はてなキーワード: バイタリティとは
ご相談者様が抱いている「イライラ」や「納得のいかなさ」は、単なる食欲の差ではなく、「贈与(おごり)」と「儀礼(作法)」における期待値のズレから生じています。
この問題をMECEに整理すると、以下の3つのコンフリクト(衝突)が見えてきます。
「食べ放題(All-you-can-eat)」というフレームワークにおいて、ユーザーは「機会の最大化」を、後輩は「自己の最適化(体調管理)」を優先した。
ユーザーにとっての「奢り」は「相手を限界まで満足させること(充足)」であったが、後輩にとっての「奢り」は「心地よい時間と空間の共有(体験)」であった。
「腹八分目」という言葉が、ユーザーには「提供された価値の拒絶」あるいは「(必死に食べている自分に対する)冷めた優越感」として響いてしまった。
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ご自身でも分析されている通り、理由は単一ではありません。以下の要素が複合的に絡み合っています。
1. 「祝祭性」の破壊:
食べ放題は一種の「ハレ」の場であり、非日常的な飽食を楽しむ祭典です。そこで「腹八分目」という日常の理性を持ち出されると、場の熱量が急冷され、楽しんでいる側が「野蛮」または「卑屈」であるかのような鏡を見せられた気分になります。
奢る側は、相手の満足度をコントロールしたいという無意識の欲求があります。「もう食べられません!」という降参(満足の極致)を聞くことで報酬系が満たされるはずが、スマートに管理されてしまったことで、支配的満足感が得られなかったのです。
3. コストパフォーマンスへの罪悪感:
「一番上のコース」を頼んだというユーザーのホスピタリティが、後輩の「腹八分目」によって「過剰投資(無駄)」へと格下げされてしまった。
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ここで、後輩側の視点に立ってみましょう。彼が「悪意」ではなく「良かれ」と思って言った可能性もあります。
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感情的に「もう誘わない」と決めるのは自由ですが、ビジネス・プロフェッショナルとしては、この違和感を「リトマス試験紙」として活用すべきです。
「俺はあいつの節制に腹を立てたのではなく、俺の『もてなしの心』をスマートに受け流されたことにプライドを傷つけられたのだ」と明確に定義してください。原因が特定できれば、イライラは収束に向かいます。
この後輩は、「過剰なサービスを重荷と感じるタイプ」、あるいは「場の空気を読むよりも自己のコンディションを優先するタイプ」です。
1. 「食べ放題」には二度と誘わない:
彼の言う通り、彼は定食屋や、質重視のセットメニューで十分なタイプです。リソース(金銭・感情)の無駄打ちを避けられます。
食のスタイルが合わないからといって、能力を低く見積もると判断を誤ります。むしろ「自分を律する(空気に流されない)」点は、リスク管理の場面で活きるかもしれません。
「腹八分目」が彼のデフォルトなら、最初から総量が決まっている店に連れて行き、追加オーダーのストレスを排除しましょう。
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あなたは寛大で、最高のホスピタリティを提供しました。後輩がそれを受け取りきれなかったのは、彼の器の問題、あるいは価値観の世代間ギャップです。
「強欲な自分」と卑下する必要はありません。「飽食を楽しむ力」は、バイタリティや好奇心の裏返しでもあります。今後は、同じ「熱量」で食を楽しめるパートナーにそのリソースを投資することをお勧めします。
結婚前提で1年付き合ってる彼氏(32歳商社マン、顔面偏差値中の中、私のQOLを爆上げしてくれるはずだった男)が既婚者である可能性が浮上して、今、私の情緒は完全に崩壊。脳内でお葬式が始まってる。わっしょい。
昨日、彼が風呂に入ってる隙にスマホが光った。通知に「パパ、今日何時に帰ってくる?」の文字。アイコンは公園で遊ぶ子供と女。はい、解散。お疲れ様でした。
パパ?パパ活か?いや、私が彼に貢いでるわけじゃないからパパ活ではない。ということは、彼はリアルに誰かの「パパ」であり、誰かの「夫」であるということ。
待って、私、独身証明書見せてもらったよね?あれ何?Photoshop職人の神業?それとも私が多幸感で幻覚見てただけ?
