■ J1の第2節J1の第2節。開幕戦はアウェイで福岡と対戦して1対1のドローに終わったジュビロ磐田はホームのエコパスタジアムで清水エスパルスと対戦した。J1の舞台で静岡ダービーが実現するのは2019年以来となる。ダービーの通算成績は磐田は25勝、清水が19勝、6引き分けとなる。一時と比べると落ち着いてきたが日本国内にオミクロン株が蔓延する中、エコパスタジアムには19,130人というたくさんのお客さんが集まった。
ホームの磐田は「3-4-2-1」。GK三浦龍。DF伊藤槙、大井、山本義。MF遠藤、山本康、鈴木雄、松本昌、金子翔、大森晃。FW杉本健。開幕戦は大宮から獲得したMF黒川がシャドーの位置で起用されたがこの日はベンチスタート。元・清水のMF金子翔がスタメンで起用された。FWルキアンが抜けた1トップは横浜FMから加入したFW杉本健が起用された。FWファビアン・ゴンザレスはベンチスタートになった。
アウェイの清水は「4-2-2-2」。GK権田。DF原輝綺、鈴木義、立田、片山瑛。MF竹内涼、白崎、山原、神谷優。FW鈴木唯、ベンジャミン・コロリ。開幕戦はMF神谷優をフォワードの位置で起用したがこの日は左SHに入った。開幕戦はスタメンだったMF中山克はベンチスタート。FWベンジャミン・コロリが2トップの一角で起用された。FWチアゴ・サンタナ、DFヴァウド、MFホナウドなどはこの日もベンチ外となった。
■ 2人の選手がレッドカードで退場試合は前半9分にFW杉本健の横パスをカットした清水がカウンター。MF神谷優のスルーパスからうまく抜け出してキーパーと1対1の決定機を迎えたFW鈴木唯が落ち着いて決めてアウェイの清水が先制に成功する。日本代表候補のFW鈴木唯は開幕から2試合連発となった。先制された磐田だったが前半23分にCBのDF大井の縦パスから抜け出したMF鈴木雄がループシュートを決めて1対1の同点に追いついた。
その後は磐田ペースになった。清水はなかなかいい形を作れなかった。後半6分に清水はMF山原とFWベンジャミン・コロリを下げてMF滝とMF中山克を投入すると流れは良くなった。一転して清水がペースを握る展開になった。後半22分にカウンターを繰り出すとMF神谷優のパスを受けた途中出場したMF中山克が豪快なミドルシュートを決めて清水が勝ち越しに成功する。MF中山克は今シーズン初ゴールとなった。
追いつきたい磐田だったが後半29分にDF山本義が2枚目のイエローカードを受けて退場。10人になった。さらに後半34分には途中出場したFWファビアン・ゴンザレスが暴力行為を働いて一発レッド。磐田は何と9人になった。その後は数的優位の清水がカウンターからチャンスを作ったがなかなか仕留められず。ダメ押しの3点目を奪うことは出来なかった2対1で勝利した清水が今シーズン初勝利。1勝1分けとなった。
■ ブレーキになっているフォワード陣久々の静岡ダービーは磐田側に2人の退場者が出るという荒れた展開になった。前半は1対1で終了したが磐田ペースだった。磐田はいい流れだった前半のうちに逆転まで持っていきたかった。DF山本義の退場シーンはやや厳しいジャッジにも感じたが自身が倒れ込んでいる中、手を上げて意図的に相手の走行を妨害しているようにも見える。主審が映像をチェックすることもなかったので妥当なジャッジだったと言える。
FWファビアン・ゴンザレスの一発レッドは愚行というしかない。DF鈴木義に対してラリアートのような形になった。DF鈴木義もダメージを負っていることを考えると議論の余地なくレッドカードで正しかったと言える。ただ、11対9になった後の清水の戦い方は今一つ。逆に磐田は9人になった後も悪くない戦いを見せたので「2人もの人数差がある。」ということは感じられなかったが9人でゴールを奪うのは難しい。
10対11であればまだチャンスはあったと思うので磐田にとってはFWファビアン・ゴンザレスのレッドカードは余計だった。FWルキアンとFW小川航が抜けてFW杉本健ならびにFWファビアン・ゴンザレスにかかる期待は大きくなったがここまでの2試合はCF陣がブレーキになっている。1失点目もFW杉本健のパスミスがきっかけになったことを考えると9人の状態で奮闘したFWジャーメイン良の序列が上がる可能性は高い。
FWジャーメイン良はスピード系なのでFW杉本健ともFWファビアン・ゴンザレスともプレースタイルは大きく異なるがMF遠藤を筆頭に好パスを出せる磐田であれば彼の良さは出しやすいのかもしれない。CFでプレーできるのはFW杉本健とFWファビアン・ゴンザレスとFWジャーメイン良の3人のみ。「この3人では難しい。」と判断した場合は「第1登録期間(ウインドー)」の最終日となる4月1日までに補強をしたい。
■ 決勝ゴールを挙げたのは途中出場したMF中山克広先のとおり、清水は11人対9人の戦いになった後の試合運びはかなりマズかったがさすがに逃げ切ることは出来た。2ゴールともスピーディなカウンターから生まれたがFW鈴木唯がここまでは絶大な存在感を発揮している。今年の1月に初めて日本代表候補に選出されたが大きな自信になったと思われる。スピードに乗ったときのドリブルは止めようがないレベルだった。守備面での貢献度も非常に高かった。
高卒ルーキーだった2020年は30試合で無得点、高卒2年目の2021年は33試合で2ゴールのみ。J1では通算63試合で2ゴールのみだった選手から開幕から2戦連発となるとビッグニュースである。「ドリブルが得意なアタッカーの選手でシュートがド下手な選手」はJリーグにも欧州リーグにもたくさんいるがどこかのタイミングで何かしらのきっかけをつかんでコンスタントに点が取れる選手に成長する選手もたくさんいる。
決勝ゴールを決めたのは途中出場したMF中山克だったが素晴らしいミドルシュートを突き刺した。カウンターの場面でたくさんの味方が攻め上がってきた中、自らシュートを打つのは勇気が必要となる。こういうシーンでは「最後にパスを選択して味方に合わず・・・。」というパターンは多いが思い切りよく右足を振り抜いた。どのタイミングでシュートの決断を下したのか?は分からないがうまく味方を囮に使った。
清水もFWチアゴ・サンタナが不在。期限付き移籍だったFW藤本憲も神戸に復帰したので本格派のCFは経験の浅いFW栗原イブラヒムジュニアくらいになっている。つい先日、韓国出身で長身フォワードのFWオ・セフン(蔚山現代)を獲得したがFW鈴木唯のパートナーになれるフォワードは必要である。途中出場して決定機を外したFW栗原イブラヒムジュニアはFWオ・セフンが合流するまでに結果を出さないといけない。
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