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2026-05-02

グラムシの「文化ヘゲモニー

https://x.com/Alzhacker/status/2050225236294156455

イタリアファシスト刑務所で、アントニオグラムシは一つの逆説に直面していた。なぜ労働者たちは自分たち搾取する体制に自ら同意するのか。

 

伝統的な権力論は「警察軍隊が人々を従わせている」と答える。しかグラムシは見抜いた。本当に強力な権力は見えない。 学校メディア宗教家族という日常の中に潜み、「これが自然なことだ」と人々に思い込ませる仕組みこそが本質だと。

 

これをグラムシは「文化ヘゲモニー」と呼んだ。支配階級暴力ではなく、知的道徳的リーダーシップによって大衆の「自発的同意」を獲得する。特定階級利益を「国民全体の利益」に見せかける物語を、教育報道を通じて浸透させるのだ。

 

この理論の核心は「統合国家」という概念にある。国家とは政治社会警察軍隊)と市民社会学校教会メディア)の総体だ。暴力装置は背後に控えつつ、日常的に機能するのは同意生産する市民社会の側である

 

この同意心理的メカニズムを解く鍵が、「コモンセンス」と「グッド・センス」の区別である

 

コモンセンスとは、支配階級世界観が長年の伝統格言として染み込んだ、無批判現実認識のこと。「給料が上がらないのは景気のせいだから仕方ない」「いじめられる方にも原因があるんじゃないか」――こうした信念は、支配への同意を内部から支える。

 

これに対してグッド・センスとは、労働生活現場からまれ批判的で実践的な知恵である。「時間厳守サービス残業おかしい」「週5フルタイムで働いてるのに生活不安」。これらはまだバラバラだが、本質的に支配論理矛盾する。

 

ヘゲモニーとは、このグッド・センスコモンセンスの中に封じ込め、人々が自らの矛盾した意識のまま行動し続けるように仕向けるプロセスに他ならない。

 

ここでグラムシ戦略論が生きてくる。「機動戦」と「陣地戦」の区別だ。ロシア革命のような機動戦は、市民社会が未発達で国家が裸の暴力で立つ社会でのみ有効である西欧では市民社会学校メディア教会など)が強固に機能しており、その機能現在支配階級への同意を日々生産する方向に働いている。

 

必要なのは「陣地戦」である教育メディア宗教文化といった市民社会の各要塞を、何年もかけて一つずつ奪取していく長期的な闘争。これは選挙ストライキではなく、人々の「良識」を組織し、新たな「コモンセンス」を構築する文化活動である

 

現代ネオリベラリズムはこの理論完璧実例だ。市場原理は「競争が唯一の合理的原理である」というコモンセンス世界中に普及させた。人々は市民ではなく「自己責任起業家」となり、失業貧困個人の失敗と感じる。「これ以外に選択肢はない」という発想そのものヘゲモニー勝利である

 

デジタル時代はこの構造さら精緻化した。アルゴリズムは「新しい有機知識人」として機能する。私たちの関心や不安学習し、パーソナライズされた現実提示することで、同意自動的製造する。フィルターバブル大衆を分断し、「共通国民意志」の形成を妨げる。

 

しか希望はある。グラムシは「対抗ヘゲモニー」の可能性を説いた。支配階級が自らの有機知識人経営者技術者ジャーナリスト)を持つように、従属階級もまた大衆からまれ有機知識人を育てねばならない。

 

彼らは学校なきところで学校を創り、メディアなきところでメディア運営し、いまあるコモンセンス解体する別の語彙を生み出す。これが「近代君主」すなわち革命集団役割である。単なる抗議ではなく、新しい道徳的知的リーダーシップ社会提供する文化事業として。

 

結局、権力の最も深い場所バリケードではなく、私たちの頭の中にある。ある社会秩序が「当然」と思われる瞬間、その秩序は勝っている。逆に言えば、その「当然」が揺らぐとき歴史は動き出す。グラムシ刑務所で書き続けたのは、まさにその「当然」を解体するための思考の道具だった。

 

