり見栄えが良くなる。
他にはチームメイトのGKチョン・ソンリョン(川崎F)も高い評価を得ている。キーパーのポジションでしかも外国籍選手となるとかなりハードルが高くなるので現実的にはGKチョン・ソンリョンがMVPに選ばれる確率は限りなくゼロに近いと思うが「GKチョン・ソンリョンの貢献度はMF中村憲に匹敵する。」という人は少なくない。ビッグセーブで試合の流れを変えることができる優秀なキーパーの価値はやはり高い。
年間最多勝ち点を記録したチームの選手への印象は良くなるが、十分に年間最多勝ち点が狙える位置にいる鹿島の中ではMF柴崎岳(鹿島)やFW金崎(鹿島)あたりは高評価に値するプレーを見せており、浦和の中ではGK西川(浦和)やDF槙野(浦和)やMF柏木(浦和)といった日本代表の選手が目立った活躍を見せている。リーグ連覇はかなり難しくなっているがFWピーター・ウタカ(広島)もいいプレーを続けている。
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