只見線全線復旧記念列車⑤
水田でも湖面でもない。一定の方向に流れるはずの川面での水鏡はもしかしたら初めてかも…。
2022/10/2 只見線 会津桧原~会津西方
9443レ DE10 1651+旧客3車
NikonZ9 Z24-120/4S
色々あった第一只見川橋梁の変。
要約すると、土曜日に撮るはずが車両トラブルの影響で撮影条件が悪くなってしまい日曜日にリベンジしたカットになります。
立ち位置に着く前から怒号が飛び交っておりましたが、深呼吸のちに宥め嗜め情報を整理し、多くの人が撮れるように最大限の配慮をしたつもりです。
自分としても狙ってる構図が組めたので通過後にしっかり記録されていてほっとしました(^^;
半袖では耐えられないほど昼との寒暖差が激しく、かつ寝不足が延々と続き体力ゲージは常に黄色でしたが、同行者や地元の方との会話はもちろん、爽やかな風や美味しい空気で全身リフレッシュできました。
何より好天に恵まれ、2ヶ月振りの晴れの走行写真を撮ることができました。忘れていましたがなんて気持ちの良いことでしょう。笑
DL冬の湿原号-1
2022/1/30 釧網本線 釧路~東釧路
9380レ DE10 1690+14系・旧客5車
NikonZ9 Z24-120/4S
C11形蒸気機関車不具合により、今年の冬はDLが登板となりました。
前々から撮りたかった冬の湿原号。SL牽引の時に1度行きましたが思ってたところで煙は吹かないわ雪で白飛びするわで初回は北海道の洗礼を受けた記憶があります。
DLの運転回数は多いものの繁忙期で中々撮影に行けず、ようやく捻出した休みはシーズンを通して日帰り1日のみでした。。。
ライブ→納車→品川駅構内撮影会→・・・翌日は釧路という鬼スケジュール。
今年の金に物言わすあたおか撮影の筆頭です。本当は2日間みっちり撮りたかったのが本音です。
釧路を出てすぐのお立ち台、釧路川橋梁では厳冬期限定で蓮葉氷は見られる日があるようで、私もそれは是非とも狙いたいと思っていました。
結論を言うと前日が綺麗に出現し、この日は川の流れが強いのかシャーベット状でした。(気温は-10℃くらいあります)
妥協カットを狙っても仕方ないので、移動も考えましたが、いっそギリギリまで水面に寄って氷そのものにフォーカスを当てる試みをしてみます。
刻一刻と揺れて移動する蓮葉氷と共に、手持ちローポジを維持しつつ焦点距離を直前まで微調整して撮れたこの写真。
この日はZ24-120/4Sの初運用で、便利で汎用性が高いのに高解像で文句なしのレンズに早速惚れこみました。
続きを読む
不定期回送-13
その名も"不定期回送列車"。
2022/9/22 強羅~彫刻の森
モハ2形108
NikonZ9 Z14-24/2.8S
カメラを横に流すというより、"回す"が正しい広角流し。
被写体も"回"でしたね。
NDフィルター未装着の逆限界露出でしたが決まってくれました。
※このあと彫刻の森先の踏切まで走るも思った画は得られず(-_-;
続きを読む
只見線全線復旧記念列車④
2022/10/2 只見線 会津蒲生~会津塩沢
9444レ DE10 1651+旧客3車
NikonZ9 Z24-120/4S
橋とは、陸から陸へ、輸送にあたり何か支障を来すものを越えるために作られたもの。
こちらの第八只見川橋梁は『渡らずの鉄橋』と呼ばれる橋梁で、只見川の北側に位置する只見線がそのまま川を渡り切らず陸地に戻ります。
本家の『渡らずの鉄橋』と言えば飯田線を思い出すのですが、なんとこちらのトラスはかつて天竜川を渡る際に使われていた橋梁なんだとかでまさに飯田線とリンクしている訳です。
ダムの調整池となっているエリアでもあり、車窓からの雄大な景色は走行区間の中でも随一なのではないでしょうか。
広々とした景色ということは、撮る場所も複数あることになる訳ですが、只見を午後に出た列車は面潰れのためサイド気味のポイントから撃っておりました。
頂上はどこでしょう?構図に悩みましたが、尾根が切り立った特徴的な形状をした戸屋山まで入れた縦構図にしてみました。
只見線全線復旧記念列車③
2022/10/1 只見線 根岸~会津高田