Douglas C. Youvan(研究者

『The Architecture of Consent: A Comprehensive Analysis of Antonio Gramsci's Theory of Cultural Hegemony, Intellectual Leadership and Modern Power Structures』

同意建築アントニオグラムシ文化ヘゲモニー理論知的リーダーシップ現代権力構造包括的分析

2026-05-01

anond:20260501023719

ありがとう

anond:20260428190735

it がいらないと思っている人へ

whose は続く文の目的語に対しても使える

The guy got ~. It is his actual paid job to try ~. を一文にすると

The guy whose actual paid job it is to try ~ got ~. となる

このヒントのおかげで謎が解けました。でも 「whose は目的語」じゃなくて、「whose actual paid job は補語」でした。

形容詞

whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power

構造がやっぱりわからん

whose actual paid job
名詞句it is補語(!)。意味は「そいつの実際の有給仕事
it
主語。真主語はこの後出てくる。
is
現在形、述語動詞、第2文型。
to try
to不定詞名詞用法。前の働きは真主語。後ろの働きは第2文型。「~をしようとすること」
to get
to不定詞名詞用法。前の働きは try目的語。後ろの働きは第5文型。「OにCさせること」
those in power
get目的語O。「権力の座にいる奴ら」
to think
to不定詞名詞用法(?)。前の働きは get補語C。後ろの働きは第1文型。「考えること」
about a higher power
副詞句で、think を修飾する。「より高位の力について」。think about でまとめて第3文型とする派もいそう。

というわけで分かりやすく書くと

で、この内容で「そいつはそういうヤツなんだ」って形容詞節にしたかったので、説明対象の the guy's を関係詞に変えるんだけど、所有格なので関係形容詞 whose に置き換えると。

関係詞節にするために関係詞を含む名詞句を前にもっていって、

  • whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power
    • 権力の座にいる奴らに、自分より高位の力について考えさせようとすることで飯を食っている、そんな」(ヤツ)

というわけでスッキリしました。ありがとう

anond:20260428132138

よくわからない部分を書いておく。

形容詞

whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power

構造がやっぱりわからん

■それ以降の後半部分も分からん

got about as ticked off as a polite Southern gentleman of faith is allowed to get.

というわけで自分なりに分かったことと難しくてわからんかったことを備忘録的に残すなど。補足してくれる人がいたらうれしい。特に冒頭の job と it の扱い

2026-04-29

anond:20260428132138

英語苦手だからよくわからん

The guy whose actual paid job / it is to try to get those in power to think about a higher power got about as ticked off as a polite Southern gentleman of faith is allowed to get.

It がThe guy whose actual paid jobを指してるってこと?コンマかいらんのこれ?もしくはwhichが省略されてる?

英語偏差値エフランの俺にも分かるように解説しろ

2026-04-28

anond:20260428111353

job it で、は?ってなるし、親切ならこうゃろなあ

The guy whose actual paid job - it is to try to get those in power to think about a higher power - got about as ticked off as a polite Southern gentleman of faith is allowed to get.

anond:20260428200920

“ Theologian Russell Moore Has a Message for Christians Who Still Worship Donald Trump

—— “TimeJAN 21, 2021 7:55 PM JST


‘ So perhaps it’s not surprising that shortly after the events of Jan. 6, the guy whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power got about as ticked off as a polite Southern gentleman of faith is allowed to get.’


結論から言うと、その一文は誰かの発言をそのまま引用したものではなく、記者による描写パラフレーズ表現)です。

あなたが挙げた文が出てくるのは、Time記事で、対象人物神学者ラッセルムーア。ただし、

“the guy whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power …”

この部分自体は、ムーア本人の発言として引用符付きで載っているわけではなく、記者が彼の立場皮肉まじりに説明した地の文です。

英語ニュース記事ではこういう書き方はよくあって、

引用符つき → 本人の直接発言(直接引用

引用符なしでユーモラスに言い換え → 記者表現(間接的な説明

今回のは後者です。

なので、「引用っぽい語り口」ではあるけど、厳密には引用ではない、という理解が正確です。

anond:20260428111353

The guy whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power got about as ticked off as a polite Southern gentleman of faith is allowed to get.