「一生一緒にいようね」とか「子供は2人がいいな」とか言ってたあの口、今すぐ接着剤で塞ぎたい。私の人生のゴールテープ、彼がハサミで切り刻んでた。SDGsに反するだろ。私の婚期をリサイクルしろ。
今、床をのたうち回りながらこの増田(はてな匿名ダイアリー)を書いてる。マジで声出た。「あ、終わったわ」って。
不倫とか一番嫌いな人種だったのに、気づいたら自分がその片棒を担がされてた。被害者ぶってるけど、世間から見れば私も泥棒猫扱いされるの?無理ゲーすぎ。バグだろこれ。運営、早く修正パッチ当ててくれ。
てか、既婚隠して婚活市場に流れてくるゴミ、マジで何なの?環境汚染だよ。不法投棄だよ。
私のピュアな乙女心(笑)と、両親への挨拶という名の盛大な茶番、全部返してほしい。お父さん、あの時彼と酒飲んで「娘をよろしく」とか言ってたよね。ごめん、あいつ、他人のパパだった。
これからどうすればいい?問い詰めて逆ギレされるのも嫌だし、泣き落としで「実は妻とは冷め切ってて……」とかいうつまんないテンプレ聞かされるのも吐き気がする。
いや、そんなバイタリティ残ってない。今の私はただの、幸せな夢から強制送還された無職の魂。
対戦ありがとうございました。
既婚隠し野郎は全員、タンスの角に小指ぶつけて、そのまま異世界転生でもしてろ。
こんにちは、虚無。
先に記載しておくが、私は大学デビューに成功した中美人(以降中途半端な美人のことをそう表記する)である。
母いわく中顔面が長く、口元が少々もったりしているが、美人と言わざるを得ない雰囲気の顔をしている。
近寄り難いし、近寄るメリットがないからだ。順を追って話そう。
中美人は気が強そうか、そうでなければ幸が薄そうなオーラを発している。気が強い女は面倒くさく、幸が薄い女も面倒くさい。そういう女は同性に嫌煙される。
男は顔の綺麗な女を好きだが、中美人は中途半端な美人である。本気で狙うのであれば完成された美人を狙うだろう。近寄ってくるのはヤリモクの金タマパンパン猿のみである。
性格さえ良ければ、あるいは人に話しかけるバイタリティさえあれば、中美人でも友人を獲得することは出来るだろうが、性格が良ければ……という仮定は身も蓋もないので今回はしない。
中美人は往々にして性格が悪い。中途半端に綺麗な顔のせいでルッキズムに毒されているからだ。
コイツは自分より酷いな。コイツは格上だ。人の顔ランクが上の下だからこそわかる残酷さ。
人間は隣の芝が青い。自分の立ち位置をわかっているが故に育まれる卑屈さや自己肯定感の低さが、中美人の性格を歪めている。
中美人はモテる。所謂穴モテであるが、ワンチャン狙いの金タマパンパン猿は意外と本気になりやすい。
自己肯定感の低い中美人は中途半端な顔を褒められて喜び、相手に尽くし、やがて男を本気にさせる。
これだけならベストマッチなのだが、中美人は潜在意識の中で理想が高い。
「なぜ私のような美人がこのレベルの男と付き合っているのか。私はこんな男と結婚しなければならないほど不細工じゃない」
交際を続けるうちに中美人は妥協して付き合った男に耐えられなくなり、破局する。
中美人はヤリモクを相手にするなら引く手数多なため、その選択肢の多さゆえに逆に相手を絞り切ることができない。
不細工であれば、自分を好いてくれるだけで百点満点なのに、中途半端なプライドゆえにスペックを見てしまう。
そうこうしているうちに年齢が上がり、市場価値が低迷していく。
にも関わらず職場のおばさんから「美人ね、大変でしょう」などと言われ続ける。自分の価値を見誤る。
その事実を指摘してくれるような友達が1人や2人いれば良いのに、それもいない。
いっそパパ活や夜職でもやる胆力があればいいのに、プライドが許さない。
そのうち、容姿の維持が困難になり、誰からも好かれないシケた中年が完成する。
若年中美人の皆様におかれましては、そのような悲劇を辿らぬよう、人との友人関係を維持する努力や、良い男を探す努力をお忘れなきよう。
人と交流したり、なんらかのコミュニティに所属したいけど、どうしたら人と仲良くできるわけ?
