清水エスパルス → 清水は大きな親会社を持たない「市民クラブ」として、サッカーどころの清水市に生まれたプロサッカークラブである。日本リーグに所属していたチームが母体となったわけではないので、まずは選手を集めることが必要だったが、幸いにして、清水に縁のあるスター選手を何人も獲得することに成功した。中でも、DF堀池巧とMF大榎克己とFW長谷川健太という「清水東三羽烏」がチームの顔だった。
その他にも、GK真田雅則、MF三浦泰年、MF澤登正朗、FW向島建など個性的な日本人選手を何人も抱えており、さらには、読売でも活躍したブラジル人の点取り屋のFWトニーニョも在籍していたので、開幕前は川崎と横浜Mに次ぐ3番手の存在と目されていたが、ストライカーのFWトニーニョが怪我で長期離脱した影響もあって、1stステージは4位と振るわなかった。
しかしながら、2ndステージは川崎と激しい首位争いをして、14勝4敗と好成績を残して2位と躍進した。原動力になったのは、鉄壁の守備である。伝説のキーパーのGKシジマールが加入して、さらには、元日本代表のキャプテンで、松木監督と対立して移籍を希望していたベテランのDF加藤久の獲得に成功すると、Jリーグの連続無失点記録となる「731分無失点」という大記録を打ち立てた。
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