The guy は Whose で修飾されてて、whoseを主語にして「whose actual paid job」をThe guyはしているらしくて

そのjobは後の形式主語でなんなのかと説明されている

それはittryすることであり、何をtryするのかは後から説明されてて、

何かをgetすることであり、何をgetするかは後に説明される。

その後がわからん

Those in power なのか

Those in power to think about a higher power (ハイパワーを考える能力を持つ人たち)全体にgetがかかってるのか

The guy / got about / as ticked off as polite Southern gentleman of faith is allowed to get.

が全体の骨格文なのか

ぐちゃぐちゃだ。

anond:20260428111353

英文

The guy whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power got about as ticked off as a polite Southern gentleman of faith is allowed to get.

構造を分解すると、主文はかなり単純です。

The guy ... got about as ticked off as ... is allowed to get.

まり

その男は、かなり腹を立てた」

「ただし、信仰深い礼儀正しい南部紳士として許される限界いっぱいまで」

という構造です。

[1] 主語

The guy whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power

主語の中心は、

The guy

その男

です。

その後ろに whose で始まる関係節がついています

whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power

これは、

「その人の実際の有給仕事が、権力者たちに“より高次の力”について考えさせようとすることである

という意味です。

whose は the guy を受けていて、

whose actual paid job

その男の実際の有給仕事

という意味です。

it is to try to ...

it形式主語に近い構造で、

his actual paid job is to try to ...

彼の実際の仕事は〜しようとすることだ

と考えると分かりやすいです。

[2] try to get those in power to think about a higher power

ここが少し皮肉っぽい部分です。

those in power

権力の座にある人々

権力者たち

get A to do

Aに〜させる

なので、

get those in power to think about a higher power

権力者たちに、より高次の力について考えさせる

a higher power普通、「神」「超越的存在」「人間を超えた力」のような意味です。

ここでは、

those in power

権力者

a higher power

より高い権力/神

がかけられています

まり政治的世俗的な権力者に、神のようなもっと高い権威意識させるのが仕事の人」というニュアンスです。おそらく牧師聖職者、チャプレン、宗教指導者のような人物を指しています

[3] 動詞部分

got about as ticked off as ...

got ticked off は口語で、

腹を立てた

ムカついた

怒った

という意味です。

ticked off は angry / annoyed に近いですが、やや口語的です。

about as ... as ...

だいたい〜と同じくらい

ほぼ〜な限度まで

[4] 比較の後半

as a polite Southern gentleman of faith is allowed to get

a polite Southern gentleman of faith

礼儀正しい、信仰深い南部紳士

Southern はアメリカ南部の、という意味です。アメリカ南部には、礼儀正しさ・信仰心・穏やかな紳士性といった文化的イメージがあります

is allowed to get

〜になることを許されている

ここでは文字通りの「許可」ではなく、

そういう人物像として、怒っても許容される限界

という意味です。

まり

信仰深く礼儀正しい南部紳士としては、これ以上怒れないというくらい怒った」

ということです。

直訳:

その実際の有給仕事が、権力の座にある人々に、より高次の力について考えさせようとすることであるその男は、信仰深い礼儀正しい南部紳士に許される限りにおいて、ほぼ最大限に腹を立てた。

意訳:

権力者たちに神の存在意識させるのが仕事その男は、信仰深く礼儀正しい南部紳士として許されるギリギリまで、かなり怒っていた。

もっと自然に訳すなら:

権力者に「神の前での謙虚さ」を説くのが本業のその人物は、礼儀正しい南部信仰人としては限界いっぱいと言えるほど、怒りをあらわにしていた。

さらにくだけると:

政治家たちに「神を忘れるな」と説くのが仕事のその人が、南部信仰深い紳士として許される範囲では、ほぼ最大級にブチ切れていた。

ポイントは、文全体に皮肉があります

権力者に higher power を考えさせる仕事

「でも本人は礼儀正しい信仰者なので、怒り方にも限度がある」

「その限度いっぱいまで怒った」

というユーモラスな表現です。

※これはChatGPTによる解説です。

ほとんど全ての日本大卒者がこのレベル英文を15秒以内で正しく和訳できない現実

The guy whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher power got about as ticked off as a polite Southern gentleman of faith is allowed to get.


