※ 2022年10月1日(金)の時点。
鹿島アントラーズ→ J1は30節が終了して残りは4試合となった。レネ・ヴァイラー監督を招聘した鹿島は名門復活を目指したが夏に5試合勝ちなしとなった時点でレネ・ヴァイラー監督は退任。岩政コーチが監督に就任して初戦こそ、福岡に勝利したが、その後は5試合勝ちなしと苦しんでいる。監督交代後は1勝1敗4分けなので「監督交代は浮上のきっかけにならなかった。」と言える。岩政監督に対する批判の声は大きくなってきた。
「急失速した理由はFW上田が流出したから」と結論付けるしかない。18節の名古屋戦(A)が彼のラストゲームだったが18節を終えた時点では18試合で10勝4敗4分けで勝ち点「34」。首位の横浜FMとの差は「3」のみ。2位だった。優勝争いの中心だったが彼が抜けた19節以降の成績は12試合で2勝3敗7分けとなる。流出前は18試合で29得点/22失点だったがFW上田が流出した後は12試合で14得点/16失点となる。
監督別の成績を書き出すと岩政コーチが指揮を執った最初の4試合は3勝1敗だった。レネ・ヴァイラー監督になってからは20試合で8勝5敗7分け、岩政監督になってからは6試合で1勝1敗4分けとなる。1試合平均の勝ち点は岩政コーチのときは2.25、レネ・ヴァイラー監督は1.55、岩政監督は1.17となる。残りは4試合となったが岩政監督の去就は微妙と言える。天皇杯の結果次第で「今シーズン限り」もあり得る。
結局、岩政コーチが指揮を取った序盤戦は勝てているので「監督が誰なのか?否か?」よりも「FW上田がいるのか?いないのか?」の方がはるかに勝敗に与える影響度は大きいと考えられる。夏にナイジェリア出身のFWエレケを獲得したが3試合の出場のみ。高確率でFW上田が夏に海外のクラブに移籍して抜けることは開幕前から分かっていたと思うので「穴を埋める補強ができなかったこと」は批判の対象になる。