サッカーコラム J3 Plus+　

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【昇格プレーオフ：磐田×山形】奇跡の瞬間を生で見てしまった・・・。 (下) (生観戦記) | | |　

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　→　【昇格プレーオフ：磐田×山形】奇跡の瞬間を生で見てしまった・・・。 (下) (生観戦記)

■　コンパクトな磐田駅前

「キーパーのGK山岸がアディショナルタイムに決勝ゴールを決める。」という劇的な試合となった昇格プレーオフの1回戦が行われたヤマハスタジアムを後にして、とりあえず、磐田駅に戻るためにシャトルバスに乗ったが、両チームのサポーターの熱気も相まって、バスの中は「蒸し風呂状態」だった。しかも、帰り道は渋滞していたので、行きは15分でスタジアムに着いたが、帰りは30分ほどかかった。

JR磐田駅は下の写真(#21)のような感じで、非常にコンパクトな駅である。そして、磐田駅から2分ほど歩くと、「ジュビロード」がある。ジュビロの監督や選手の手形や足形のレリーフがところどころに飾られており、ジュビロ君などマスコット人形もいくつかある。夏祭りのときはここが歩行者天国になってジュビロの選手が招待されるときもあるというが、普段はそこまでは賑わっておらず、人通りもまばらである。

　#21　JR磐田駅前

　#22　ジュビロード (磐田駅前)

■　幻想的な雰囲気となる浜松駅周辺

静岡県は観光スポットがたくさんあるが、今回は帰り道にある浜松に立ち寄った。浜松は「楽器のまち」として知られているが、浜松駅のすぐ隣にあるアクトシティ浜松(=45階建て)はよく見るとハーモニカのような形をしている。「静岡県内ではもっとも高いビル」であり、真田広之さんが犯人役として出演した「古畑任三郎」シリーズの『その男、多忙につき』はアクトシティ浜松で撮影が行われたと言う。

アクトシティ浜松を含めた浜松駅周辺は非常にキレイで、心なしか未来的である。浜松市の人口は約81万人。これは新潟市とほぼ同じくらいで、日本全国にある市の中では16番目の多さとなるが、大きな都市の駅前にありがちな騒々しさは全く感じられなくて、駅前にある建物はいずれもがおしゃれで、日が沈んで辺りが暗くなってくると、より一層、幻想的な雰囲気になってくる。

　#23　浜松駅の周辺

　#24　JR浜松駅前(アクトシティ浜松)

■　出世城と言われる浜松城

駅前周辺には観光スポットがいくつかあるが、まず向かったのは浜松城で、浜松駅からは徒歩で20分ほどの位置にある。浜松市役所のすぐ隣にあって、市の中心地にある。徳川家康がこの地で力を蓄えたことはよく知られているが、浜松城は『出世城』とも言われており、歴代の城主が軒並み出世をしていることで有名である。江戸時代に「天保の改革」を行った老中の水野忠邦もその1人である。

　#25　浜松城公園

　#26　城内の地図

　#27　若き日の徳川家康

　#28　浜松城

　#29　刀

■　日本で唯一の公立の楽器博物館

そのあとは1995年に開館した日本で唯一の公立の楽器博物館で、かつ、東洋最大と言われる「楽器博物館」に向かった。世界の楽器1,300点が展示されており、「いったいどうやって入手したのか？」と思うようなアフリカやオセアニアの民族楽器もたくさん展示されている。「この程度で博物館と呼んでいいのか？」と思うところは少なくないが、この楽器博物館は『これはすごい。』と言うしかない。

　#31　楽器博物館

　#32　世界各国の楽器

■　「スーホの白い馬」に出てくる馬頭琴

当然のことながら、ほとんどの展示物は触れることは厳禁であるが、「体験コーナー」が用意されている。ここでは20種類ほどの楽器を実際に触って、音を出すことができたが、その中で一番、気になったのは「モンゴルの馬頭琴」だった。こういう機会はほぼ無い。せっかくの機会なので馬頭琴を手に取って音を出してみたが、「どうやって音程を調整すればいいのか？」は分からなかった。

日本では「スーホの白い馬」という物語に出てくる楽器として有名である。「小学生の2年生のときに国語の授業で習った。」という人は多いと思う。近くに絵本があったので、改めて読んでみたが、本当に理不尽な話である。血だらけになりながらスーホの元に逃げ帰って来た「白い馬」は直後に亡くなるが、スーホの夢に出てきて、骨などを使って楽器を作るように進言した。出来上がったのが馬頭琴である。

　#33　馬頭琴の体験コーナー (モンゴル)

　#34　ピアノ

　#35　インドネシアのガムラン

■　厳しいオフになる可能性

ということで、磐田と山形のプレーオフの1回戦は劇的な展開で山形が勝利した。磐田は「1年でのJ1昇格」という目標をクリアできなかったが、これは相当な痛手である。ここ数年、有力クラブの「まさかのJ2降格」が頻繁に起こっているが、2007年の広島、2009年の柏、2010年のFC東京、2012年のG大阪はいずれも1年でJ1復帰を果たしており、戻って来たJ1のステージではいい結果を残している。

「J2でいい経験を積むことができた。」と言えるので、これらのクラブは「J2経験」がむしろプラスになったと言える。J2の環境は格段に良くなったので、「降格」を必要以上に悲観的に考える必要はないと思うが、やはり、1年でJ1に復帰できないとなると話は変わって来る。昨オフは、軒並み主力を引き留めることができたが、2年連続となると難易度はかなり高くなる。厳しいオフになる可能性は否定できない。

　#36　おみやげ