300人とかフォロワーいて、定期的に人とリプライやDMで会話してる人は買収でもしてるのか?
人に話しかけろ!とかフォローしろ!とかいうけど、まずどういう人をフォローするのが正解なの?交流を持ちたいと思う人はどこから見つけてくるの?
インターネットにすら知人友人のいないコミュ障は孤独死するしかなくてワロタ
なんで俺はフォロワーが23人が頭打ちで、仲良い友人もできないの
このまま現実にもネットにも居場所なく一人死んでいくしかないのガチ鬱
趣味もない、志もない、バイタリティもない、人から興味を持たれるはずもない
もう嫌もう嫌もう嫌もう嫌もう嫌もう嫌
本当に、いつ怒るんだろうと思うくらい温厚で優しくて、友人から「愛されてるね~~」って言われるくらい、私を目いっぱい好いてくれている。
正直、付き合って長いので今更どきどきキュンキュンみたいなものはほとんどないけど、かわいいなあ、とか好きだなあ、という気持ちはある。
そんなとても素敵で愛しい恋人との性行為に、どーーーしても満足できない場合はどうしたらいい?
むしろ、最近いろいろと訳あってややレス気味で、申し訳ないな、もうちょっと頻度上げたいな、って思ってる。
でも、性欲満たせるのと性癖満たせるのって私の中では微妙に違っている。
恋人との性行為で性欲はそれなりに満たせるのだが、性癖の方はどうにも満たせない。
若かりし頃には性癖を満たすパートナーとしてよそでセフレを作ったりもしたものだが、恋人にバレて、それでも懲りずにセフレを作り、また恋人にバレて、それを何回か繰り返してようやくやめた。
恋人に申し訳なかったのと、正直、もうそこまでの若さというか、バイタリティがなかった。
試しにそういうプレイをほんの少しでいいから取り入れてみないかと相談もした。
けれど、恋人にはどうしても受け入れてもらえず、私と恋人の性行為は付き合い始めてから今日にいたるまで、ずっとノーマルなままだ。
いろいろと条件を付けられて、実質NGのようだった。
私がそういう話をするたびに恋人が悲しそうで、それ以来その話はしていない。
もちろん私もさ、浮気していいとは思ってないよ。
性癖以外、性格とか生活習慣とかも合ってる恋人がいて、別れたくなくて、相談しても歩み寄ってももらえず、風俗もだめだったら、もう我慢するしかないのかな。
世の中のみなさんってどうしてるの?耐えるの?分かった時点で別れる?
かわいくてたまらないんじゃないかとソワソワしているが、なんか2人とも冷静なんだよね。
そんなにやすやすと会える距離にいないから、もっと会いたいとか言ってきてもいいのに言わないし、会いにも来ない。おじいちゃん、76歳なのに東海道の宿場町を巡る旅を定期的にやってるくらいバイタリティがあるのに、来ない。1回だけ宿場町旅のついでに孫を見に来た。滞在時間2時間。飯食って酒のんでちょっと一休みして帰った。
正直そんなおじいちゃん(実父)、大好き。
おじいちゃんみたいになりたいんだよ、ほんとに。好きなことだけやって、嫌われないかとか気にせず、自由で、しかし博識で、なのに下品で、両津勘吉みたいなおじいちゃん。
今も現役で自営業を続けていて、うちの世帯年収より稼いでるおじいちゃん。うちの世帯年収が低いんだけど、それにしてもすごい。
おじいちゃんは民主党の党員で、市議会選挙とか出てたけど、そんなことよくわからなくて初めて投票できる歳になって自民党に投票したよ、小泉さんかっこいいじゃんっていったらおじいちゃんもおばあちゃんも絶句してた。絶句してた理由はあんなに何度も選挙してて親の支持政党すらわからんやつが投票したんか、の顔。うん。当時なんも知らんかった。自民党がいいとか民主党がいいとかではなく、親の行動にここまで興味ないんかい!という親の顔。心に刻んだよ。だって本当に興味なかったんだもん。親の行動興味ないよ〜。当時は当時でほら、恋とかしてたし。
そっか。
親も興味ないのか!孫!
