民進党は、代表選で前原氏を選出し、
新しい船出を迎えた。
前原体制で、幹事長内定と言われていた山尾議員が不倫疑惑で
内定が取り消された。
週刊誌で、弁護士との不倫疑惑が報道されたからだ。
山尾議員と言えば、あの待機児童問題で安倍総理に詰め寄った女性議員だ。
一機に脚光を浴びた若手議員だ。
多くの女性有権者の共感を得たと思われる。
不倫関係であるかどうかは別として、
これまで、国会議員の不倫報道が続く中、
脇が甘いと言われれば、それまでだ。
ただ、女性議員だから
と思うところはある。
私が、立候補者として活動していた時、
支援者が一緒に挨拶回りをしてくれるのに
「二人で回るといらぬ誤解を招くので、3人以上で回ろう」
と言われて驚いたことがあった。
私という女性候補者を応援すると、それだけで不適切な関係ではないかと
邪推されるというのだ。
選挙後のビジネスや家庭内で問題になることがあるというのだ。
女性が政治家になろうとすると、男性以上の気を使わなければいけないのだと
改めて感じた。
政治の世界だけでなく、
仕事が出来る人は、男女を問わず、多くの人と交流がある。
男女で食事をしたり、出かけたりした時、
同性なら何も言われないが、男女だということで興味の目で見られてしまう。
同士のような友人関係でも、まず男女関係を疑われる。
だから、男女の友情は成り立たないとも言われる。
同性にはない感性や判断など、異性だから影響を受けることもおおいにあるのだが、
世間の目はそうではない。
とても残念なことだが、
特に日本は、そういうことに寛大ではない。
まず、疑われる。
本質は無視してだ。
今回は、真実はどうか分からないが、
政治家というだけで、世間の目は厳しくなるのだから、
その行動には慎重であるべきで新幹線の中で手を繋いで寝てたり、
結婚式を上げたりするなどは、持っての外だ。
ただ、報道する側も、ネタとして面白いから、
話題性があるからというだけで、
何でもOKなのはいかがなものか。
政治家ではない、日野皓正氏が中学生をビンタした件などは、
その場面だけを切り取って、世界的奏者が、
行き過ぎた指導という印象を与えたが、
実際は、当事者である中学生は、自分が勝手に持ち時間以上のソロ演奏をし、
迷惑をかけたこと、
日野氏を尊敬していること、
自分が悪かったことなど反省していて、
関係ない第三者が悪いと非難することで、
このイベントがなくなったり、
日野氏が外れたりしたら、この中学生はいじめられるかも知れないし、
自分を責め続けるかも知れない。
当事者でないものが、面白いからとネタにするという無責任さは許すべきでない。
政治家と一般人とでは、扱いは違うべきだ。
今回の報道で、前原体制の出鼻をくじかれたことは、
間違いない。
アメリカで働いていた頃、現地人のある部長さんが部下の女性と不倫関係になり、最終的に離婚してその女性と一緒になったが、社内でその事は何の問題にもならず、誰も大きな関心も持つ訳でもなく、普通に”Congratulation!”~なんて…。陰でひそひそとやっていたのは日本人だけだった! あの時は本当に文化の違いを感じた。
不倫は良い事では無いが、職務遂行にどんな関係があるのか?私は関係ないと思う。そういう人物が許せるか許せないか?それは次の選挙で有権者が考えれば良い事であろう。
国民に対するもっと重大な背信がまかり通る時代に、こんなどうでも良い枝葉末節な話題で貴重な時間を無駄にする日本人の政治意識の低さが嘆かわしいばかりです。これもまた政権が利用するに好都合な文化なのでしょうね~。