9442レ DE10 1651+旧客3車
NikonZ9 AF-S300/2.8VRⅡ
(2022/12/29更新)
大遅延の復旧記念列車の復路は撮影地選びに苦労したのではないでしょうか。
所定ダイヤでも面に光が来ず、明確な通過時刻も分からないなかでの山影との闘いですからね。
列車の一部に光が当たってないとか、空だけ明るくて線路が真っ暗だとか、私はその辺りのリスクを負わない作戦にしました。
いっそのこと飾り気のない往年の鈍行列車のような、日没後の黄昏た景色をトコトコと走るシーンが浮かび、土日のどちらかで行こうと思っていた蓋沼森林自然公園付近の俯瞰へ急行したのでした。
「只見線と言ったらここ」の上位3つに食い込むであろう俯瞰撮影地ですよね。この壮大なスケールは鉄道風景が好きな人なら誰でも行きたくなると思います。
今回初めての訪問で、下調べする余裕もなくもぶっつけ本番で行くことになったのですが、待ちぼうけを食らった第一只見川橋梁で話が弾んだ鉄ちゃんにアクセスを教えてもらって何とか辿り着きましたm(_ _)m
余裕の到着だと思って「どこで切り取ろうかな~?」って呑気に考えていたらもう踏切が明滅していたってオチです。汗
田んぼや高規格農道の幾何学模様が楽しく自由度の高い場所ですが、それ故に線路の向きや列車の配置、鉄ちゃんカーなどを意識しながら切り取るのは奥が深い場所とも感じました。
思っていたよりも明るい時間帯にやってきたし、思っていたよりも稲刈りが進んでいたものの、定時通過では得られない雰囲気で切り取れたのは達成感がありました。
EF63重連 文化むら俯瞰
全体の20%程度しか鉄道の歴史を知らない若造ですが、いろんな車両の登場と引退を目撃してきました。
鉄道の日にふさわしい車両の記事を考えEF5861やSLなども浮かびましたが、私からはEF63の写真を掲載します。
2019/4/13 碓氷峠鉄道文化むら
EF63 24+EF63 11
NikonD850 TAMRON70-210/4
なぜEF63かというと、私の鉄道の触れ合いはヨコカルから始まったからなのです。
淡い記憶ながらロクサンが重連総括の推進運転で特急あさまの車両を運んでいた姿を覚えています。
新幹線やSLに目移りせず、電気機関車が貨車を運ぶ姿が好きだった幼少の頃。
地元東海道で見られる電車は5分に1度くらいのペースで湘南色の電車がトップスピードで通り過ぎ、朝の決まった時間に電気機関車がブルートレインを牽いてやってくるのが日常でした。
電車と機関車がくっついているだけでも驚きだったのに、押しているし、二両ついてるし、見えているのに中々やってこないし…。
113系と115系の区別もつかない子供ながら、ヨコカルを乗り通したことよりも強い衝撃を受けました。
そこからカメラを持つまで10年くらいのスパンが空きますが、横川~軽井沢間(碓氷峠)廃止後もEF63が横川運転区跡地にて細々と動態保存され、25年経った今もその姿を目の前で見ることができます。
見るだけでなく一般人が運転体験ができるのが大きな特徴で、製造から半世紀を超えた今でも短い区間ながら人の手によってライトを点け車輪が転がり、汽笛が横川駅まで聞こえてきます。
四半世紀も前に役目を終えた機関車ですから、鉄道雑誌や当時の映像などでしか知らない人も多いと思います。
私も偉そうなことは言えず、ギリギリ旧丸山変電所のお立ち台まで散歩をした記憶がある程度ですから、今でも拝めることは鉄道文化むらの保全活動の賜物と言えます。
フィルム機と8mmビデオが主流だった当時から記録する機械も進歩して参りました。
親に連れて来られた碓氷峠の廃止から20年以上経過し、社会人となった私は自分で稼いだ機材と自分の足で再びこの地にやってきました。
ロクサンと言えば重連総括です。運転体験は基本は単機ですが、特定週の特定日のみ重連運転となります。
園内に植樹されている桜が満開であることと重連運転の日が被る年をずっと睨み続けてきました。
2011年に高崎まで整備をする都合でEF63(無動力)が信越本線を走行する出来事がありましたが、その時に横川駅や文化むらを鳥瞰する写真がネットにあがり、この頃から体験運転の撮影の構想を練っておりました。
