Jリーグ戦も後半戦に入った。そして、この時期になると、”下位に低迷するチーム”や”優勝争いから脱落した名門チーム”や”J1昇格が絶望的になったチーム”を応援する人たちのフラストレーションがたまっていく。
つい最近も、
”試合終了後のスタジアムに○○人が居残って、監督に怒号。選手バスの周りにも○○人が集結して、バスの発車を遅らせる。”
”サポーターの怒りが爆発。試合後、選手バスの出口をふさいだ。バスも40分以上会場から出られなかった。
”○○のサポーターが暴走。「いいかげんにしろ」「監督出てこい」と罵声を浴びせて、バスを取り囲んだ。”という信じられないような出来事が、Jリーグの試合終了後に起こった。
愛するチームが思うような結果が出ないことということは、まあ、よくあることだ。そういう状況で、”何かに抗議したくなる気持ち”、”何かに全ての責任を押し付けたい気持ち”は分からないでもないが、試合終了後の選手のバスを取り囲む行為から、いったい何が生まれるのだろうか?その行為が、選手にも、(真にチームを愛する)周りのサポーターにも、大きな迷惑となっていることを、知るべきではないか。
”サッカーは結果が全て”という側面があるので、思うような結果が出ない状況に陥ったとき、その責任を、監督やフロントに求めることは可能である。そして、その考えは、比較的、説得力を持つものだ。しかしながら、ボクは、何でもかんでも、監督やフロントのせいにしてしまうのは、好きではない。”監督が悪いから”とか、”フロントが悪いから”というのは、チーム低迷の要因の一つではあることは間違いないが、実際は、問題の本質が別の部分にあることが多い。現状では、”とりあえず、監督を代えとけ”という、短絡的な考えをもつサポーターやフロントが多いのが目に付く。(この傾向は日本だけではないが・・・。)オシムやシャムスカは、世界中を探してもそうは見つからない。多くのチームは、それなりの才能しかもたない監督の元で、シーズンを戦っていかなければならない。
今後も、同じような行為があったときは、”勝ち点没収”などの、厳しい措置をとってもいいのではないかと思う。みんなが安心して通えるスタジアムというのが、Jリーグの最も誇れる部分である。チームに「負」しかもたらさない者は、もうサポーターとはいえない。
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