■ 半分の11クラブが監督交代を実施J1のクラブで今オフに監督交代を実施したのはロティーナ監督を招聘したC大阪とカレーラス監督を招聘した鳥栖の2チームのみだった。ほとんどのクラブが「監督続投」を選択したこともあって「Jリーグ初挑戦」となるのは鳥栖のカレーラス監督のみ。曹貴裁監督の湘南、反町監督の松本山雅などかなりの長期政権になっているクラブがたくさんあるがJ2のクラブは今オフに監督交代を選択したクラブがたくさんある。
栃木SCは田坂監督、大宮は高木琢也監督、柏はネルシーニョ監督、東京Vはホワイト監督、甲府は伊藤彰監督、京都は中田一三監督、岡山は有馬監督、福岡はペッキア監督、長崎は手倉森監督、鹿児島は金鍾成監督、FC琉球は樋口監督を招聘したので合計すると11チーム。半分のクラブが監督交代を実施したのでかなりフレッシュである。ホワイト監督と中田監督とペッキア監督はJリーグ初挑戦になる。
また、新潟の片渕監督や愛媛FCの川井監督は昨シーズンの途中に監督に就任しており、水戸の長谷部監督や山口の霜田監督は就任2年目になる。J2の中で長期政権になっているのは就任して6年目となる町田の相馬監督くらいである。昨シーズンは甲府・京都・愛媛FC・新潟の4チームがシーズン途中に監督交代を実施しているが、新監督や経験の少ない監督が一気に増えた今シーズンは予想が難しい。
■ マイナスからのスタートになるエスナイデル監督「J2の22クラブの監督の中で2019年の解任1号になるのは誰なのか?」は今シーズンも注目を集めるポイントになるがJ1の場合と同じで『マイナスからのスタートになる監督』はかなり不利である。「成績不振で昨シーズン限りで退任だろう。」と思われていた中、まさかの続投となったのは千葉のエスナイデル監督になるが危うい立場からのスタートになる。開幕からエンジン全開で戦わないといけないだろう。
昨シーズンは開幕ダッシュに失敗したが、同じように開幕ダッシュに失敗した場合、「監督交代を求める声」は昨シーズンとは比較にならないレベルで大きくなるだろう。エスナイデル監督が就任して3年目になるが勝負の1年になる。MF熊谷アンドリューとMF船山貴を筆頭に各ポジションにJ2では有数のプレーヤーを擁しているのは明らか。戦力的には常に上位争いに参加しないと許されないチームである。
先のとおり、Jリーグ初挑戦となる監督は3人いるが、中でも注目が集まるのは京都の中田監督になる。四中工トリオの1人である中田監督はFC.ISE-SHIMAで監督や総監督を務めていた。高校時代の同級生である元名古屋の小倉監督とは違って「監督初挑戦」というわけではないが「Jリーグの監督は初挑戦」になる。就任早々、ツイッターが大炎上して注目を集めたが、良くも悪くも大きな注目が集まっている。
開幕から結果が出なかったときに中田監督がどういう反応を見せるのか?は注目点になる。過去のツイートを見ると「気が短いタイプ」のように思える。昨今のSNS社会は、一度、炎上してしまうと、次回以降はほんの些細な事でも炎上する。元・猿岩石の有吉弘行さんは「ブレイクすることはバカに見つかるってことなんですよ。」とコメントしているが、敢えて言うと、今の中田監督は「バカに見つかった状態」である。
■ 難しい状況なのはヴァンフォーレ甲府炎上以前であれば何ら問題はなかっただろう言動でも、バカに見つかった今は、些細なことでも炎上するだろう。中田監督については自らそういう人たちを引き寄せたところがあるのであまり同情は出来ないがいずれにしても難しい立ち位置からのスタートになる。「開幕までに何かしらの問題を起こして解任されるのでは?」と心配された監督はJリーグ史上でも今回の中田監督が初めて。異色の存在と言える。
現状は千葉のエスナイデル監督と京都の中田監督が「解任レース」の先頭集団を走っているが、下位候補と言われている栃木SCの田坂監督、鹿児島の金鍾成監督、愛媛FCの川井監督、FC琉球の樋口監督などは「成績不振での途中解任」は十分に考えられる。J1編のときに述べた通り、結果が出なくて残留争いに巻き込まれた場合、降格回避に向けて最も手っ取り早い方法は「監督交代」である。
昨シーズンの甲府や新潟のように「期待されながらも結果が出ないチームの監督」もクビを切られやすい。J1の場合は上位候補と言われたチームが思うように勝ち点を積み上げることが出来なくて中位に甘んじたとしても大問題には発展しないが、J2の場合、「J1に昇格できるのか?否か?」で是非を判断されるクラブが多い。上位候補でありながらプレーオフ争いにすら参加できない状態だと監督を代えざる得ない。
具体的に名前を挙げると甲府の伊藤彰監督は難しい立ち位置である。柏のネルシーニョ監督、長崎の手倉森監督、大宮の高木監督など他の上位候補のクラブと比較すると実績面では圧倒的に劣勢。FWピーター・ウタカという「スペシャルな選手ではあるが使い方は難しい。」という選手も抱えている。降格2年目の甲府は上位候補に挙げられているが監督にとってはなかなか難しいチーム事情である。
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