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【J1】数字が示す「走行距離がリーグ最高レベル」なJリーガー・10人 (2016年) | | |　

1人目： MF 加藤大 (アルビレックス新潟)　1991年5月7日生まれ　175センチ/70キロ

→　90分換算の走行距離がJ1の全選手の中で1位となる13.470キロ/90分。「もっとも運動量の多いJリーガー」と言い切っても過言ではないだろう。1試合の走行距離は「13キロを超えると異常なほどの多さ」と言えるが、13キロ以上を記録したのは何と15回。そのうちの3回は14キロ台だった。1stステージの9節の甲府戦(H)で記録した14.44キロは今シーズンのJ1の全選手中で2番目に多い走行距離だった。

2人目： MF 野津田岳人 (アルビレックス新潟)　1994年6月6日生まれ　175センチ/70キロ

→　実はチームメイトのMF加藤大に匹敵する走行距離を記録している左利きのアタッカー。90分換算の走行距離は全選手中で2位となる13.243キロ/90分。13.470キロ/90分で1位になったMF加藤大と比べても大差があるわけではない。広島時代から左足のキックの精度の高さやミドルシュートの威力が注目を集めており、「走行距離の多い選手」というイメージはあまりなかったが数字上はJ1屈指。

3人目： MF 奥埜博亮 (ベガルタ仙台)　1989年8月14日生まれ　171センチ/67キロ

→　2013年の途中から2014年までJ2の長崎で修行を積んだ。下部組織出身の生え抜きの選手でプロの世界で結果を残すことが出来た数少ない仙台ユース出身者となる。長崎時代から走行距離の多さは頻繁にクローズアップされていたが、90分換算の走行距離がリーグ7位となる12.681キロ/90分。2015年にはJ1で32試合で7ゴールを記録しているが試合中は休むことなく走り続けて決定機に絡むことが出来る。

4人目： MF 天野純 (横浜Fマリノス)　1991年7月19日生まれ　175センチ/64キロ

→　順天堂大出身で大卒3年目。J1では2014年は出場機会なし。2015年も6試合の出場のみ。「即戦力」という期待に応える働きが出来ていなかったが3年目の2016年にプチブレイクを果たした。J1で11試合に出場しているが90分換算の走行距離がJ1で8位となる12.627キロ/90分。高度なテクニックを生かした左利きのテクニシャンというイメージだったが、運動量の多さがJ1屈指であることを数字が示している。

5人目： MF 菊地俊介 (湘南ベルマーレ)　1991年10月4日生まれ　180センチ/75キロ

→　今シーズンは怪我の影響で7試合の出場のみ。大事な時期に欠かせない選手であるボランチのMF菊地俊を欠いた状態で試合を行うことになったのは湘南にとっては痛すぎた。彼の長期離脱は「J2降格」の大きな理由に挙げられるが、走力の高い選手が揃う湘南の中でも屈指の走力を持っており、90分換算の走行距離はJ1で4番目となる12.895キロ/90分。地味ながらハードワークでチームに貢献することができる。

6人目： MF 中川寛斗 (柏レイソル)　1994年11月3日生まれ　155センチ/57キロ

→　ユース出身でプロ4年目の今シーズンは22試合に出場。大飛躍のシーズンになった。「もっとも身長が低いJリーガー」ということで何度かクローズアップされているが、155センチのアタッカーが生き残るためには人一倍、走り続ける必要がある。90分換算の走行距離は12.195キロ/90分でJ1で21番目。90分あたりのスプリント回数もJ1で17番目となる25.217回/90分。J1で屈指の走力を持っていることが分かる。

7人目： MF 山本康裕 (ジュビロ磐田)　1989年10月29日生まれ　179センチ/76キロ

→　磐田の23番というと日韓W杯ならびにドイツW杯のメンバーに選ばれたMF福西である。ユースの頃から「MF福西の後継者」と言われて大きな期待を受けてきたが、運動量がそれほど多くなかったMF福西とは違ってMF山本康はJ1屈指の走力を持っている。90分換算の走行距離はJ1で19番目となる12.214キロ/90分。2014年の途中から2015年まで新潟でプレーしたが、期限付き移籍が転機の1つになった。

