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【横浜FC×新潟】 MF長谷川竜也が2アシスト！天王山を制して首位に再浮上！ | | |　

■　J2の第23節

J2の第23節。12勝3敗7分けで勝ち点「43」の横浜FCはホームのニッパツ三ツ沢球技場でアルビレックス新潟と対戦した。新潟は13勝3敗6分けで勝ち点「45」。2位の横浜FC vs 首位の新潟というJ2の天王山となった。試合前の時点で両チームの勝ち点差は「2」なのでホームで横浜FCが勝利したら首位交代となる。3位の仙台は12勝6敗4分けで勝ち点「40」。昇格争いは上位3チームによる熾烈な争いになっている。

ホームの横浜FCは「3-4-2-1」。GKブローダーセン。DF中村拓、岩武、ガブリエウ。MFハイネル、和田拓、イサカ・ゼイン、亀川、渡邉千、長谷川竜也。FW小川航。14試合で2ゴールを挙げているFWサウロ・ミネイロは出場停止。ベテランのMF渡邉千がシャドーの位置で起用された。22試合で13ゴールのFW小川航は2試合連続ゴール中。自身のゴールが止まった時期もあったがまたしても調子を上げてきた。

アウェイの新潟は「4-2-3-1」。GK小島亨。DF藤原奏、舞行龍ジェームズ、千葉、堀米悠。MF星雄次、島田譲、松田詠、高木善、本間至。FW鈴木孝。こちらはボランチのMF高宇洋が出場停止。ユーティリティーなMF星雄次がボランチで起用された。22試合で7ゴールを挙げているFW谷口海はベンチスタート。9試合で2ゴールのFW鈴木孝が1トップの位置で起用された。U-21日本代表のMF三戸はベンチ外となった。

■　天王山を制したのは横浜FC

大注目の首位攻防戦はたくさんの新潟サポーターがニッパツ三ツ沢球技場にやって来た。アウェイ側のお客さんの入りは凄まじかったが前半19分に左サイドでボールを受けたMF長谷川竜也がクロスを入れるとエースのFW小川航が頭で合わせてホームの横浜FCが先制ゴールを奪った。FW小川航は3試合連続ゴール。今シーズン14ゴール目となった。新潟はなかなかチャンスを作れず。1対0で折り返した。

後半になると新潟がボールを保持して攻め込む場面が増えた。後半13分にはMF本間至が得意の右足でコース隅にミドルシュートを放ったがGKブローダーセンがビッグセーブを見せた。後半17分にはDF堀米悠のクロスからFW鈴木孝が左足でシュートを放ったが枠に飛ばすことはできなかった。横浜FCも新潟もともに後半の半ばまで選手交代を実施せず。スタメンで起用された11人同士の攻防が続いた。

やや劣勢の展開になった横浜FCだったが後半25分にMF長谷川竜也のパスから抜け出したMF渡邉千が右サイドからシュートを決めて大きな追加点を奪った。MF渡邉千は今シーズン2ゴール目。J1では381試合で104ゴールを挙げているのでJリーグ通算では106ゴール目となった。MF長谷川竜也は2アシストの活躍だった。2対0で勝利した横浜FCは14節以来となる首位に浮上した。逆に新潟は首位陥落となった。

■　MF長谷川竜也が2アシスト！ライバルを連破！

試合前の時点で勝ち点差は「2」。J2の昇格争いの行方を大きく左右するだろう注目の一戦だったが横浜FCがホームで完勝。22節が仙台戦(A)、23節が新潟戦(H)だったので「ライバルとの2連戦」だったが2連勝。1勝1分けでも十分だったが2連勝。最高の2連戦となった。もちろん、新潟とは「1差」、仙台とは「5差」なので全く油断はできないがデンカビッグスワンスタジアムでの試合で大敗した新潟にリベンジできた。

調子を上げてきたFWサウロ・ミネイロが出場停止だったが代わって起用されたベテランのMF渡邉千が攻守に躍動した。守備の負担も大きいシャドーの位置でプレーしたが積極的な守備をたくさん見せた。ゴールシーンは「さすが」と言うしかない。1点目と2点目はともにMF長谷川竜也のアシストだったが22試合で2ゴール6アシスト。ストライカー系の選手が多い中、つなぎ役として十分すぎる活躍を見せている。

守備陣は4試合ぶりにクリーンシートを達成したが後半13分のMF本間至のミドルシュートを止めたGKブローダーセンのセーブは凄まじかった。コースの隅にミドルシュートが飛んで行ったのでMF本間至は「決まった！」と思ったと考えられるがGKブローダーセンの手が伸びてきた。天王山を制した横浜FCは「1年でのJ1復帰」に前進したが当然のことながら先は長い。3強の争いは最後の最後まで続くだろう。

■　首位陥落の新潟。

敗れた新潟は20節から首位をキープしていたが首位陥落となった。ホームでは10連勝中。11試合で10勝1分けと無類の強さを発揮しているがアウェイでは12試合で3勝4敗5分け。勝ち点をたくさん取り逃がしている。すでに触れたとおり、この日はたくさんの新潟サポーターが来場してホームのような雰囲気を作ってくれたが決定打を欠いた。相手を上回る13本のシュートを放ったが決定機はあまり作れなかった。

「ボール支配率」はJ2で2位。ポゼッション型のチームと言えるが何だかんだで過去の試合でチャンスになっているのはカウンターである。MF本間至、MF松田詠、MF三戸、MF伊藤涼などがいい形でボールを持てたときはビッグチャンスになる。新潟に限った話ではないが相手にしっかりと守られてテンポが上がらないとなかなかチャンスは作れない。高さのあるチームではないのでセットプレーなども期待しにくい。

「こういう展開になったときにどうやってゴールを奪うのか？」は目下の課題と言えるが7月は千葉(H)、岡山(H)、大分(A)、長崎(A)と難敵との対戦がたくさん組まれている。8月の最初の試合も徳島(H)なのでこれからの1か月ほどは大事である。アウェイ2連戦なので次もアウェイ戦。19位の群馬との対戦になる。新潟がボールを持つ展開になるのは確実。群馬は守備は堅いチームなので堅守のチームをどう攻略するか？