■ J1はいよいよ残り1節J1は残り1試合となった。開幕から低迷してシーズン途中に森保監督が退任するなど激動のシーズンになった広島は31節を終えた時点では16位と降格圏に位置したが32節の神戸戦(A)、33節のFC東京戦(H)で2連勝。勝ち点「6」を積み上げたことで15位以上が確定。何とか最終節を前にして「J1残留」を確定させることができた。途中で就任したヤン・ヨンソン監督は最低限の目標をクリアすることができた。
一方、大宮は31節を終えた時点で伊藤彰監督を解任。前鹿島の石井監督を招聘して逆転での「J1残留」を目指したが32節は仙台に0対3で敗退。崖っぷちに追い込まれると16位の甲府との直接対決となった33節の甲府戦(H)はスコアレスドロー。15位の清水との差が「6」となって「J2降格」が確定した。昇格1年目の2016年はクラブ史上最高となる5位と躍進したがわずか2年でJ2に戻ることが確定した。
シーズン途中に2度も監督交代を実施するなど何とかして現状を打破しようとしたが成功しなかった。伊藤監督になって持ち直した時期もあったが勝負どころの試合で勝ち点「3」を獲得できず。5勝18敗10分けという成績ではJ2降格が確定するのも当然の話である。ユース世代で実績を残した伊藤監督は「クラブの切り札」的な存在だったが最初の挑戦は成功せず。いろいろな意味でダメージの大きいJ2降格と言える。