サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2024/01/14 【J1：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：342名)
　2024/01/09 【J2：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：172名)
　2024/01/10 【J3：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：83名)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【Jリーグ】 DF松原后 vs GKポープ・ウィリアムの低次元な言い争い。悪いのはどちらか？ | | |　

■　暴力行為はかなり不可解だった・・・。

J2の第9節のジュビロ磐田と町田ゼルビアの試合は1対1のドローに終わった。前半11分にMF平河悠のゴールでアウェイの町田が先制に成功したが前半47分にMF金子翔のシュートで磐田が1対1の同点に追いついた。後半37分に町田のCBのDF藤原優が暴力行為で一発レッド。終盤は10人での戦いを余儀なくされたがそのまま1対1のドローに終わった。町田は2位に後退したがアウェイで何とか勝ち点「1」を獲得した。

DF藤原優の暴力行為はかなり不可解だった。一発レッドの判定自体は妥当だったが「あれほどエキサイトする理由」は良く分からなかったが試合後に町田のGKポープ・ウィリアムが反応。DF松原后の試合後のツイートを引用する形で以下のようなコメントを残している。

「噂通りだったけど、試合中クズ発言連発してたヤツがグランド外まで持ち込むなら我慢できないなー。試合中ずっとうちの選手にヘタクソ共、高校サッカーやっとけとかリスペクトにかけるクソみたいな発言してたのにな」

GKポープ・ウィリアムはつい先日の秋田戦(A)の幻のゴールのときも話題になったので短期間で2つ目。一躍、「時の人」になっているが試合中に磐田のDF松原后がクソみたいな発言を連発していたのであればいろいろな部分の辻褄は合う。「高校サッカー」というのは当然のことながら青森山田高で実績を積んだ町田の黒田監督ならびにそのサッカーを揶揄していると思うがDF藤原優は黒田監督の教え子である。

■　GKポープ・ウィリアムに対する批判の声

DF藤原優に対して直接的にDF松原后が「高校サッカーやっとけ」と発言したのか、否かははっきりしないが、そのようなことを言われて、一番、ダメージを受けるのはDF藤原優である。恩師のことを悪く言われて傷つかない人はいない。MF山田大に対するDF藤原優の行為は極めて危険な行為だったので全く擁護つもりはないが「再三に渡ってクソみたいな発言」を言われ続けていたのであればある程度は理解できる。

DF藤原優の行為は普通ではなかったがDAZNの配信では分からない水面下で「いわゆる言葉の暴力」を受け続けていたのであればプッツン切れてしまったのも分からなくもない。(試合中のDF松原后の言動に対するGKポープ・ウィリアムのコメントが事実なのか？否か？は当然のことながら現段階では判断できないがGKポープ・ウィリアムがわざわざでっち上げる意味はないことを考えると概ね事実なのだろう。)

一方、SNS上で反撃したGKポープ・ウィリアムに対する批判の声も多い。主に磐田サポーターが強烈に批判をしているが仮にGKポープ・ウィリアムが一連の件をコメントすることなく黙ったままであったならば「傍から見るといきなりキレた(ように見えた)DF藤原優に対する批判の声」はさらに大きくなっていた。自分のことはそっちのけで試合後にも自分たちを批判したDF松原后を許せないと思う気持ちは分かる。

■　かなり低次元な争い

なので自身に対して批判的な声が集まることを覚悟した上でSNS上で意見を表明したGKポープ・ウィリアムのことを批判する人にはあまり賛同できない。「昨日のようなチーム(町田ゼルビア)に勝ちきれなかった自分達の力不足。自分の質を上げていきます。」というDF松原后のツイートを受けてのコメントであることも考えると「殴られた側が殴った側に反撃を試みたこと」を責めるのは全く正しくないと思う。

もちろん、名古屋 vs 浦和と同じでかなり低次元な争いに見えるが今回のDF松原后の試合中の発言のような相手を見下した感じの煽りコメントは日本では受け入れにくい。アメリカ・プロバスケットボール・リーグのNBAなどではトラッシュトークと言われて「試合中に汚い言葉や挑発で相手選手の心理面を揺さぶること」がかなりのレベルで認められているが日本ならびにJリーグにはあまり馴染まない文化である。

試合中の暴言が問題になったケースというと2017年の天皇杯のMF吉野恭の件が思い出される。当時の所属は京都。J2所属だったが2回戦でJ3所属の沼津と対戦した。試合に敗れた後、試合中の発言(※ 差別発言と言われている。)が問題視されて3試合の出場停止ならびに15万円の罰金処分が下された。「このときにどんな発言をしたのか？」は明らかになっていないがなかなか厳しめの処分が下されている。

当時のMF吉野恭の発言と今回のDF松原后の発言は明らかになっていない部分もたくさんあるので単純な比較は難しい。DF松原后に対して処分が下されることはないと思うが「言葉の暴力」というフレーズがあるとおり、ちょっとした言葉でも相手を強く傷つくケースは多々ある。さらには自分自身の価値を大きく下げる言動でもある。処分が下されなかったとしても反省をして相手に謝罪をしないといけない。

★　現在の投票数　→　152票

　　　→　最大で10チームまで投票することができます。
　　　→　「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)