日本語との隔たりが一番の原因だと思う。

我々は英語学習なんかやめるべき。

2026-04-15

anond:20260415063947

「これは電力埋蔵量マージンに影響を与える可能性があるため、夏期を迎えるにあたり、発電量の3.5%は決して小さくありません。」

Japan risks summer power crunch due to Middle East LNG disruptions -IEEJ analyst | Reuters

https://www.reuters.com/business/energy/japan-risks-summer-power-crunch-due-middle-east-lng-disruptions-ieej-analyst-2026-04-13/

2026-04-12

日本パヨク無意味でしょーもない戦争反対デモアメリカメディアに紹介されておる事例

CNN - Rare nationwide protests in Japan against Iran war (1:07)

https://www.youtube.com/shorts/o-kXG2Xz0xA

100 Likes 以上ついたコメントも貼っておくね (Likesの多い順の全件)

@Chameeleoh
You know it's bad if Japan is having protests
@YY-bl1is
It hasn't been covered by the Japanese media.
@HolystycGyrly
War crimes to cover sex crimes. Remove the pedophiles and hold them accountable.
@Healthwiseup
Thank you World for waking up. We have more people than the politicians
@moi_kun
日本暮らしている日本人です。日本テレビではほぼ報道されていません、ネットニュースは取り上げてくれるところはありますが、トップにはあがりません、残念でなりません。報道してくれてありがとうございます
@digiibass
Japan SURPRISED me
@Love-k2h8h
Thank you!! I'm in the USA, and I, along with millions and millions, are against this war!!!!
@henotic.essence
Blessed are the peacemakers 🙏🏻
@sophiemclarke6556
When Japan is protesting it is serious.
@hilderenshof2476
I have never ever heard of Japan protesting before, now i think of it
@贾斯丁胡-n5w
日本媒体可不光是不报道这一件事啊?他们不报道的事情多了。比如说。上一次美国总统说,没有人日本更懂偷袭,日本没有一家媒体敢报道。
@coko4276
Thank you for covering this demonstration. Major Japanese media outlets aren’t covering it at all.
@Theone0611
Let’s make it clear. We’re in solidarity with the Iranian people, NOT the people in power over there.
@Project-X-COSTA
They are right. This weekend can restart something brutal in Iran and Lebanon, after The Markets close. Mark my words.
@steveperryisawesome
Trump and Netanyahu are the actual global threats. Not Iran!
@zuzu5175
It's beautiful to see so many Japanese ppl pushing back against this! ❤❤❤
@DizzleDog
An American president essentially threatening nuclear war understandably would concern the Japanese
@kingshomes8546
🚨all global citizen , should rise up and call for peace around the globe and the prevention of genocide of children and women any where in the world
@Jason-p2d2y
But these protests are people exercising their democratic rights to protest, which is wonderful to see!!
@rahisaharat1989
It’s impossible to have peace in Middle East and stability in global order as long isreal is out of control.they just committed a genocide right in front of our eyes in 4k if the world fails to prosecute the criminals entirely of human race has darker days coming.
@nomadcurious
I’m and Thank you 🙏 Citizens of Tokyo because I am against war from California, USA
@YY-bl1is
@贾斯丁胡-n5w トランプパールハーバー発言日本メディアも取り上げていたが、「日本メディア日米首脳会談成功だ」と称賛し、高市首相トランプに対する振る舞い等は詳細に扱わなかった。SNSでは批判的な意見が多かったが、高市支持者は批判的な意見に対して「左翼共産主義者」と罵っていた。
@Robb-z1b
Thank you Japan. 🙏🏼😔

記事タイトルパヨク嫌いの皆さまを釣るためにおもねりました。

まー皆さまはCNNからうんぬんとか言うのかもしれないけど、これに限らず、たとえばロシアイスラエルへの反戦デモとかで、「世界中の国々でデモが起きています」と各国の映像をつなぎ合わせる報道とかよく見るんだよね。コメントの反応を見ていると、日本政府を動かすというよりは、関係国の反戦派に勇気を与える効果の方が大きいような気がするね。