桜は毎年咲くけれど、重連運転日とヒットする年は中々やってきません。それは皮肉にも115系がやってこなくなった年にようやく訪れた訳です。
かつての名俯瞰撮影地ザンゲ岩。迫り出した岩場から見える景色は見事ですが、膝が震えてしまうほどの急転直下の鼻先からもう一歩進めばあの世行きです。
この場所は慣れれば登山口から30分かかりませんが、3か所ほど鎖場も通るため登山に対する知識と経験がある人でないと苦戦するかもしれません。
高所恐怖症でなくとも真下の距離感でクラっとくる岩場にスパイク石突を出した三脚を低めに構えます。
午前最終便の最も側面に日が当たる時間をメインディッシュとし、奥から手前まで行き来する現役さながらのEF63重連をいつもと違う緊張感を持って撮影しました。
続きを読む
251系
2017/4/16 東海道本線 早川~根府川
3007M 251系10両
NikonDf AiED180/2.8S
251記事目ということで、皆様の記憶から消えてしまった気がするスーパービュー踊り子こと251系です。
185系・215系より1年早く20年春改正にて引退した同形式は、コロナウイルスの影響を大きく受け、さよなら運転やイベントなどが行われずにひっそりと消えていきました。
水色の旧塗装よりもリニューアル後の期間の方が長く、
私の子供の頃に見た東海道特急列車群は、リゾート21(トリコロール)、185系(湘南ブロック)、251系(旧塗装)でした。
185系がストライプ塗装になったときに、引退前には251系も間違いなく旧塗装に戻ると踏んでおりました。
実際のところこれらが並んだ姿は模型の世界でしか実現しなくなりましたが、地味な存在故にそこまで残念に感じていない自分がいます。苦笑
(これでも)新塗装の方が存在感がありましたし、185系より先に消えるとも思っていなかったので、引退の順番が逆であればもう少し真面目に撮っていたかもしれません。
只見線全線復旧記念列車②
只見方面行きの1番列車がブレーキ不緩解で立ち往生をしてしまいました。
素人目で見れば会津若松にいるDE10でも使えば直ぐに解消しそうな話ですが、合理化優先故に現場では色々な事情があったようです。
本来であれば祝福の意を込めた国鉄色風ラッピング車が1番列車を務め、地域の人と手を振るイベントなどを企画してたはずが、只見線が動かなくなった当該がこの車両。
つまるところ(詰まったのは路線)復旧記念列車が走る当日に運行支障を来してしまった訳ですが、乗客を降ろす梯子が破損するやらバス代行が復活で町長が出発式用のくす玉を開けるやら、情報量が多すぎて撮影地も混乱です。
結局立ち往生した編成は自力で会津若松にUターンすることになったようで、一時は運転止めとなるのかとお通夜ムードの客車列車の方も2時間半遅れで運転することになりました。
2022/10/1 只見線 早戸~会津水沼
9441レ DE10 1651+旧客3車
NikonZ9 Z50/1.8S
さて、有名な第一只見川橋梁で待ち惚けを食らった我々はどうするか。早めに決断をして撤収をした方、まだ光線的に許容範囲だと残留する方。
少なくとも撮影地で飛び交う今後の情報は確かなもので、11時に若松構内入線の動きがあったとか。
現地の鉄ちゃん「30秒前の情報です!」
おお・・・(^^;
なぜか現地に居ないのに11時32分発という情報をいただき、想定通過時刻を叩くも我々も「ここではないな」ということだけは明白なので、只見方面へ移動しました。
第一から第八まで只見川に架かる特徴的な大型橋梁があり、列車が渡る姿を各鉄橋の各方面から狙うことができます。
できます・・・とは言いますが、当路線は初心者そのもの。ネットで作例を見て、地図を見て、光線を考えてみる。それをこのタイミングでするほどの初心者。笑
会津若松は出ていますが、時間的にまだ余裕はあるので車のナビを見ながら国道から逸れたりUターンをしたり。
有名撮影地もいいけど、この遅延を活かしたカットを撮りたいよね~。というのが移動中の総意。
