■ 第40節J2の第40節。16勝10敗13分けで勝ち点「61」のモンテディオ山形と、18勝12敗9分けで勝ち点「63」のジェフ千葉がNDソフトスタジアムで対戦した。J2は残り3節となって、2位の京都が勝ち点「70」、3位の湘南が勝ち点「66」、4位の大分と5位の横浜FCが勝ち点「64」、6位の千葉と7位の東京Vが勝ち点「63」、8位の山形が勝ち点「61」で続いている。
ホームの山形は「4-2-2-2」。GK清水。DF宮本、前田、岡根、石川。MF宮阪、秋葉、中島、ブランキーニョ。FW林、山崎。チームトップスコアラーのFW中島は38試合で9ゴールを挙げている。途中加入のFW林は13試合で2ゴール、MFブランキーニョは12試合で3ゴールを挙げている。
対するアウェーの千葉は「4-2-3-1」。GK岡本。DF高橋峻、竹内、山口智、渡邊。MF佐藤勇、佐藤健、米倉、大塚、谷澤。FW藤田祥。13ゴールを挙げているFW藤田祥は32節以来のスタメンで、FW荒田はベンチスタートとなった。また、MF兵働が出場停止のため、MF大塚がトップ下に入った。
■ ジェフが2対0で勝利試合の前半は互角の展開となる。両チームとも、「負けが許されない試合」ということもあって、慎重な試合運びを見せて、人数をかけて攻撃を仕掛けるシーンはあまり見られない。ホームの山形は、右サイドのMF中島がキレのあるプレーを見せて、何度か突破を試みるが、ビッグチャンスにはつながらず。前半は0対0で終了する。
均衡を破ったのはアウェーの千葉で、後半5分に右CKを得るとMF谷澤の蹴ったボールをDF竹内が豪快にヘディングで決めて先制に成功する。DF竹内は今シーズン2ゴール目となった。キッカーのMF谷澤から鋭いボールが入ってきて、山形の選手はどうすることもできなかった。
ビハインドとなった山形は、MF比嘉とMF廣瀬というテクニックやドリブルが売りの選手を投入し、22歳のMF比嘉は何度か見せ場を作るが、千葉の守備は堅くて、決定機はほとんど作れない。逆に後半43分に千葉は、相手のミスパスをきっかけにして左サイドでフリーになったDF渡邊がゴール前にグラウンダーのクロスを入れると、途中出場のFW荒田が押し込んで2対0として試合を決めてしまう。FW荒田は今シーズン6ゴール目となった。
結局、試合は2対0でアウェーの千葉が勝利して、貴重な勝ち点「3」を獲得した。一方の山形は勝たなければならない試合だったが、痛恨の敗戦で、プレーオフ進出の可能性は限りなく低くなった。J2は残り2試合で、山形は大分(A)と岡山(H)、千葉は松本山雅(H)と徳島(A)と対戦する。
■ DF竹内が先制ゴール大詰めを迎えているJ2は、39節を終えた段階で6位と辛うじてプレーオフ圏内に位置する千葉がライバルの1つの山形に勝利して、プレーオフ進出に前進した。千葉は、J2に降格してからリーグ終盤の直接対決はことごとく落としてきたが、アウェーで快勝して、自信の付く白星となった。
大事な試合ということで、両チームとも慎重に試合に入ったため、ともに決定機の少ない試合となったが、セットプレーが先制できたのは大きかった。MF谷澤のキックも素晴らしかったが、いいところに入って来たDF竹内のヘディングシュートも見事だった
DF竹内は2011年は7ゴールと攻撃面でも貢献したが、今シーズンは、ここまで1ゴールのみと不本意な数字だった。昨シーズンは、FWオーロイがいたので、FWオーロイの裏に入ってきて、ゴールを射止めるシーンが多かったが、今シーズンは、FWオーロイはベンチやベンチ外が多くて、そういうわけにはいかず、相手のマークも厳しくなっていたが、いいところでゴールを奪った。
2点目のゴールは相手のミスがきっかけになっているが、DF渡邊のクロスとFW荒田のスライディングでのシュートはハイレベルなプレーで、FW荒田らしい泥臭いゴールだった。FW藤田祥が怪我で離脱していたときは、FW荒田がスタメンで起用されて、スタメン10試合で4ゴールとまずまずの結果を残していたが、FW藤田祥が戻ってきてベンチスタートに戻ったが、FW荒田のような選手がベンチに控えているというのは心強い。
■ 痛恨の黒星・・・一方の山形は、39節の北九州戦はホームで1対0で勝利して、8試合ぶりに勝ち点「3」を奪ったが、勢いをつなげることはできなかった。プレーオフ圏内の6位の千葉を抜き去るためには、勝利が絶対に必要な試合だったが、0対2の敗戦ということで、プレーオフ進出は厳しくなった。
やはり、この試合も攻め手が見つからなかった。前半は直接FKでゴールを脅かすシーンはあったが、それ以外は、MF中島の突破くらいで、FW林も、FW山崎も、MFブランキーニョも、効果的な働きは全くできなかった。夏の移籍市場で柏からFW林を獲得して、C大阪からはMFブランキーニョを獲得したが、うまくチームに組み込むことはできていない。
結局、後半15分にMFブランキーニョを下げてMF比嘉を投入し、後半21分にFW林を下げてMF廣瀬を投入したが、ビハインドの状況で攻撃の軸になることが期待されていた選手を下げざるえないというのは、いかにも苦しい。結果論になるが、FW林を下げて高さがなくなったこともマイナスに働いた。
シーズンの前半戦は、アグレッシブなサッカーでJ2に旋風を巻き起こしてきたが、ここに来て、「大事に戦おうと。」いう気持ちが強くなりすぎて、裏目に出ているように思う。残り2試合で、千葉との差は「5」なので、「連勝」と「連敗」で逆転できる勝ち点差である。開き直って、山形らしいサッカーを見せてほしいところである。
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