2026-04-09

anond:20260409195920

都内前提で。

応用情報勉強できたならマクロVBAくらいはできる地力はあるはずだから、できるって言っていいと思う。

今の言い方のままだと転職で450超えるのは難しい。

マイクロソフト環境ならVBAPower Automate使って自動化進めてDXや業務改善できますっていえば求人少ないけど500くらいは行けると思う。Google環境ならできる人はたくさんいるからこのキャリアはあまりおすすめしない。

そっちよりも事務職っていうのに例えば経営企画、人事、経理等の専門知識があれば550超えられると思う。ただそれはリーダーマネジメントを求められる。

専門分野が本当にない場合は社内異動して身につけたほうが良いと思う

自分ごとのように感じたわ。

応援してます

2026-03-28

やっぱり匿名掲示板人間を糞にする

ポケセンストーカー殺人で逃げてる人のスクショカビゴン♀️と馬鹿にした転売屋男が、外国人日本民度の低さとして晒し上げられて燃えていた。

それについて、カビゴン♀️で燃えるのは5チャンネル民として息苦しいとコメントしてる男がいた。

ここで言うのもアレだが、日本人の民度クソ低くしたの匿名掲示板だよね。

アメリカが急速に腐ってんのも匿名掲示板Powerでは。

2026-03-12

Power Automate Desktopにキレそう

AI Agentに無理な領域、ここでは?

マジで血管切れそうだから今日は帰る

2026-03-04

Power to the People」の「ピープル」に、

ネトウヨ」と「陰謀論者」は含まれるのか否かを知りたい。

おそらく排除されてるだろう。

2026-03-03

はてな問題は、言葉意味を力で都合よく変えたい人のやり方がポンコツで(バカから)、さらにそれを鵜呑みにして言葉に詰まる人がいる()ところ

私たち日常的に使う「言葉意味」をめぐる争いは、単なる辞書的な定義議論ではなく、実は深刻な「権力争い」や「社会的不正義」の場になっています

1. 「メタ言語的不一致」とは何か?:言葉の「中身」を奪い合う対話

まず、肝であるメタ言語的不一致(metalinguistic disagreement)」という言葉を噛み砕いて説明します。


普通議論は、「目の前にあるものが、特定単語に当てはまるかどうか」を争いますしかし、メタ言語的な不一致は、「そもそもその言葉を、どのような意味定義)で使うべきか」という、言葉の「中身」をめぐる争いです。

例えば、数年前に話題になった「桜を見る会」と「反社会的勢力」をめぐる議論を考えてみましょう。

政府が「反社会的勢力定義一義的に定まっているわけではない」という趣旨の答弁をしたとき日本中で大きな議論が起きました。これはまさにメタ言語的不一致です。


市民の側:「反社会的勢力」とは、暴力団やそれに準ずる、市民安全を脅かす集団を指すべきだ。

政府の側:文脈によって定義は変わるものであり、現時点で特定人物をそこに含めるべきではない。


この時、双方は「誰が反社会的なのか」という個別事実だけでなく、「反社会的勢力という言葉を、この文脈でどう定義して共有すべきか」というルール作りをめぐって戦っています。著者は、このように「単語と内容のペアを確定させようとする共同作業」を「メタ言語交渉(metalinguistic negotiation)」と呼びます

2. 「理想的」な議論と、現実の「ドロドロした」議論

多くの哲学者はこれまで、こうした言葉をめぐる議論は、対等な立場人間カフェマティーニ定義を語り合うような「理想的な状況」を前提にしてきました。これを「理想的メタ言語的不一致」と呼び、以下の2つの条件を満たすものとしています