なるほど。
なら分かるな。
好きなんだけど、情報はスルーしちゃうんだよな、たぶんな。こっちの感情(好き)が優先だからな。
興味ない、は違うな。興味はもちろんある。
自分の世界が強めなんだろうな。おじいちゃんも、わたしも、おばあちゃんも。
それだけなんだろうな。
AIのAGI、超知能が目前で、社会構造が大きく変るという節目だから、この記事の根底の必要な労働力の総数が大きく今後変ると思うけどね。
肉体労働もロボットが自然言語や、動作観察で人型ロボットがやるようになっている中国を見ていると、日本みたいに問題解決能力がなくて、人権意識が希薄な国はこれ以上は移民を増やさないで、AI・ロボットに全振りした方が良いと思う。そのロボットもAIもアメリカが作っているから、お金払って、使えば良い。利幅は少なく旨味無いけど、社会が分断されるよりいい。
でも、日本の経営者って本当に怠け者で、近年の40年は安い人件費をつかうしか脳みそがないから無理なんだろうな。
今後も馬鹿の一つ覚えで外国人移民をなかば騙して日本に連れてきて移民を酷使するのだろうな。止めて欲しい、海外に行くと日本人への風当たりが本当に強いから。
私ははて左を自認して、どんどん移民が増えて、その2世・3世が日本に定着して、その中から孫さんみたいにバイタリティあふれる人が生まれたらいいのにとは思うけど、日本は移民をすりつぶすばかりだから、移民が気の毒という観点で、移民の増加は控えた方が良いと思う。日本型経済がたちかなる危険性とかはどうでもいい、あくまで移民が心配という文脈で。
カクヨムにて7月8日から公開・連載されている『成り上がり~炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~』についての感想や考察を書いています。
通称『なっくり』。
匿名はてなの文字数制限にひっかかってしまったようなのでパート分けします。
https://anond.hatelabo.jp/20250904223228
第3話はこちら↓
https://anond.hatelabo.jp/20250905141623
第4話 覚醒の王
https://kakuyomu.jp/works/16818792436194059031/episodes/16818792436376167778
……なんですが、タイトル変じゃね?
「王の覚醒」とか「目覚める王」とかのがすっきりするんじゃね?