本当は横断幕とか復旧記念の看板とか、手を振ってる沿線住民とかも絡めたかったのですが、遅延の影響で全然見かけない。泣
道中で誰もが目にする只見線のめがね橋こと細越拱橋が光線も遅延だからこそ良好ということ、いったん通り過ぎたところで「どうぞ撮ってください」と言わんばかりの広い砂利道ゾーンがあり吸い込まれるように停車・・・。笑
当初は望遠や見上げで国道のガードレールを省いた構図を考えていたのですが、ボサ川を進取果敢に進んだ鉄ちゃんが居たことを思い出し、カントリーロードならぬ鉄ちゃんロードをなぞることにしました。
藪を越え、中州まで進むと道路沿いよりも8連アーチが良く見渡せて好みの構図でありました。
先に構えていた方にお話をするとキハ40系が走っていた時代に訪れたことのある場所だと。定期列車をやっている人の撮影地の信頼性は抜群ですね。笑
水鏡で狙えるのがこの立ち位置の旨味であるわけです。ここは不通区間ではなかったものの、豪雨の影響で路線が大変になったことから穏やかな只見川を見るとホッとします。
紅葉の時期もさぞ綺麗なことでしょうが、深緑に朱一点の今が旬でありましょう。
水面を揺らす鯉を追い払ったところで、本来であれば午前中に通過していたDE10客レがめがね橋を渡って行きました。
続きを読む
只見線全線復旧記念列車①
大盛況のポイントから、誰も居ない場所まで。一通りやってきたので何回かに分けて公開していきます。
2022/10/1 只見線 会津蒲生~会津塩沢
9442レ DE10 1651+旧客3車(後撃ち)
NikonZ9 Z14-24/2.8S
おかえり只見線。久しぶり只見線。
8年ぶりの訪問でした。自分の意思という意味では初めて。キハ110もキハE120も撮り応えがありそうですね。(撮ったとは言っていない)
SLは来なくなったけどDE10が走るなら代わりに私が行きます。DE10よりも先に客車が居なくなってしまうかもしれませんね。。。
あっ、しっかり現地でお金を落とすので毎月走行していただいても構わないのですよ(^^)
一つ一つが魅力的な鉄橋の撮影がメインになりがちですが、台風の影響で10月でも一部では稲が残っていました。
お家のお爺さんに声を掛けてお庭から撮らせてもらいました。脚立も貸してくださり有難い限りです。
しかも、この再開記念の列車のために稲刈りを遅らせたそうです!たった10秒程度の乗客とカメラマンの笑顔のために・・・。
そんな事情を聞いてしまったら残留決定です。笑
大幅遅延運転でしたので、本来は顔に光が当たるはずがすっかり西日になりました。
営業運転で反射板がついていない荷物車(オハニ36)がお尻ということで、広めの構図で贅沢に秋の景色を堪能しました。
続きを読む
キハ40 第一只見川橋梁(ライトアップ)
2014/9/7 只見線 会津桧原~会津西方
435D キハ40系郡山車4両
NikonDf AiED180/2.8S
第一只見川橋梁ライトアップのお知らせ(福島県観光公式サイト)より。
8年前ですが、第一只見川橋梁でライトアップが行われました。
今でこそ整備された"お立ち台"ですが、自治体やファンの維持のおかげで成り立っている名スポットなのですよね。
整備記念でライトアップをされたようで、新潟で115系L6編成を撮るのをメインに当時の知り合いに案内してもらいました。
高感度耐性と明るいレンズがないと難しい条件でしたが、たまたま高感度に強いDfとたまたま当時愛用していた180単が見事に画角に収まりました。
ヨンマルを真面目に撮影したのはこの時が最初で最後ながら、ビギナーズラック(始まったとは言っていない)だったのでしょう。
限られた実施日の中でもこの列車が4両になるこの日は、汽車好きの方々にとって特別な日だったようです。
この土日に只見線が全線運転再開記念のDE10客レが運転されます。
2011年の豪雨被害から10年以上経過しましたが、観光資源としての価値や地域の人たちの想いなどから見事に復旧しました。
そんな第一只見川橋梁のお立ち台には今頃鉄道ファンが復旧列車を楽しみに待機しているのでしょうか。
おっと、私もそろそろカメラの設定でもしますかね・・・。