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【J2】 2018年シーズンの序盤戦の雑感 (上) ～3連勝はレノファ山口とファジアーノ岡山～ | | |　

■　開幕3連勝を果たしたレノファ山口

J2は3節が終了した。年間の試合数は「42」なのでまだ1/14を終えた段階。「まだまだ先は長い。」と言えるが前評判の高かったいくつかのチームが躓いており、その反対でそれほど前評判が高くなかったチームの頑張りも目立っている。「シーズンは始まったばかり」とは言ってもここまで事前の予想と異なる序盤戦になるのは「22クラブ間の力の差は小さい。」と言われる昨今のJ2でも相当に珍しいことである。

開幕3連勝を果たしたのは山口と岡山になる。山口は3試合で計10得点。FWオナイウ阿道が3戦連発と好調。FW高木大、FW小野瀬、MF大崎淳も素晴らしい活躍を見せている。岡山は5得点/0失点。3試合連続のクリーンシートとなる。未だに無失点なのは岡山と横浜FCの2チームだけ。岡山はオフに大幅にメンバーが入れ替わったので「チームが出来上がるまでに時間がかかる。」と思われたが好スタートを切った。

この2チームの勢いがどこまで続くのか？が注目点になるが山口は4節が水戸戦(A)、5節が金沢戦(H)、6節が松本山雅戦(H)、7節が山形戦(A)、8節が大宮戦(H)、9節が福岡戦(A)となる。好調なチームや力のあるチームとの対戦が多いので真価が問われる試合が続く。一方の岡山は4節が松本山雅戦(A)、5節が京都戦(A)、6節が甲府戦(H)、7節が愛媛FC戦(H)、8節が新潟戦(A)、9節が大宮戦(A)。タフな日程になる。

■　2勝1分けのチームは5つ

2勝1分けのチームが5つもある点も目を引くポイントである。水戸・横浜FC・町田・福岡・東京Vが2勝1分けとなるが好スタートを切った。水戸は開幕節で山形に3対0で勝利した試合が圧巻だった。主力が大量に流出して降格候補に挙げる人がほとんどだったことを考えると「最大のサプライズチーム」と言える。FWジェフェルソン・バイアーノが3ゴール、FW岸本が3アシスト。2トップがここまでは躍動している。

横浜FCは先のとおりでまだ無失点。FWイバを中心とした攻撃陣も徐々にエンジンがかかってきた。横浜FCに残ったエースのFWイバは3ゴールを挙げているが3試合で実に17本のシュートを放っている。当然、J2最多となるが、2位タイはFW大黒(栃木SC)、FW小野瀬(山口)、MF野村直(横浜FC)の9本なので突出した数字である。昨シーズンの終盤に監督に就任したタヴァレス監督の評価も上がってきている。

町田は3節の甲府戦(H)がスコアレスドローだったので開幕3連勝はならなかったがこちらも前評判があまり高くなかったことを考えると「サプライズチームの1つ」に挙げられる。3試合で5得点/2失点となるが鹿島から期限付き移籍中のMF平戸が3試合で4アシスト。右足のキックが冴えに冴えている。ラストパスの本数が「10本」でJ2で3位タイ。レギュラーに定着したMF平戸の右足が最大の武器になっている。

■　1勝2分けのアルビレックス新潟

福岡もオフの選手の入れ替えが激しかったが2勝1分け。好スタートを切った。ただ、1節がFC岐阜戦(H)、2節が京都戦(H)、3節が金沢戦(A)なので日程に恵まれたのは確かである。4節が甲府戦(H)、5節が東京V戦(A)、6節が大宮戦(A)なので、ここからの上位候補との3連戦が正念場と言える。FWドゥドゥ、MF鈴木惇、DF輪湖といった新加入選手や復帰組が早くもチームに馴染んで中心として存在感を発揮している。

東京Vも2勝1分け。福岡と真逆で1節が千葉戦(H)、2節が甲府戦(A)、3節が松本山雅戦(H)。上位候補との3連戦だったことを考えると申し分ない成績と言える。FWドウグラス・ヴィエイラとFWアラン・ピニェイロの助っ人コンビは今シーズンも相手チームの脅威になりそうだ。FWドウグラス・ヴィエイラはラストパスの本数が7本でJ2で7位タイ。自らゴールを狙うだけでなくチームメイトを生かすことも出来る。

初降格の新潟は1勝2分け。開幕節はアウェイで讃岐に1対0で勝利したが２節はホームで松本山雅と1対1のドロー。3節の京都戦もホームで1対1のドローだった。3試合で勝ち点「5」を獲得しているので決して悪い成績ではないがシュートチャンスをあまり作れていないのは気になるところである。シュート数は3試合で20本のみ。16本でJ2ワーストの京都に次いでブービーとなる。攻撃はまだまだ物足りない。

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