覚醒って使いたいのはわかるのだけども。
【嵐の前の食卓】
さて。前回で天神姉妹の用意した家で配信環境を取り戻した圭祐。
さっそく玲奈と二人でゲリラ配信を始めるのですが、突然玲奈がカメラの前で圭祐にキスをしてしまいます。当然これはコメント欄も大炎上なのですが……
……でも天神姉妹に機材を用意してもらってる時点で、何らかの説明をしなければならないのは当然と思います。よもやヘラヘラして『なんかもらっちゃいまいした』とか言う方が不自然だし、キスはやりすぎとしても腹をくくるべき場面ではないでしょうか。
心の奥底に澱のように溜まっていた、俺が社会から受けた心の傷が、膿のように溢れ出す。人間なんて所詮、手のひらを返すものだ。信じられるものか。
圭祐が天神姉妹のお家公開配信をしなければ説明する理由はそもそもないのですが。なんで公開しちゃったの。スタジオ内だけでカメラ回すなら場所の特定もされにくかったしまだ誤魔化せたかもなのに。なによりそこまで社会不安を抱えてる人が何故配信なんかするの。
玲奈は潤んだ琥珀色の瞳で真っ直ぐに俺を見つめ返すと、微かに怒ったように、しかしどこか甘えるように言った。その声には、SNSの炎上など、取るに足らないものだと言い切る、財閥令嬢としての揺るぎない自信が滲んでいた。
珍しくも、玲奈が普段の口調を崩してでも自分の意見を言うシーンです。
確かに生まれながらのセレブである天神玲奈にとっては、SNSの炎上なぞは慣れっこでしょう。圭祐が『ガチ恋アイドル』などと世迷い事を言わなければここまでのことをする気は無かったかもしれません。これは圭祐が悪いよ。女の子大事にしろよ。
「……帰らせてもらう。世話になったな」
その言葉の真意を測りかねた俺は、自らの不器用な優しさを、拒絶という名の鈍い刃に変え、彼女と、この甘すぎる、しかし得体の知れない城から逃げ出そうとした。本能的に、これ以上踏み込んではならない、という警告が脳裏に響いていた。
帰る場所ないだろお前!
まだネット炎上の件が片付いていないんだから、今は大人しくしてるしかないんだって! 弁護士の桐島に任せるって話になってるんだから!
それら事情をかなぐり捨ててもパタパタ逃げ出したい気持ちであるのでしょうが、流石にそうは問屋が下ろしません。
鬼の形相で仁王立ちしていたのは、学校帰りの莉愛だった。
脱出しようとしていた圭祐の前に、配信を見て駆けつけたのか莉愛が立ちはだかります。
どうも彼女はモデルの仕事もしてるらしく、その仕事も早めに片づけて帰ってきたようです。
「お姉ちゃんがキスでKくんを落とす気なら、私は手料理で胃袋を掴むから! お姉ちゃん、昔から料理だけは壊滅的にヘタなんだからねっ!」
しかも料理まで作る気でいるようです。素晴らしいバイタリティ。
でも前回は玲奈が圭祐にトーストとコーヒーを持ってきていましたが、玲奈もそれくらいの料理はなんとかなるということでしょうか? 食パンをトーストするだけでオーブンが爆発するタイプのラノベではないようです。
修羅場の真ん中で呆然と立ち尽くす俺の、その緊張感をぶち壊すように、
ぐぅぅぅぅぅ…。
「…そっか。お腹空いてるんだ。任せて!」
莉愛はキッチンに駆け込むと、冷凍庫から取り出した有名店のロゴ入り高級冷凍ハンバーグを焼き始めた。ジュージューと肉が焼ける香ばしい音と、バターの甘い香りがリビングに広がり、俺の胃を刺激する。彼女は、完璧な半熟の目玉焼きをその上に乗せ、特製だというデミグラスソースをたっぷりとかけた。「はい、お待たせ! 私の愛情たっぷり、手作りハンバーグだよ!」と、満面の笑顔で差し出す。
問題のシーンです。
高級冷凍ハンバーグはともかく、これを焼いて出したものを「私の愛情たっぷり手作りハンバーグ」と称する莉愛。いや、ワンチャンそういう商品名である可能性もあるかもしれませんし。デミグラスソースは手作りなのかもしれませんし。そもそも圭祐が今お腹空いてるのにハンバーグのタネから手作りというのはテンポ悪いかもしれませんし。じゃあもっと簡単なパスタとか炒め料理とかそういうのにすればいいだろ。
湯気を立てる温かいハンバーグを前にした瞬間、俺の目から、訳もわからず涙が溢れ出した。止まらない。それは、製氷工場での孤独な日々、社会からの悪意あるコメントに晒されていた過去、そして親との確執の中で、ずっと欠けていた「何か」が、今、目の前で満たされようとしている感覚だった。
(…ああ、そうか。俺は、ずっと、人の温もりを知らなかったんだな…)
画面の向こうの、顔も分からない奴らの悪意ばかりを相手にして、自分の心がここまで冷え切っていたことに、今、初めて気づいた。誰かと食卓を囲む温かさ。自分のために作られた料理の匂い。そんな、当たり前の日常を、俺は心のどこかでずっと求めていたのだ。それは、過去の自分が見て見ぬふりをしていた、あまりにも普遍的な、人間としての飢えだった。
圭祐の母は、ニート状態だった圭祐にもトンカツを用意してくれる優しい母です。
確かに圭祐は製氷工場では孤独だったし、炎上してからは荒らしコメントに傷ついていたし、働き始めたとはいえ両親との確執は残っていたでしょう。
でもそれで「ずっと人の温もりを知らなかった」というのはあんまりです。顔も分からない人間の悪意ばかり相手にして、身近な優しさに気付かなかったのは圭祐です。「見て見ぬふり」をしていたのは自分自身の飢えとか傷ではありません。あったでしょう。優しさはずっと。
むしろこの手作りハンバーグこそ、姉に負けじとする莉愛のエゴによるものとも考えられます。この愛は侵略行為では?
