サンフレッチェ広島→ 2018年は秋以降に大失速して優勝を逃した広島は今シーズンも開幕ダッシュに成功した。3節から5連勝を達成するなど開幕から7試合負けなしと突っ走った。苦手にしているACLも順調に勝ち点を積み上げて2度目となるGL突破を達成したが、やはり、ACLとリーグ戦を並行して戦う日程的なハンディは大きくて8節からまさかの5連敗を喫した。5連勝した後、5連敗を喫したので、貯金はなくなった。
ただ、13節の浦和戦(A)は4対0で大勝。6試合ぶりの勝利を手にした。現時点では7勝6敗2分けで勝ち点「23」。8位に位置する。一時は上位争いの中心になっていたので満足できる順位ではないかもしれないが、ひとまず、最悪の時期は抜け出した。上位争いは大混戦になっているので2年連続となるACLの出場権獲得も十分に狙えるポジションである。波の大きいシーズンになっているが成績的にはまずまずである。
今シーズンの広島の大きな特徴と言えるのは若手の台頭である。19才のGK大迫はチャンスを生かして正キーパーのポジションを奪取しただけでなく、日本代表にも初選出されるなど大飛躍のシーズンになっている。ボランチのMF松本泰は五輪代表のポジション争いに絡んでいるがこちらもコパ・アメリカのメンバーに選出されている。GK林卓人ならびにMF青山敏の穴を埋める働きを見せている。
さらには昨シーズンは本来のプレーができなかったMF川辺がボランチの中心に定着。攻守の要になっている。MF吉野も今シーズンは3バックの中央で活躍中。GK林卓人、DF水本、MF青山敏などベテラン選手が怪我の影響もあってチームに貢献できない中、昨シーズンはチャンスが少なかった若手が台頭中。「年齢層が高い。」というのは広島の懸念材料だったが、今シーズン、一気に若返りが進んだ。