2023年の振り返り
カメラさえ握っていなければ過ごしやすい気候なのですが、皆様は『寒波』がお年玉より欲しいことでしょう。笑
さて、今年も個人的鉄道関連の振り返りと行きたいですが、突出した出来事があまり思い浮かばないのは私だけでしょうか?
良くも悪くも国鉄の気が加速度的に薄れ、今年の"消える枠"そのものが減った感じがします。
同時に"登場の枠"も減ったのですが、JR車両が安定した証拠でもありますよね。あっ、民営化から36年経過してようやくかよってのはなしですよ。笑
◆E259系リニューアル塗装
どういう商法に至ればA特急料金の車両を中途半端に無機質無塗装風に仕上げるのか。泣
今後真剣にやっていきたい被写体の上位に居ましたが間に合わず。実は今年一番のショックな出来事。
◆EH200迂回輸送訓練
ブルサンが!タキが!日本海を横目に長岡経由で長野まで走る!
たった一度の設定でしたが貴重なシーンを納められました。好きな被写体のネタはそりゃあ好きです。笑
◆EF65形2000番台更新色消滅
7年かけて本当に国鉄色だけになってしまいました。
当時は更新色が来るとがっかりしたけど、いなくなって嬉しい気持ちはない、なんだか不思議な感覚(^^;
PFそのものの終わりが近いのは明白なので、やれるものはやれるうちに。折角聖地が近いところへ越したこともあり。
◆西金ホキ工臨廃止
◆釧網・石北砂撒き廃止
事業用列車なのでどちらもひっそりと消えてしまいました。
西金はチャンスがいくらでもあったのにずるずると末期に至り、今更行くのも気が引けたので後悔という概念はないですが、開示されたから水郡線の魅力を知るという皮肉です。
一方で北の単回は相当ショックでした。どうしてもやりたいアングルがありリベンジも兼ねて機材を揃えたのですが列車そのものが走らず。
ネタモノを撮る人には今年は物足りなかったかもしれませんね。
ようやくコツコツ同じ被写体を撮り溜めている人の風向きになった気がします。笑
今年の特に気に入ったものを10枚選抜してみました。
1月 新春みかん詣⑤
4月 箱根登山 シダレザクラ②
5月 DL重連やまぐち号-28(限定公開)
5月 福山城俯瞰(限定公開)
7月 品川工臨-5
7月 ホッパー引越し便②
10月 わたらせDE10原色 選鉱場
11月 GANCOTOO俯瞰
11月 一ノ関撮影会
11月 水郡線1705
条件よりも機会を重視し、全部回収する勢いで行動していた年でした。特に内燃機の撮影が大部分を占めていました。
会津若松撮影会、DLやまぐち、芸備線単回、鹿島臨海、山陰ホキ配給、真岡・わ鐵・東武、一ノ関撮影会、水郡線、大洗、石巻貨物…そこそこ、いや、結構行ってますね(^^;
冬は多忙で鉄どころでなく春先取りも失敗し、前半戦はボロボロでした。
後半戦の紅葉と雪が外れ年で気付けば一年が終わっていた印象ですが、来年こそは素敵な情景を納められたらと思ってます。
8月に人生初コロナ疾患となりその間に失ったものは片手に収まららない程でした。11月まで仕事も忙しくて堪えたなあ・・・。
とは言え、夜間や曇天だけでなく"晴れ写真の喜び"を何度か経験でき笑、気持ちの良い撮影と言うのをしっかり咀嚼できた年でもあったと思います。
去年の改善点である"ワガママ"は割と通せましたかね。笑
…どうせ来年も"ワガママ"しますけど。笑
石巻貨物 鳥谷坂トンネル
400記事を突破したので"400"の鉄道写真を考えたのですがどうも浮かばず、だらだらと1ヶ月ほど過ぎてしまいました(^^;
そのため既に10記事ほどオーバーしてますが、このままだと翌年も案がまとまらなそうなので、直近で"400"mmの焦点距離で撮影したお気に入りから一枚です。(300記事目はコチラ)
2023/12/23 石巻線 涌谷~前谷地
1655レ DE10 1591+コキ10車
NikonZ9 Z400/4.5S
DE10形が入換仕業に就く以外、すなわち本線での牽引運用を担う列車は令和の今となってはごく僅かとなりました。
速星貨物に金銭面の都合で間に合わなかったのが今でも悔やまれますが、DE10形の汎用性はこの線区に収まることなく全国各地で活躍しておりますので、今を存分に楽しむのが私流。
『石巻貨物』は23年春改正より定期運用が消滅し後任のDD200に委ねられましたが、時折検査や大人の事情で不定期ではありますがDE10が代走しているようです。
コロナや仕事やHMや空コキなどで見送りを繰り返しましたが、ようやく4年越しで訪れることができました。
仙台駅よりレンタカーで一気に石巻線へ向かいます。