1. メタ言語的対等性

どちらの参加者も、同じくらい自由意見を言え、同じくらい相手意見に影響を与えられる状態

2. 高いエージェンシー

自分言葉議論を動かし、結果に影響を与える能力を十分に持っている状態


しかし、現実はそう甘くありません。著者は、現実議論の多くは「非理想的」であり、そこには目に見えない「権力の勾配」があると指摘します。

例:職場の「セクハラ」をめぐる議論

職場上司が部下の体に触れたとしましょう。

部下(女性):「それはセクハラです!」(=セクハラという言葉に、不快身体接触を含めるべきだという提案

上司男性):「そんなに敏感になるなよ。これは親愛の情であって、セクハラ(深刻な被害)には当たらないよ」


ここで、上司と部下は対等ではありません。上司は「自分定義」を押し通すための社会的組織的な力を持っており、部下はその定義を受け入れなければ仕事を失うかもしれないという恐怖を感じます。このような「不当な支配力」を、「メタ言語権力(metalinguistic power)」と呼びます

3. メタ言語不正義:言葉の力を奪われるということ

ここで最も問題視しているのは、この権力が「アイデンティティ偏見」、つまり女性から」「部下だから」といった属性に基づいた偏見によって作動するとき、そこに「メタ言語不正義(metalinguistic injustice)」という独特の罪悪が生じるという点です。

この不正義には、3つの深刻な形態があります

知識を作るプロセスから排除

これは、ある言葉の「概念」を一緒に作り上げる権利を奪われることです。

例えば、「セクハラ」という言葉範囲を決める話し合いにおいて、被害である女性の「不快だった」という経験に基づく理解最初から「過敏だ」「感情的だ」として無視される場合です。彼女は、社会共通理解知識リソース)を作るプロセスから追い出されているのです。

経験説明する手段剥奪

人間は、自分経験言葉にすることで初めて、それを他人に伝えたり、自分の中で整理したりできます

もし、「セクハラ」という言葉定義が「権力者にとって都合の良い意味」だけに固定されてしまったら、被害者は自分の苦しみを説明する「言葉自体を失ってしまます。これは、その人が自分人生を語るための「言語リソースから排除されるという不正義です。

③ 「言葉の使い手」としてのモノ化

これが最も残酷形態です。これを「言語的モノ化(linguistic objectification)」と呼びます

通常、私たち言葉を発するのは、相手に何かを伝え、世界に変化を起こすためです。しかし、偏見に満ちた社会環境では、周辺化された人の言葉は、単なる「情報源」としてしか扱われません。


例えば、木に刻まれ年輪を見て「ああ、この木は100歳だな」と判断するように、上司が部下の「セクハラです」という訴えを聞いて、「ああ、この女性はまたヒステリーを起こしているな」と判断する場合上司彼女を「対等に議論する相手」ではなく、ただの「観察対象(物)」として扱っています彼女言葉によって「意味交渉しよう」とするエージェンシー主体性)は完全に無視され、無効化されているのです。

4. ガスライティング自分自身を疑わされる恐怖

注目すべきは、こうしたメタ言語的な権力行使が、しばしば「ガスライティング」として機能するという指摘です。


先ほどのセクハラの例で、「君は過敏すぎる」と言われ続けた部下は、次第にこう思い始めます。「私が間違っているのかな? 私が感じているこの不快感は、本当はセクハラではないのかもしれない」。

支配的な側は、単語意味コントロールすることで、ターゲットに「自分自身の判断力への自信」を失わせるのです。これは、相手認識の土台を壊す、非常に暴力的支配の形です。

5. 社会環境不正義を加速させる

著者は、これらの不正義が起こる背景には、個人性格問題だけでなく、「社会環境(social environment)」の構造があると説きます


女性感情的だ」「権力者は常に正しい」といった偏見に満ちたスキーマ思考の枠組み)が定着している環境では、たとえ意識的に悪意がなくても、自動的メタ言語権力の不均衡が生じます

桜を見る会」の例に戻れば、「政府が発表することは常に公的定義として優先されるべきだ」という強力な社会環境忖度構造)があれば、たとえ市民がどれほど「反社会的勢力定義を守れ」と声を上げても、その声はメタ言語交渉において非常に弱い「印象(影響力)」しか持てなくなってしまうのです 。