「……ありがとう」
俺は、嗚咽交じりに、それだけを言うのが精一杯だった。言葉にならなかったのは、感謝だけでは足りない、あまりにも深い感動が胸を去来していたからだ。
とはいえ莉愛に作ってもらったのは確かなので、お礼を言うのも大切なことです。
親にも感謝せえよ。
食事の後、未成年である莉愛は家に帰る時間になった。執事の柏木が運転する黒塗りのセダンが迎えに来るまで、俺たちは三人で大理石の玄関ホールで待機する。静かに車が到着し、莉愛が乗り込む直前、彼女は俺の前に立つと、ぐっと背伸びをして、俺の唇にチュッと軽いキスをした。
圭祐の胃袋を掴む。と宣言した莉愛ですが、それはそれとしてキスも狙うようです。
どうでもいいですが、莉愛と圭祐なら圭祐の方が背が高いのですね。
エゴサするとSNSは、俺と天神姉妹の三角関係の話題で、凄まじい熱量で盛り上がっていた。批判の声も多かったが、莉愛のキス動画は瞬く間に拡散され、一夜にして「国民的彼氏」という称号まで付けられていた。その狂騒に、俺はどこか他人事のように眺めていた。
さっきまでのシーン動画配信してたの!? 別に公開しなくても良くない!? 莉愛の方で料理動画と一緒に配信していたのでしょうか。
まあ、二人同時に恋人関係になることを迫られ、圭祐は了承したわけで。それはいずれ公になることではあるのでしょうが。玲奈よりさらに女性フォロワーが多そうな莉愛のフォロワーからしたら、どこの馬の骨ともわからない男がいきなり出てきてだいぶ困ってるんじゃないかな……
「何やってんだろな、俺は」
湯船の縁に頭を預け、俺は呟いた。自分の人生が、まるで台本のないドラマのように、目まぐるしく展開していくことに、未だ実感が伴わない。
何やってんだと聞きたいのはこっちのほうです。
やれやれクール系を気取るのやめてください何もしてないでしょう圭祐は。
ついでに言うと『台本のないドラマ』という比喩の空回り加減も気になります。グルグルその場で廻る即興劇ならともかくですが、これは明らかに指向性を持って展開していくドラマです。そういうのはむしろ、何者かの筋書きがあってこそではないでしょうか。
風呂から上がると、玲奈が俺を豪華な主寝室へと案内した。キングサイズの、巨大なベッドが鎮座している。その光景は、以前、タワマンのスイートルームで経験した時の記憶と重なる。
不明な描写です。圭祐がタワマンのスイートルームに行ったなどというエピソードは存在しません。
多分これは修正後に追加された部分ですが、未来のエピソードと混線している気がします。なんなんだこれは……
「悪いんだけどさ、こんなデカいベッド、落ち着いて寝れないんだ。別の部屋、ないか?」
俺の庶民的な一言に、玲奈は一瞬、何かを言いたそうに口を開きかけたが、すぐに寂しさを隠すような微笑みに変えて言った。その瞳の奥に、僅かな影が落ちたのを、俺は「神眼」で捉えていた。
鈍感なんだか鋭いんだかよくわからないシーンです。
三人称的には玲奈がシュンとしたのを描写するのは良いですが、一人称でそれを描くと圭祐の気付きになってしまいます。ここにギャップがあるのですが……そもそもこの小説三人称になったり一人称になったりコロコロ変わるからそういう工夫は意味ないんだよな……