8人目： FW 富樫敬真 (横浜Fマリノス)　1993年8月10日生まれ　178センチ/73キロ

→　大卒ルーキーながらリオ五輪の本大会を間近に控えていた手倉森JAPANに何度か招集されて5月末にはトゥーロン国際大会にも出場した。得点力の高さや意外性が注目されたが、90分換算の走行距離がJ1で3番目となる13.137キロ/90分。90分換算のスプリント回数もJ1でMF高山薫(湘南)に次ぐ2番目の数字となる32.247回/90分なので『走力に関しては疑いの余地なくJ1でトップレベル』と言い切ることが出来る。

9人目： FW 大槻周平 (湘南ベルマーレ)　1989年5月26日生まれ　178センチ/73キロ

→　2012年に湘南に加入。チョウ貴裁監督と同じタイミングチームに加わった。当初はストライカー色が強くてポジショニングの良さとシュート技術の高さを武器とする点取り屋だったが、プロとしての経験を重ねるごとにハードワーカーとしてのカラーが強くなってきた。2015年は32試合で4ゴール、2016年は27試合で2ゴール。得点力という点ではかなり物足りないが、欠かせない戦力として重宝されている。

10人目： MF 高橋義希 (サガン鳥栖)　1985年5月14日生まれ　170センチ/67キロ

→　2ndステージの16節の横浜FM戦(H)で記録した14.583キロという数字は1試合の走行距離としては今シーズンのJ1で最高となる数字だった。2ndステージの優勝争いの15節の柏戦(A)で記録した14.115キロという数字もJ1の中で4番目。推移を見るとシーズンの後半戦にとんでもない量を走っている試合が目立つ。シーズントータルでの走行距離は403.249キロ。これはJ1の全選手の中で最多となる数字だった。

【J1】 90分換算の走行距離のベスト30 (2016年)　・・・　スタメン率が50%よりも大きい選手限定
順位(90分換算の走行距離)	名前	所属	試合数	スタメン	出場時間(分)	走行距離(km)	走行距離(km)/90分
1	加藤　大	新潟	28	24	2,185	327.016	13.470
2	野津田　岳人	新潟	18	10	872	128.306	13.243
3	富樫　敬真	横浜FM	18	11	868	126.696	13.137
4	菊地　俊介	湘南	7	4	416	59.603	12.895
5	高橋　義希	鳥栖	34	32	2,845	403.249	12.757
6	岩上　祐三	大宮	20	13	1,201	169.864	12.729
7	奥埜　博亮	仙台	34	28	2,437	343.363	12.681
8	天野　純	横浜FM	11	9	708	99.330	12.627
9	小塚　和季	新潟	6	4	338	46.840	12.472
10	大槻　周平	湘南	27	21	1,672	231.010	12.435
11	神谷　優太	湘南	14	8	661	91.250	12.424
12	長谷川　竜也	川崎F	2	2	121	16.580	12.332
13	長沢　駿	G大阪	22	13	1,152	157.492	12.304
14	岡田　翔平	鳥栖	13	10	712	97.248	12.293
15	小林　裕紀	新潟	29	28	2,433	331.439	12.260
16	村松　大輔	神戸	5	4	300	40.864	12.259
17	大塚　翔平	川崎F	12	9	703	95.484	12.224
18	キリノ	湘南	5	4	285	38.693	12.219
19	山本　康裕	磐田	29	19	1,828	248.080	12.214
20	高山　薫	湘南	33	32	2,840	385.125	12.205
21	中川　寛斗	柏	22	16	1,449	196.337	12.195
22	中村　俊輔	横浜FM	19	17	1,552	209.305	12.138
23	下田　北斗	湘南	23	15	1,474	198.671	12.131
24	保坂　一成	甲府	21	11	1,174	157.720	12.091
25	前田　遼一	FC東京	29	23	2,050	275.356	12.089
26	鎌田　大地	鳥栖	28	28	2,186	292.544	12.044
27	山田　直輝	湘南	11	6	570	76.238	12.038
28	鈴木　惇	福岡	9	7	560	74.815	12.024
29	レオ　シルバ	新潟	32	32	2,879	383.394	11.985
30	前田　凌佑	神戸	8	5	399	53.119	11.982