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『このミステリーがすごい!2007年版』(宝島社)
朝、新聞に目を通していると、『週刊文春』の広告に「今年のミステリーベスト10」の記事が。ああ、もう今年もそんな時期に、などと遠い目をしたのも束の間、それなら『このミス』も出ている頃かと本屋を強襲。『週刊文春』に『このミステリーがすごい!2007年版』を買ったついでに論創社の新刊三冊(クリストファー・ブッシュにモーリス・ルブラン、大庭武年という、一体いつの時代なのだという組み合わせ)、出版芸術社からスタートした横溝正史自選集の第一期分二冊、さらには嫁さんに頼まれていた『クリスマスのぶたぶた』もついでに購入。一気に一万円を超えてしまった。なんてこった、まだローレンス・ブロックやイネス、赤江爆も買わなきゃならんというのに。
とりあえず『このミステリーがすごい!2007年版』と文春に目を通す。いやあ、もう顔ぶれが嫌になるぐらい似通っていて、かなり両者の差がなくなってきた感じだ。
肝心の一位だが、なんと海外はドラモンドの『あなたに不利な証拠として』がダブルタイトル。ああ、そうか、これがあったな。実は今読んでいる『風の影』かなとも思っていたのだが、こちらは文春が2位、『このミス』が4位である。惜しい。
ところで今年は海外物に限って言えばなかなかの豊作だったような気がする。とりわけ純文系の香りを持つ作品。『あなたに不利な証拠として』もそうだし『風の影』やカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』もその口だ。顔ぶれもわりと新鮮。ディーヴァーのようなエンターテナーぶりも非常によいのだが、たまにはこういうタイプが席巻するベストテンも悪くない。
とりあえず『このミステリーがすごい!2007年版』と文春に目を通す。いやあ、もう顔ぶれが嫌になるぐらい似通っていて、かなり両者の差がなくなってきた感じだ。
肝心の一位だが、なんと海外はドラモンドの『あなたに不利な証拠として』がダブルタイトル。ああ、そうか、これがあったな。実は今読んでいる『風の影』かなとも思っていたのだが、こちらは文春が2位、『このミス』が4位である。惜しい。
ところで今年は海外物に限って言えばなかなかの豊作だったような気がする。とりわけ純文系の香りを持つ作品。『あなたに不利な証拠として』もそうだし『風の影』やカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』もその口だ。顔ぶれもわりと新鮮。ディーヴァーのようなエンターテナーぶりも非常によいのだが、たまにはこういうタイプが席巻するベストテンも悪くない。
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