道中鹿島台付近でたまたまEH500牽引の1655レと並走し、次機の原色DEと満載コンテナ車を見て一気に昂ります。
1時間ちょっとで到着したお立ち台の鳥谷坂トンネル飛び出し。1591号機をここで撃つのが積年の念願でした。
お立ち台故の似たり寄ったりな構図にならないようずっと練ってきました。
トンネルと下り勾配の線形を強調し、背景の茅葺き屋根の古民家を隠し味に、もちろん1591号機を最大限に引き立てる切り位置で…。
2end側に通常運用では不要なはずのジャンパホースが備え付けられており、冬の低い光線も相俟って面構えにより深みが増してくれました。
下調べなしですが、積載の前半が背高の20Dで勾配を感じる後方が19Dなのはラッキーでした。
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鹿島の爺さんぽ-3
ブログ更新の時間が自ずと作られたので、サンタさんみたいな塗装の被写体を記事にしてみます。
2023/5/20 鹿島臨海鉄道臨港線
単269レ KRD5(後撃ち)
NikonZ9 Z400/4.5S
本日の仕業を終え、神栖に戻る臨鉄のお爺さん。
山も海も絡めるのは難しい線区ですが、趣向の凝らし甲斐のある面白おかしい場所が点在しています。
一見すると山奥の路線のようですが、実は住宅地を通り抜けているだなんて写真からでは思いもよらぬことでしょう。
許可をいただきお店に車を停めさせてもらったのですが、自家栽培の紅はるかの焼き芋を計り売りされていたので、おやつ兼駐車代としていただきました。(これがついUターンしたくなるほど美味しかったです)
帰りに酒々井のアウトレットで買い物をしながら帰路へ。翌日は新居探しをするのでした。
尾道洄游 アーケードの隅から
2023/11/19 山陽本線 尾道~東尾道
1760M 115系岡山車D-27編成(後撃ち)
NikonZ9 AF-S105/1.4E(ブラックミストプロテクター使用)
日曜日の夕暮れ時。半刻前まで線路に日が差していましたが、通過時には私が立つアーケードとの明暗の均衡が取れていました。
尾道と言えば?海、細道、階段、猫、船、寺院…色々ありますが、線路と1kmほど並行する『尾道本通り商店街』も忘れてはいけません。
湘南色の片割れD-26編成を糸崎界隈で撃ったのち、下山。バイパス経由で1駅隣の尾道にやってきました。
先ずはロケハンの前に尾道に来たら毎度立ち寄っている喫茶店にてパフェを文字通り立ち食い。同行者が2個目に手が伸びているときに私は胃もたれ気味に(^^;
冒頭にも書きましたが通過まで半刻前な訳で、北側の展望台などから撮る案はとうに消えています。南側から尾道の要素を回収するのが賢明と言えましょう。
商店街から逸れた小道から横切る湘南色を撃つ。大雑把な目論見。
中途半端な光はいらないので道路を流しながら100m以内にエリアを絞る。付近のコインパにレンタカーを残し、同行者は気の向くままに一時別行動を取ったのでした。
5分ほどで既に候補が3つほど…これだから尾道は終わりが見えません。笑
折角来たのですから、また来た時と同じじゃつまらない(また来ることが前提の贅沢な考え)と思い、候補の構図に今以上の良い条件を意地悪く重ねてみます。
「・・・今日じゃなくていいか」
そんな中で決まったのが商店街を挟んだ1本奥からの構図。やはり観光地の面が大きいと思いますが、地元住民のための八百屋さんがありお邪魔させていただきました。
半屋内のため、外よりも一足早く暗くなっていきます。むき出しの電球がぼんやりと今晩の食材を照らす。付近にはヒーターで暖を取りながら丸まっている猫ちゃん。
観光客向けのお店、地元のお店。それぞれの思惑がぶつからずに存在する空間。贅沢な週末の過ごし方がここにあります。
踏切が鳴りいざ本番。ですが隣駅を出発したばかりか中々来ません。片足に血が留まり目が乾き手が震え始めたところでお目当てが突然現れます。
線路から北側は山と寺社。急な階段を多めに写して手前との異質さを強調してみました。
EF65 2117 遅延5087レ
2019/1/26 東海道本線
5087レ EF65 2117+コキ
NikonDf AiAF-S300/4D
昨年春に廃車回送され、宇都宮貨物ターミナルにて解体されてしまったPF2117。
フルコックでMR菅装備なので人気がありましたね。密かに原色化を待っていましたが2016年出場組はどんどん淘汰されていくのでした。
この日はライブついでにカメラを忍ばせていました。サンヨン忍ばせている時点で確信犯なのかもしれませんが。笑
西のPFロンチキが来るから待っていたら遅延した5087レがやってきてラッキー!
