18位 : モンテディオ山形 0勝1敗1分け 2得点/5失点→ 今年も開幕から3試合連続でアウェイ戦となるタフな日程となるが開幕節は水戸に0対3で完敗。黒星スタートを切ると2節の大分戦(A)は2度リードを奪いながらリードを守り切れずに2対2のドロー。2試合を終えた時点で1敗1分けとやや出遅れた。2試合で2得点/5失点。守備の要になることが期待されていた190センチの大型CBのDFジャイロ・ロドリゲスがケガのため開幕直前に長期離脱したのは痛恨だった。
開幕節はDF栗山とDF西村竜、2節はDF栗山とDF茂木力がCBの位置でスタメン出場を果たしたが他のポジションと比べると見劣りするのは否めない。DFジャイロ・ロドリゲスは全治6か月と診断されているので順調に回復したとしても復帰時期は8月下旬あたりになる。出来ることならば移籍マーケットが閉まるまでにサイズのあるCBを獲得したいが「登録抹消→新たな外国人の獲得」というのも1つの方法である。
攻撃陣は新外国人のFWフェリペ・アウベスが軸になっているがここまでPKによる1ゴールのみ。まだ体が重そうでコンディションは良さそうに見えない。現時点では実績十分のFW阪野をベンチに追いやってFWフェリペ・アウベスをスタメンで起用しているがやや出遅れたのでFWフェリペ・アウベスのコンディションが上がってくるまではFW阪野をフォワードの軸で起用した方が良さそうな流れになっている。
ポジティブ要素はFWフェリペ・アウベス、MFアルヴァロ・ロドリゲス、MF小林成の加入で攻撃的なポジションの層が厚くなった点になる。2試合連続スタメンのMF小林成は2節の大分戦(A)はPKを獲得するなどキレキレのドリブルで多くのチャンスに絡んだ。ケガの影響で2017年はほとんど試合に出場できなかったFW南の復活も大きなプラスと言える。若手選手が多くなって面白いメンバー構成になりつつある。
4位 : 水戸ホーリーホック 1勝0敗1分け 3得点/0失点→ オフに攻撃的なポジションの主力が大量に流出したので「降格候補」に挙げる人は多かったが開幕戦で山形に3対0で勝利。最高のスタートを切ると2節の千葉戦(A)もスコアレスドロー。アウェイで勝ち点「1」を積み上げた。攻撃陣は総入れ替えに近い状態だったので大きな不安を持って新シーズンを迎えたがオフに獲得した選手の多くがチームに馴染んでおり、序盤戦のJ2のサプライズチームの1つに挙げられる。
新エース候補で186センチのFWジェフェルソン・バイアーノは開幕戦でいきなり2ゴールの活躍。鮮烈なデビューを飾った。高さがあってパワーがあってスピードがあって献身性もまずまず。まだ22才と若いので伸びしろも大きそうだ。パートナーを組む20才のFW岸本も開幕の山形戦(H)で2アシスト。鮮烈な印象を残した。献身的な守備でも大きく貢献しており、ここまでのJ2で目立っている若手の1人に挙げられる。
右SHで起用されている20才のMF黒川も主力として活躍中。開幕戦でJリーグ初ゴールを記録した。30才のMF木村祐以外の3人は20才そこそこ。若くて走力があってエネルギッシュな3人が中心となるハイプレスは新生・水戸の大きな武器になっている。ここまでのところ、ダイナミックで、かつ、エキサイティングなサッカーを見せている。下馬評の低かった水戸に対する注目度は劇的にアップしている。
勢いに乗りつつあるのでJ2の要注目チームの1つに挙げられる。前の4人が目立っているがWボランチを組むMF白井永とMF小島幹の活躍も目立っている。MF白井永は22才で、MF小島幹は21才。結局、中盤から前目のポジションの選手は30才のMF木村祐を除くと全て20才そこそこ。極めて若いメンバー構成になっている。若さを前面に押し出したアグレッシブなサッカーで旋風を巻き起こしつつある。
22位 : 栃木SC 0勝2敗0分け 2得点/7失点→ 昇格1年目となるが連敗スタート。2節を終えた時点では最下位に沈んでいる。J3で結果を残してJ2に復帰してきたがオフの補強は申し分ないレベルだった。プレシーズンも好調。相当な手ごたえを持って開幕を迎えたと思うが2試合連続で大敗を喫した。開幕の大分戦(H)は前半だけで3失点。2対4で敗れると、2節の岡山戦(A)はセットプレーから3失点。2009年に一緒にJ2に昇格してきた岡山との同期生対決も敗れた。
2試合で2得点/7失点。当然のことながら失点数はリーグ最多となる。サイズの無いチームではないがセットプレーから合計4失点。J3だった2017年は32試合で19得点/10失点。セットプレーは大きな武器になっていたが「J2とJ3の違い」を感じざる得ない流れになっている。2年間のJ3生活で得た自信を失いかねない結果になっているのでとにかく早く今シーズン初勝利を手にして落ち着きたいところである。
相当に危うい状況になっているが3節が山口戦(H)、4節が讃岐戦(H)、5節がFC岐阜戦(A)、6節が熊本戦(H)なのでここからは開幕前の評価が低かったチームとの試合が続く。残留争いのライバルになる可能性が高いチームとの大事な4連戦になる。2節の岡山戦(A)のときはMFヘニキとDF西河を除いて守備的なポジションの選手を大幅に入れ替えたが成功せず。横山監督の選手起用も大きな注目点になる。
ポジティブな要素を挙げると攻撃陣は問題なくJ2でも通用している点になる。「守備は堅いが攻撃は物足りない。」というのがJ3時代の栃木SCの特徴だったがFW大黒の加入、MF西谷の成長もあって攻撃のバリエーションが格段に増えた。FWネイツ・ペチュニク、FW大黒、MF牛之濱、MF西谷の4人を中心とする攻撃陣は計算が立つので守備陣がカギを握る。守護神のGKレオーニにかかる期待は大きいが・・・。
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