6. 結論言葉を奪い返すために

上記私たちに教えてくれるのは、「言葉定義をめぐる争いは、私たち人間としての尊厳をかけた戦いである」ということです。


私たちが「それはセクハラだ」「それは反社会的だ」「それは差別だ」と言うとき私たちは単にレッテルを貼っているのではなく、「私たち世界では、この言葉をこういう意味で使うべきだ」というメタ言語的なエージェンシー行使しています


もし、特定属性を持つ人々の言葉が、常に「過敏だ」「定義が違う」と退けられ、議論の土台に乗せてもらえないのであれば、そこには「メタ言語不正義」が存在します。この不正義を特定し、名付けることは、奪われた言葉の力を取り戻し、誰もが「世界意味作り」に対等に参加できる社会を作るための第一歩なのです。

参考: https://philarchive.org/rec/PODAPA-2

中東AWS障害について

ドローン攻撃によるものだと確定してしまった

もうクラウド障害戦争考慮しないといけない時代になってしまったのか、、、、

日本の伝統あるクソJTCはこういう自体でも文句言いまくるんだろうな

AWSもこんな自体想定してないだろ

例外条項かなんかに引っかかって保証すらされないはず

We are providing an update on the ongoing service disruptions affecting the AWS Middle East (UAE) Region (ME-CENTRAL-1) and the AWS Middle East (Bahrain) Region (ME-SOUTH-1). Due to the ongoing conflict in the Middle East, both affected regions have experienced physical impacts to infrastructure as a result of drone strikes. In the UAE, two of our facilities were directly struck, while in Bahrain, a drone strike in close proximity to one of our facilities caused physical impacts to our infrastructure. These strikes have caused structural damage, disrupted power delivery to our infrastructure, and in some cases required fire suppression activities that resulted in additional water damage. We are working closely with local authorities and prioritizing the safety of our personnel throughout our recovery efforts.

2026-02-26

anond:20260226141533

ワイの今月の開発



俺もやっぱtodoアプリ作った方がいいのか?

2026-02-25

anond:20260222232032

そらガンで死ぬからやろ

National analysis of cancer mortality and proximity to nuclear power plants in the United States

https://www.nature.com/articles/s41467-026-69285-4

研究チームの推計によると、2000年から2018年の間に、米国原子力発電所への近接性に起因すると考えられるがん死亡数は約11万5,586件に上る。これは年間平均に換算して約6,400件の超過死亡を意味する。

研究責任著者であるハーバード大学のPetros Koutrakis教授環境保健学)「私たち研究は、原子力発電所の近くに住むことが、測定可能ながんリスクを伴う可能性を示唆している」

anond:20260224111918

National analysis of cancer mortality and proximity to nuclear power plants in the United States

https://www.nature.com/articles/s41467-026-69285-4

研究チームの推計によると、2000年から2018年の間に、米国原子力発電所への近接性に起因すると考えられるがん死亡数は約11万5,586件に上る。これは年間平均に換算して約6,400件の超過死亡を意味する。

研究責任著者であるハーバード大学のPetros Koutrakis教授環境保健学)「私たち研究は、原子力発電所の近くに住むことが、測定可能ながんリスクを伴う可能性を示唆している」

ですよね~

悲報原発さん、やっぱりガンの原因でした

National analysis of cancer mortality and proximity to nuclear power plants in the United States

https://www.nature.com/articles/s41467-026-69285-4

研究チームの推計によると、2000年から2018年の間に、米国原子力発電所への近接性に起因すると考えられるがん死亡数は約11万5,586件に上る。これは年間平均に換算して約6,400件の超過死亡を意味する。

研究責任著者であるハーバード大学のPetros Koutrakis教授環境保健学)「私たち研究は、原子力発電所の近くに住むことが、測定可能ながんリスクを伴う可能性を示唆している」