PFが来るだけで嬉しい。PF2117は一度しっかり撮りたいと思ってました。スカスカのコキが今一歩です(^^;
EF65 2063 30thHM
詳しくは知りませんが、どうやらPF2127に続き、二色更新のPF2060、PF2063も第一線から退いたそうです。
多くはないですが、更新PFの写真を連投してみたいと思います。
2017/10/22 東海道本線(貨物線) 相模貨物~横浜羽沢
5086レ EF65 2063+コキ
NikonDf AiAF-S300/4D
いくらでもやってきて、食指が動くことはなかった更新塗色。
とは言え、原色だろうが更新色だろうが、自分から線引きしておきながら「あんときやってれば・・・」だけは絶対に絶対に絶対に避けなければなりません。
じゃあ文句言わずに来たものをなんでも撮るか?そうじゃない!嗜好と思考はアンストッパブル。
幼少のころから見てきた機関車が居なくなったとき、甘酸辛苦の思い出が豊かな方が幕引きを素直に見届けられるんじゃないだろうか。
20thの頃はPF1001、PF1059に掲出されていて華やかでした。それが当たり前の時代でした。
40thの頃にいるとは考えない方が常識的です。
つまり30thの節目に更新色だろうがEF65にHMを掲出してくれたこと自体がありがたいことと受け止めるべき。
"行けるときに行っておく"
10年経ってもたまに頭から抜けてしまいますが、この趣味の大根幹です。
上京してくる日が雨だろうがPF2063の晴れ舞台なんです。肌寒い天候に臆さず、プロ4全開で迎え撃ちました。
復活国鉄色の日から、いつの日かやってくる『全機原色』という逆転現象がやってきてしまいました。つまり終わりの始まりです。
既に今期の運用から大分縮小した印象でしたがこりゃ次の改正は。。。
185系踊り子 戸塚の歩道橋
2020/2/8 東海道本線 戸塚~大船
8037M 185系A3+C編成
NikonD850 AF-S200-500/5.6E
さようなら戸塚の歩道橋。本日付けで通行禁止となり、撤去されるそうです。
『戸塚の大カーブ』の方が鉄ちゃんには通じていたのでしょうか。
正式名称は『成徳寺跨線人道橋』だそうです。撤去の告知看板が置かれるまで誰も知らなかった説。
写真は最後に訪れたときのものです。横須賀線も貨物線も一度もやらずに終わってしまいました。
通ったのはこの8037M。MT54Aを轟かせる鋼体が15両も連なり、トップスピードで曲線美を描いていきます。
夏場の方が日が回りますが、陽炎や運転士を含めた顔の光の当たり方など好みではなく、毎年10月くらいと2月くらいを集中して狙っていたような記憶があります。
何より指差喚呼が格好良い。切り位置は1.5秒くらい遅いところが好みなので、人によっては腕を下げてしまうこともありました。
そして潮風を浴びた大型窓の拭き跡が、185系の渋さをより引き立ててくれていると思っています。
間違えてバケペンと同じ5:4アスペクト比で撮ってしまったので上下がパツパツになってしまったのですが、元より迫力重視の日の丸構図なのでより攻めた堅固な一枚ということで!
タイトルは長年付き合いのある先輩のハンドルネームをリスペクトして。明日からトツカーナに改名でしょうか。笑
大洗エメラルド号(試運転)
2023/12/9 鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 徳宿~新鉾田
試993レ DE10 1654+12系(スハフ12)1両
NikonZ9 Z24-120/4S
ありがたいことに土曜日に試運転を実施されるそうでしたのでお邪魔しました。
前日にKRD5の運用が変わり当初の計画が通じなさそうなので常磐道経由で土浦・鉾田方面へ。
移動中、地元の知り合いさんから「KRD5にカンがついてる」なんて情報が入るも、進む方向が違うため為す術なし。
少々予定よりも遅延気味で到着し、別場所で竹藪を分け入ってロケハンをするも理想の画角とはいかず。
付近で候補にあげていたコンクリート橋(低)のポイントに向かうのでした。
今回この列車の撮影に行かれた方はご存知でしょうが、踏切がないため鹿島臨海鉄道の殆どがコンクリート橋(高)やレベルより低い逆築堤で大変撮りづらいです(^^;
大体は跨線橋からの撮影がオーソドックスな印象ですが、上記のような鉄柵タイプで車体が見える場所も極一部に存在していました。
葉に艶がなくなり冬支度が始まった草木たち。稲刈後の田んぼはあえて入れずに空と12系の青系統、森とDE10の赤系統でまとめてみる作戦です。
加えて今回の編成の1両を寂しいと取るか?可愛らしいと取るか?
