■ 湘南のJ2制覇はほぼ確実か。J2リーグは8月10日(日)に26節が行われた。全部で42節あるので、約6割の日程を消化したことになるが、26節終了時点では湘南が勝ち点「69」で首位を走っている。「最近の3試合は連続で引き分け」と一時の勢いは無くなっているが、それでも2位の松本山雅とは「15差」があって、3位の磐田とは「22差」もある。残り16試合で「22差」を逆転するというのはどう考えても難しいので、湘南の2位以内&J1復帰はほぼ確実で、「湘南のJ2優勝は間違いない。」と断言してもいいだろう。
注目は2位に付ける松本山雅である。首位の湘南との差は大きいが、J2の場合、1位になっても、2位になっても、大きな違いはない。湘南のことを気にする必要は全くなくて、3位以下のチームを気にしながらシーズンを戦っていく必要があるが、ここに来て磐田が調子を崩しており、ついに「7差」となった。初のJ1昇格が近づいてくると大きなプレッシャーがかかってくるが、この時点で「7差」というのは大きな差である。3年目にしてJ1昇格を果たすようなことがあると大快挙と言える。
シーズン途中に1トップのレギュラーのFW塩沢を失ったが、それ以外はほとんど中心選手に怪我人が出ておらず、スタメンはほぼ固定されている。パフォーマンスの波の小さい選手が多くて、計算できる選手が多いのも特徴と言える。MF岩上というリーグ屈指のプレイスキッカーを擁しており、セットプレーという絶対的な武器を持っているが、FWサビアあるいはFW山本大が起用されている1トップだけは物足りない。1トップの選手がコンスタントに点を取れるようになると、死角はなくなる。
3位の磐田は踏ん張りどころである。自動昇格圏内で2位の松本山雅との差は「7」となったが、これはギリギリのラインである。これ以上、差が付くと追われている側の松本山雅の選手は精神的に楽になって、追い付けないままでシーズンが終わってしまう可能性も十分に考えられる。FW前田、FW金園というストライカー2人を怪我で欠いていることが失速の一因になっているが、守備も安定しているとは言い難い。至上命題と言える「1年でのJ1復帰」に黄色信号が灯りつつある。
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◆ まとめ #857 【J2】 後半戦の展望 (上) (2014/8/18)
・湘南のJ2制覇はほぼ確実か。
・注目は岡山と横浜FCとFC岐阜
・J1復帰が絶対目標となる千葉・京都・大分・札幌
→ J2は26節が終了したので、全体の6割ほどの日程を消化したことになります。今シーズンも予想されていたとおりの大混戦になっていますが、1位の湘南のJ2優勝ならびにJ1復帰はほぼ確実と言える情勢で、2位に位置する松本山雅のJ1初昇格も近づいてきています。仮に松本山雅が昇格3年目でJ1に上がるようなことがあると大快挙と言えます。
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