高齢者による自動車事故がクローズアップされている。
主には、ブレーキとアクセルの踏み間違いが原因のようだ。
以前にも書いたが、高齢者は、マニュアル車にすべきだ。
更に、７０歳以降は、毎年免許の更新とし、
シュミレーターを使って、事故を発生させ、その対応や反応を数値化して、
免許更新の条件にすべきだ。
事故を起こしているのは、高齢者だけではなく、
年齢別に見れば、１０代、２０代の方が、事故件数は多い。
しかし、高齢者は、事故が起きた時の判断が遅く、
大きな事故になっていることが多いのだ。
交通事故と並んで、最近気になるニュースは、
あの川崎での小学生などを切りつけた事件。
５０代の男が、いきなり背後から、子供たちを切りつけるという何とも理不尽で許し難い事件だ。
しかも、本人は、自殺して、被害者やその家族には、やり場のない怒りや
悲しみが日々大きくなっている。
この犯人は、子供の頃、両親が離婚し、
伯父の家に引き取られ、寂しい日々だったと言われる。
引きこもりだったことが、注目された。
自身の辛い生い立ちを考慮しても
だからと言って、抵抗出来ない子供たちに刃物を振り下ろすこととは結びつかない。
引きこもりだからというのも、勝手な決めつけだ。
もう一つ、元官僚が、ひきこもりの息子を刺殺した事件。
こちらも引きこもりの中年ということが、注目された。
４４歳にもなって、オンラインゲームに夢中で、月３０万円もの費用を８０代の父親に払ってもらっていた。
母親のことは、よほど気に入らなかったのか、
子供の頃から反抗し、殴ったりしていたという。
逮捕された父親にも、多くのあざがあり、
暴力を振るわれていた。
仕事もせず、引きこもり、親に暴力を振るう息子。
親として、自分の手でケリをつけようとしたのか。
ひきこもりという言葉がクローズアップされて、犯罪者予備軍のような発言は慎むべき。
ただ、なぜ引きこもりになってしまうのか、
４０歳や５０歳になって突然ではないだろう。
子供の頃いじめや社会人になってからの挫折など
様々な原因がある。
他人との関わりが苦手になり、避けるようになる。
親は、腫れものに触るようになり、
世間に知られたくないとも思うのだろう。
親が下手に出ていることをいいことに
親を支配するかのごとくの息子。
全ての引きこもっている人がそうではない。
注目すべきは、中高年の引きこもりは６０万人以上と言われているが、
そのほとんどが男性だということだ。
女性でも人付き合いが苦手な人はいるが、
中年の引きこもりは男性よりもかなり少ない。
その辺にも何か解決法があるのではないか。
不登校や引きこもりが、社会現象であったり、
適応障害やパニック障害という病名をつけることで、
逃げにしてはいないか。
事件や事故が多発した時に、何かの型に当てはめようとすることは危険なことだ。
川崎市の児童殺傷事件といい、練馬区で元農水省の事務次官が実の息子を殺害して逮捕された事件といい、共通しているのは高齢夫婦と引きこもりの中高年の子供がいるということだけど、引きこもりの問題を改めて浮き彫りにする者ではないでしょうか。
これらの世代はバブル期に社会人になったものの、バブル崩壊に伴い失業したり、会社での人間関係に悩んで他人を拒絶するようになったり、最近では非正規雇用でいつ失業するか分からない切羽詰まった状況なことだから、社会への閉塞感が溜まって心を閉ざして引きこもるというけど、そうさせた社会にも問題はあります。
練馬の事件については、引きこもりの中年であることがそうだけど、親が名士だからという理由で周囲に対して尊大な態度を振る舞ったり、親の金で贅沢をするという特権意識丸出しな姿勢にもあるけど、逮捕された方も事務次官の子供がこんな人間だったら世間からの評判と信用に傷がつくってんで公に出さなかったことも事件につながったと思うが、世間体や周りの目を気にし過ぎるあまり問題を放置したところは批判されておかしくありません。いわゆる「臭いものに蓋をする」では事態を悪化するだけです。
それとこの事件で「引きこもり＝犯罪者予備軍・ダメ人間」ってレッテルを貼るような印象操作が進んだらば、依存症にも当てはまる話で、余計偏見を助長するだけです。そういう人間を社会の落ちこぼれと見なすような情報発信はメディア・リンチでもあります。
事件や事故が起こった時に、何かの型に当てはめて報じるのは悪意と偏見にも満ちていると思います。例えば子供を狙った悪質な犯罪が起こった時、加害者がアニメオタクだったことで、オタクを危ない人間だと見なして報じるのと同じことです。日本は正直属人思考が変につようせいか、一人または一部のやったことで全体を指してそう決めつける傾向が強いけど、全体でしかものを見ないのは単純思考もいいところです。
もう一つ、引きこもりは依存症にも当てはまる話として、精神科及び心療内科を受診させるとか、施設に送ってリハビリを行うとか、対策を考えねばならないです。国全体で考えねばなりません。引きこもりや依存症が増加すれば社会の堕落をもたらす一方です。