少なくとも物足りない不満を感じる写真には仕立てたくなかったので、森から飛び出してきた普通客レの雰囲気で余白を補完できたかなと思います。
・・・そういや青空を入れた晴れ写真、物凄く久々に撮った気がします。
鹿島臨海鉄道撮影会-5
2022/8/28 鹿島臨海鉄道臨港線 神栖駅
KRD642/KRD5+KRD4
NikonZ9 Z70-200/2.8S
リバイバル⼤洗エメラルド号は大洗駅から臨港線の神栖駅まで入線し、折り返しまでの間に『夢の⾞両撮影会』なるものが催されるそうです。
きっとここにDE10が並ぶような姿が見られると思うと、かなりそそるのですが…お値段なんと38,000円です(+_+;
乗るだけではこの価格は通用しないので、乗客の殆どが撮影会を楽しみにしているのでしょうね。
鹿島の爺さんぽ-2
鹿島臨海鉄道にDE10客レが走るそうです。
貨物線の神栖まで入線するそうで、参加者はKRD5とのツーショットも期待できそうですね。
2023/5/20 鹿島臨海鉄道臨港線
97レ KRD5+コキ
NikonZ9 Z70-200/2.8S
検査出場後、しばらくの間を空けてからピンチヒッターとしての位置づけで本線復帰をしました。
いつまで続くか分からないため「行けるうちに」と、遠い遠い銚子方面へ単独で向かうのでした。
やや寝坊し笑、往路の96レを滑り込みセーフで撃ち、鹿島サッカースタジアムの入換のちに、やってきたのがこちら。
近辺が閑静な住宅地とは思えない、木々に囲まれたアンダーパス区間を軽快に進んでいくKRD5。
なんだかんだで半年経ってもKRD5の代走劇は続いているようで?鋭い冬光線で一枚欲しくなってきたところです。
ところでここを明日客レが通るのですが、投棄されまくったペットボトルの53は風景の一部ということでよろし~のでしょうか(^^;
DL重連やまぐち号-29 新型旧客
同じ茶色い客車繋がりということで、今年の春にやまぐち号で客車窓に写り込んだDE10重連のカットを撮ったことを思い出したのでした。
2023/5/5 山口線 津和野駅
35系/DE10 1531+DE10 1514
NikonZ9 Z70-200/2.8S
究極のレトロ風客車、35系4000番台。内外問わず風合い・雰囲気共に一級品と言えます。
私は記録に残す写真よりも記憶に残る写真を撮りたいので、何よりDE10を撮りに来ていますので笑、客車のみにフォーカスしたカットは中々撮りません。
しかしDE10の魅力に負けず劣らずの、風景によく馴染み情に訴える存在感は一線を画しているとも思っています。
終点津和野にて切り離された35系は留置線に置かれ、暫しの間機関車と離れ離れになります。
DE10そのものだけでなく、35系と絡めたカットを撮りたいと右に左に首を振っていたら、そこには客扱いしていない車内にDE10重連がいるではないですか。
サボの"津和野⇔新山口"もバランスよく写せそうでしたので、少し絞って文字情報をうっすらと残してみることに。
数分待って窓に反射するホーム上のギャラリーが構図からいなくなったところで1枚。
当初は晴れ予報でなく残念がっていましたが、曇ってないとこの色は出せなかったので嬉しかったです。
間もなく入換が始まり、新山口行きとして列車が組成されます。
DLすいぐん号⑪
2022/12/1 水郡線 上小川~袋田
試9821レ DE10 1654+DE10 1604+12系5車
NikonZ9 Z70-200/2.8S
先週は水郡線で茶色DE10の客レが走りましたが、昨年のDE10重連試運転のときも同じような天気だったことを思い出しました。
この日も寒く、列車の折り返しまでの間にいただいた暖かい蕎麦がとても美味しかったです。
遠景の山々が水墨画の如く淡く霞んでいたのが印象的で、強めの霧雨が魅せる素朴な里山の雰囲気が好みです。
背景の建物をごまかすため&ヌケが良いとは決して言えないので竹林から飛び出した列車を1/30sec.で流してます。
この場所は国道の橋からの撮影ですが、昨日を以ってとうとう袋田バイパスが開通したそうです。(朝日新聞より)
その後は終点の常陸大子にて入換をやるために移動するのですが、バイパスの事情など知らぬ水郡線初心者なのでこの先で復興した6橋を潜って大人しく元の道に戻るのでした。笑