センターバック → 今回のアジア杯は準々決勝でUAEにPK戦で敗れてベスト8止まりでしたが、4試合で1失点のみ。UAE戦の前半7分の失点の仕方は残念でしたが、DF吉田とDF森重のCBコンビは安定していました。この4年間、ずっと日本代表の主力としてプレーしてきたDF吉田がハイレベルなプレーを見せた点も収穫の1つと言えますが、DF森重がずっとスタメンで起用されて十分なプレーを見せた点も大きな収穫と言えます。
ザックジャパンのときは「センターバックをどうするのか?」が大きな話題を集めましたが、DF吉田が日本代表やサウサンプトンでいい経験を積んでおり、DF森重が台頭してきて、さらには広島のDF塩谷も国際試合でも十分にできるところを示しています。「日本代表の弱点」と言われてきたこのポジションはいい流れになっていますが、世界のトップレベルと比べると差があるポジションであることは確かです。
今回のアジア杯はDF吉田、DF森重、DF塩谷、DF昌子、DF植田という5人のCBが選出されました。2014年シーズンに急成長を見せて名門の鹿島のディフェンスリーダーになった182センチのDF昌子も期待される選手の1人ですが、「リオ世代の超・有望株と言えるDF植田(鹿島)とDF岩波(神戸)の2人がどこまで日本代表のCBの競争に入って来ることができるのか?」が当面の大きな注目ポイントと言えます。
中でも期待されるのは鹿島のDF植田です。186センチとサイズに恵まれているだけでなくスピードもあります。近年、スピードやキレや動き出しで勝負するフォワードが多くなっており、「スピード系のCB」は不可欠ですが、高さと速さを兼ね備えたDF植田というのはこれまでの日本サッカー界にはいなかったタイプのCBです。日本代表のレベルをワンランク上に引き上げる可能性を持った選手の1人と言えます。
今回、怪我で代表を辞退したDF内田篤に代わってアギーレ監督が初めてDF植田を日本代表に招集しました。出場機会はありませんでしたが、帯同できたことはいい経験になったと思われます。DF吉田とDF森重のコンビが安定しているので、「すぐにDF植田をスタメンに抜擢する。」というのは難しいかもしれませんが、ミスは承知の上で使い続ける価値のある選手であることは間違いないところです。
DF植田とは同学年で各年代の代表チームでずっとCBコンビを組んできた神戸のDF岩波も早期の代表入りが期待される大型センターバックです。DF岩波はスピードがあるわけではないので、スピード系の選手への対応に脆さを見せるときがありますが、フィード力が高くて、彼のロングフィードは一見の価値があります。精神的に安定している点も大きな武器で、こちらも我慢して使い続ける価値のある選手と言えます。
DF植田とDF岩波の2人だけでなくリオ世代はかつてないほどCBが充実していますが、その他にはG大阪のDF西野、湘南のDF遠藤航、FC東京にレンタル移籍したDF奈良がいます。DF遠藤航も期待を集める選手の1人ですが、178センチとサイズに恵まれておらず、「フル代表のCBのレギュラー」というのはあまり現実的ではありません。むしろ、アンカーのポジションの方が代表入りに近いと言えます。
今オフ、札幌からFC東京にレンタル移籍したDF奈良は180センチなので、CBとしては小柄な部類ですが、非常にフィジカルが強くて、フィード力があって、リーダーシップもあります。一方、G大阪のDF西野は187センチとサイズがあって「将来性」という点でDF植田やDF岩波といい勝負ができる数少ない選手の1人と言えますが、まずはG大阪でレギュラーポジションを獲得することが期待されます。
五輪世代以外では名古屋のDF牟田とDF大武の2人は「チャンスあり」と言えます。五輪の本大会は来年に迫っており、DF植田やDF岩波やDF遠藤航などは手倉森ジャパンの活動を優先せざる得ない状況です。なので、若手CBを抜擢するとしたら、先に挙げたDF昌子、DF牟田、DF大武などが候補に挙がって来ると思われます。2人とも、サイズの割には動ける選手で、フィードもまずまずです。
2年ほど前までは「フル代表クラスの有望な若手CB」の名前を挙げるのは非常に難しいような状況でしたが、ここ1・2年で劇的に改善されました。DF大武が188センチで、DF西野とDF牟田が187センチで、DF植田とDF岩波は186センチということで、185センチを超えるような長身の若手CBが何人も台頭してきました。これはいい傾向と言えますが、今後は「左利きの大型CB」の台頭が期待されます。
アギーレ監督の初陣となった9月のウルグアイ戦のときは、当時、鳥栖に所属していたDF坂井(松本山雅)を抜擢したことが大きな話題になりましたが、これは「左利きの大型CBを探している。」というアギーレ監督のメッセージであることは間違いないところです。当然、今シーズンは松本山雅でプレーするDF坂井の成長にも期待したいところですが、より現実的なのは湘南からFC東京に戻ったDF丸山だと言えます。
昨シーズンはJ2の湘南でプレーして湘南の独走優勝の立役者の1人になりましたが、183センチとサイズがあって、しかも、フィード力も抜群です。古巣のFC東京に戻って、すでに名前を挙げた五輪代表候補のDF奈良、2014年シーズンに活躍したDF吉本らとポジションを争うことになりますが、所属クラブで日本代表の主軸に成長したDF森重とCBコンビを組んで活躍できれば代表入りが見えてきます。
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