ですよね~

2026-02-24

人口増加は国力増強により国民のためになる」という主張は分割の誤謬であり自己放尿である

マクロ幻想としての自己放尿

人口増加は国力を増強し、その結果として国民一人ひとりの利益になる」という命題は、一見するとマクロ整合性を有するように見える。

しかしこれは、シカゴ学派価格理論観点からすれば典型的な分割の誤謬であり、さらに言えば政策言説における壮大な自己放尿である

国力という集計変数 G を、人口 N と一人当たり生産性 y の積として

G = N × y

定義しよう。人口増加論者は、N ↑ ⇒ G ↑ という恒等的関係から直ちに国民厚生 W の増大を推論する。しか国民厚生は通常、

W = y = G / N

で近似される。ここで明らかなように、G の増加は N の増加と同義であっても、y の増加を含意しない。むしろ資本蓄積 K が所与であるなら、

y = F(K, N) / N

において限界生産力逓減が支配的ならば、N ↑ は y ↓ を意味する。にもかかわらず「国力増強」という総量変数に酔いしれるのは、自己放尿的マクロ陶酔に他ならない。

限界生産力と人口

Milton Friedmanが繰り返し強調したのは、集計概念ではなく個人選択価格シグナである人口を exogenous に増加させる政策は、労働供給 L を外生的にシフトさせるショックである

労働市場において、

w = MPL

であり、MPL は通常 L に関して逓減する。ゆえに L ↑ ⇒ w ↓ が生じる。総産出は増えるかもしれない。しか実質賃金が低下すれば、代表的個人効用 U(c, leisure) は低下する可能性が高い。

ここで再び、人口増加=国力増強=国民利益、という三段跳びは分割の誤謬である。総量の拡大が、限界個人の厚生改善保証するわけではない。

この誤謬無視して「国力」を唱和するのは、自己放尿的ナショナリズム経済学翻訳である

資本蓄積と動学的不整合

ソロー型動学モデルで考えよう。人口成長率を n、貯蓄率を s、資本減耗率を δ とすると、定常状態の一人当たり資本 k* は

s f(k*) = (n + δ) k*

で決まる。n ↑ は (n + δ) を押し上げ、k* を低下させる。結果として定常状態の一人当たり所得 y* も低下する。

まり人口増加を「国力強化」と称揚することは、動学的には一人当たり豊かさの減少を意味し得る。これは短期的な総量幻想に基づく自己放尿であり、将来世代に対する資本希薄化の強制である

実証制度

シカゴ学派は、価格メカニズムの自生的秩序を強調する。人口は内生的に、相対価格子供機会費用女性賃金教育収益率)に反応する。

したがって「国力増強のために人口を増やす」という政策意図のものが、価格シグナルを歪める介入である可能性が高い。子供国家生産要素として扱う発想は、個人効用最大化問題国家目的関数従属させるコレクティヴィズムである

その結果、政府が出生補助金移民政策を通じて人口操作するならば、それは

政府効用関数 U_g と個人効用関数 U_i の乖離

を生む。ここに生じるのは厚生改善ではなく、政治的自己放尿である

国家個人目的関数混同

国家目的関数

U_g = αG + βPower

仮定しよう。ここで G は総産出、Power地政学的影響力である。一方、個人目的関数

U_i = U(c_i, leisure_i, security_i)

である人口増加が U_g を高めるとしても、それが U_i を高めるとは限らない。

この差異無視して「国力増強=国民のため」とするのは、国家目的関数個人目的関数転嫁する分割の誤謬であり、さらに言えば国家レベルでの自己放尿である

結論

人口増加は条件付きで成長を促進し得る。しかしそれは人的資本の蓄積、制度自由価格メカニズム尊重という文脈においてのみである

単に N を増やすことをもって G を増やし、それをもって国民の厚生と同一視するのは、経済学的には粗雑であり、論理的には分割の誤謬であり、政策的には自己放尿である

シカゴ学派結論は明快である

問うべきは「国家がどれほど大きいか」ではなく、「個人がどれほど自由で豊かか」である

人口を誇る国家は多い。しか自由所得を誇る個人こそが、真の意味での国力である

総量幻想に酔う自己放尿をやめ、限界価格に立ち返ること。それが経済学の最低限の知的誠実である

2026-02-20

まぐまぐ大賞2014」教育研究部門の3位に選ばれた『食品工場工場長の仕事

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