翌朝、玄関ホールで二人の女神を見送った俺は、一人でゲリラ配信を開始した。玲奈は、俺が一人で配信していることを知ってか知らずか、何も言わずに家を出ていった。
何度も懲りないんですかね。この男は。
配信者として考えても「お宅紹介」しかコンテンツがないのはあまりにもお寒いでしょう。別に緊急性があるような企画でもないし『ゲリラ配信』をするのは単に予定通りに行動できない無計画な人です。
そもそも視聴者に対して無駄に横柄。あいさつくらいちゃんとしろ。
『K、今日の服オシャレじゃん』
コメント欄が、いつも以上に盛り上がっている。俺は、玲奈が選んでくれた黒のセットアップを着ていた。その服が、不思議と俺の気分を高揚させているのを感じていた。
……神眼とプロデュース能力があるのに、自分に対して使う気はないのか?
俺は、その反応に気を良くし、シルバーのカードキーを手にルームツアーを敢行した。トレーニングジム、プール、そしてシアタールームの豪華さに、コメント欄と共に俺もテンションが上がる。配信の勢いに乗せられ、俺はシルバーカードキーをシアタールームのテーブルに置き忘れてしまったことに、その時は気づいていなかった。
調子に乗りすぎてる圭祐。
気分はバチェラーなのかもしれません。全部他人から貰ったモノだけどね。
チャイムが鳴り、配信をエラーで切った後、機材を運んできた業者をスタジオルームに案内しようとするが、ドアが開かない。ポケットを探ってもシルバーカードキーはない。ダメ元で莉愛のピンクゴールドのカードキーをかざすが、やはり開かない。莉愛のカードキーは俺のプライベートエリアにしか入れない「特別許可証」なのだ。
いやわかるだろそれは。わかんねえのは圭祐だけだよ。
というか莉愛のカードキーはその文の書き方だと圭祐が持ってる意味なくない? 「莉愛のプライベートエリアに入れる鍵」というならまだ意味は通じるけど、そもそもこの家自体が圭祐のプライベートなのでは?
その時、俺は玲奈が「王の帰還を待ってろ」と告げた言葉を、ぼんやりと思い出していた。もしかしたら、この城自体が、俺を成長させるための試練の場なのかもしれない。
玲奈そんなこと言ってませんよ……?
真っ先にマスターキーを渡して置いて試練というのもなんなんでしょう。圭祐の知能がお留守番もできない5歳時レベルだということなのでしょうか。
そもそもこの鍵を置いた場所を忘れたってだけのエピソードは何を表現するためのパートなのでしょうか。全体的によくわからないシーンです。
と。章の途中ですがここで一旦区切って後半に続きます。
よく分からないんだが、32歳の夏頃に突然ペニスがたたなくなった。
夏の終わりには性欲がゼロになってた。
気にしないようにしてたんだけど、明らかに、生産能力が向上した。
時間的余裕ができたから以上に、バイタリティが2倍になったような感覚だった。
そして何より嬉しいのは、心が楽になったこと。
やましい気持ちが消えたからか、女性とも男性と同じように肩の力を抜いて普通に話せるように。
なんと、女性の友だちができ始め。
人類のおよそ半分が新しい味方になってくれたような、心強い気分になれたんだ。
けどもし仮に孤独なままだったとしても、謎に追加された「こころの軽さ」だけでお釣りがきたと思う。
男らしさを強制下車させられた僕だけど、落ち込む間も無く、新しい旅が始まった。
ゆっくり行こう。
地に足をつけて。