■ J1の第23節J1の第23節。15勝3敗4分けで勝ち点「49」。首位を独走するサンフレッチェ広島はホームのエディオンスタジアムで川崎フロンターレと対戦した。川崎Fは12勝5敗4分けで勝ち点「40」。2位に位置する。両チームの勝ち点差は「9」となるが川崎Fは18節の湘南戦(A)が台風の影響で延期になったので消化試合数が1つ少ない。2018年のJ1の優勝争いを大きく左右する「シックス・ポイント・マッチ」になった。
ホームの広島は「4-2-2-2」。GK林卓人。DF和田拓、野上、千葉、佐々木翔。MF青山敏、稲垣、柴崎晃、柏。FWパトリック、渡。レギュラーのCBとして起用されてきたDF水本はベンチスタートとなった。得点源のFWパトリックは22試合で16ゴール。J1の得点ランキングの首位に立っている。パートナーはFW渡が起用された。J2の徳島から加入したFW渡は12試合で1ゴールのみ。徳島時代の得点力は披露できていない。
対するアウェイの川崎Fは「4-2-3-1」。GKチョン・ソンリョン。DFエウシーニョ、谷口彰、車屋、登里。MF大島僚、守田、家長、中村憲、阿部浩。FW小林悠。新加入のMFカイオ・セザールはベンチ外。MF齋藤学、FW知念、DF舞行龍ジェームズなどがベンチスタートになった。エースのFW小林悠は再開後は6試合で5ゴールを挙げている。トータルでは17試合で9ゴール。3年連続の2桁ゴールにリーチをかけている。
■ FW小林悠が2ゴールの活躍注目の首位攻防戦の序盤はホームの広島が主導権を握る展開になった。激しいプレッシャーをかけて相手のミスを誘発する。川崎Fは思うようなサッカーが出来ずに苦労したが徐々にアジャストしてくる。前半43分にFW渡が抜け出してキーパーと1対1の決定機を迎えたがGKチョン・ソンリョンがビッグセーブで防いだ。前半46分にはCKからDF車屋がヘディングシュートを放ったが惜しくもバーに直撃する。
前半は0対0のスコアで折り返した。迎えた後半11分に右サイドのMF柴崎晃がゴール前にクロスを入れるとエースのFWパトリックが豪快なヘディングシュートで決めてホームの広島が先制に成功する。FWパトリックは得点ランキングの首位を独走する今シーズン17ゴール目となった。追いかける展開になった川崎Fは後半18分にDFエウシーニョの折り返しをFW小林悠が合わせて1対1の同点に追いついた。
さらに後半31分にはMF大島僚のスルーパスから右サイドの裏を取ったMF家長のクロスが相手のハンドを誘ってPKを獲得。FW小林悠が豪快に決めて2対1と逆転に成功する。2ゴールのFW小林悠は今シーズン11ゴール目となった。2対1で勝利した川崎Fは連覇に向けて大きな勝ち点「3」を獲得した。首位の広島と2位の川崎Fの差は「6」。消化試合数の違いを考えると「独走状態」とは言えなくなってきた。
■ 大一番を制した川崎フロンターレ首位攻防戦を川崎Fが制したことでJ1の優勝争いは盛り上がってきた。普通に考えると広島に対抗できる可能性が最も高いのは川崎Fである。ここで川崎Fに勝利して「12差」になったら川崎Fと言えども難しくなったが「6差」になったことで希望の光が差してきた。一時は独走状態になったので追われる側の広島には大きなプレッシャーがかかる。24節はC大阪戦(A)、25節は鹿島戦(H)。タフな相手との試合が続く。
ここ一番で仕事をしたのはエースのFW小林悠だった。再開後はゴール数を積み上げているが決定機を外す場面も目立っている。調子がいいのか?調子が良くないのか?は微妙だったが、ここぞの試合で2ゴールの活躍。勝負所で結果を出せるのはさすがと言える。前半戦は怪我の影響もあって低調だったが早くも11ゴールに到達。「日本人の中ではナンバー1のストライカー」と言っても過言ではないだろう。
川崎Fの2ゴールはいずれもボランチの選手が起点になった。1点目はMF守田のスルーパスが起点になっており、2点目につながったPKもMF大島僚のスルーパスが起点になった。どちらも素晴らしいパスだったが両方のボランチから効果的なパスがどんどん出てくるのがここ最近の川崎Fの強みになっている。大卒ルーキーのMF守田は名古屋に移籍したMFエドゥアルド・ネットの穴を感じさせない働きを見せている。
広島は今シーズン初の逆転負けを喫した。1失点目はキレイに崩されてしまった。右SBのDFエウシーニョの攻撃参加をケアしていたのはMF柏だったが走り負けてしまった。2失点目につながったPKはやや不運だった。クロスに対してCBのDF千葉が体を投げ出して対応したが運悪く肘あたりに当たってしまった。先のとおり、この試合に勝利したらリーグ制覇に大きく前進したが差を縮められる結果になった。
お尻に火が付いた状態になってきたがFWパトリックは相変わらず好調。23試合で17ゴールというのは驚異的なペースである。初来日は2013年。最初のチームは風間監督時代の川崎Fだったが8試合で2ゴールのみ。わずか半年で甲府に移籍した。当時の川崎Fのサッカーには馴染めなかったが高さと速さを武器に今シーズンは躍動している。ただ、パートナーを誰にするべきなのか?は悩みどころになっている。
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