キーパー編→ 6月3日(金)に行われたキリンカップのブルガリア戦(H)では約1年ぶりにGK川島(ダンディーU)がスタメン出場。2失点を喫したが後半終了間際のPKをストップするなど存在感を発揮した。無所属の時期を乗り越えて久々の代表戦で躍動したがキーパーの序列はGK西川(浦和)が1番手で、GK東口(G大阪)が2番手であることは間違いない。GK西川とGK東口の2人は今シーズンもJリーグで安定したプレーを見せている。
2012年から2015年まで4年連続でJ1のベストイレブンに選出されているGK西川は安定感とフィード力がウリ。2014年にG大阪の三冠に大きく貢献したGK東口はシュートストップとフィード力がウリとなる。GK東口はACLの舞台でも印象的な活躍を見せており「ビッグゲームに強いキーパー」というイメージが定着しつつある。2人の争いは熾烈。GK東口が1番手のキーパーになる可能性は十分に考えられる。
2010年と2014年のW杯を経験しているGK川島は今年の3月で33歳になった。MF遠藤(G大阪)とMF今野(G大阪)が代表から外れていることもあって気が付いたら「日本代表の最年長プレーヤー」になった。年齢的にはベテランの域に入ってきているがキーパーというポジションは、比較的、選手寿命の長いポジションであり、2年後のロシアW杯のときも35歳。キーパーであることを考えると年齢は問題にはならないだろう。
過去の日本代表を振り返ってみると「試合に出場する可能性は低いだろう。」と思われた第3キーパーが雰囲気作りの部分で多大な貢献をしてきた。1998年のフランスW杯のときのGK小島、2010年の南アフリカW杯のときのGK川口が典型例と言える。こういった役回りは経験が豊富でチームメイトからの信頼が厚いキーパーにしかできない。現役の日本人キーパーでそういう仕事が出来そうなのはGK川島くらいである。
ハリルホジッチ監督は「チームのまとめ役」という視点でもGK川島には期待していると思うが第3キーパーの候補は他にも何人かいる。今回のキリンカップのメンバー発表の会見の席でハリルホジッチ監督は具体的にGK林彰洋(鳥栖)の名前を出している。定期的に日本代表に召集されているものの国際Aマッチでプレーしたことはないが195センチという日本人屈指のサイズを誇る大型キーパーにかかる期待は大きい。
その他では(当時は)一般的にはほとんど名前が知られていなかったにも関わらずハリルホジッチ監督になってから何度も日本代表に招集されているGK六反(仙台)、オーバートレーニング症候群の問題もあって最近は招集されていないが就任初戦となる2015年3月末のチュニジア戦(H)でスタメン起用されたGK権田(SVホルン)も心身両面でコンディションが回復してくれば当然のことながら選択肢に入ってくるだろう。
現状は3番手のキーパーの椅子を巡ってGK川島、GK林彰洋、GK六反、GK権田あたりが争う形になっており、GK川島になるのか、GK林彰洋になるのか、GK六反になるのか、メンバーが発表されるまで全く分からないことが多い。ザックJAPANのときは大半の試合でGK川島が起用されたのでGK西川とGK東口もAマッチの経験が豊富とは言えず。ちょっとしたことがきっかけになって序列が変わることはあり得る。
キーパーのポジションは若手が出場機会を得るのは難しいポジションなので必然的に日本代表候補のキーパーは30歳前後の選手が多くなるが、若手キーパーでは五輪代表のGK中村航(柏)には早期のフル代表入りが期待される。2015年は福岡のJ1昇格に大きく貢献してレンタル元の福岡から柏に戻ってきた今シーズンはJ1のリーグ戦で5試合連続完封を記録するなど持ち味のビッグセーブはJ1でも目立っている。
1月に行われたU-23アジア選手権のときはMVP級の活躍を見せたGK櫛引(鹿島)は手倉森JAPANにおける実績ではGK中村航を上回っている。若手キーパーの中で屈指のポテンシャルと経験を持っているが期限付き移籍先の鹿島では元日本代表のGK曽ヶ端という厚い壁があって出場機会が与えられたのはナビスコカップのみ。フル代表入りを果たすためには所属の鹿島でポジションを確保することが必要になる。
W杯で好成績を残すためには「大型キーパーの存在」は必要不可欠なものになりつつある。GK川島は185センチで、GK西川は183センチで、GK東口は184センチ。もちろん、高さに欠ける部分を判断力やフィード力やセービング技術である程度は補うこともできるが身長に比例して腕も長くなるのが通常。世界基準のサイズを持った大型キーパーがゴールを守る時代になるようだと日本代表はスケールアップできる。
すでに触れた195センチのGK林彰洋(鳥栖)はそういう意味でも魅力的な選手である。他にはJ2で存在感を発揮しているGKシュミット・ダニエル(松本山雅)も196センチと破格のサイズを誇る大型キーパーである。GKシュミット・ダニエルは身体的な能力が高い点も大きな魅力。昨シーズンは途中から熊本でプレーして、今シーズンは松本山雅でプレーしているが潜在能力では日本人のキーパーではトップレベルである。
日本代表のレギュラー争いに加わることが期待される選手というと・・・。 (キーパー編) ・GK 西川周作 (浦和レッズ)
・GK 東口順昭 (ガンバ大阪)
・GK 川島永嗣 (ダンディーU)
・GK 林彰洋 (サガン鳥栖)
・GK 六反勇治 (ベガルタ仙台)
・GK 権田修一 (SVホルン)
・GK 中村航輔 (柏レイソル)
・GK 櫛引政敏 (鹿島アントラーズ)
・GK シュミット・ダニエル (松本山雅)
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