■ 「1年でのJ2復帰」を目指しているが・・・。「1年でのJ2復帰」を目指したFC岐阜だったが16節を終えた時点で7勝4敗4分けで勝ち点「25」。7位だった。12節の秋田戦(H)が雷雨の影響で延期になったので消化試合数は1つ少なくなるが2位の熊本との差は「10」と広がっている。首位の秋田はもちろん、2位の熊本も安定して勝ち点を積み上げていることを考えると「自動昇格に黄色信号が灯りつつある。」と言える。「10差」なので限界ギリギリの勝ち点差である。
昨シーズンの途中に大木監督を諦めて北野監督を招聘したが事態は好転しなかった。「落ちそうで落ちないクラブ」として有名だったFC岐阜はついにJ3初降格となったがJ2からJ3に降格して1年目のクラブはJ3で苦戦するケースが多い。2016年の大分は「1年でのJ2復帰」を果たしたが途中まで栃木SCに差を付けられて危うくなった時期もあった。「1年でのJ2復帰」を果たした大分でさえ、初のJ3では大いに苦労している。
昨シーズンの熊本と讃岐も苦労したことを考えるとFC岐阜(ならびに鹿児島)がJ3で苦戦を強いられることはある程度は予想できたが開幕からなかなかエンジンがかからない。FW川西とDF甲斐とGK松本の3人が軸になるがMF粟飯原、MF富樫佑、MF村田透、MF大西遼、FW町田ブライトなど才能豊かな選手を沢山抱えている。「タレント力ではJ3屈指」と言えるがなかなか噛み合わないのが今シーズンのFC岐阜である。
15試合で24得点/17失点となる。得失点差は「+7」なのでとんでもなく悪い成績ではなかったが16節を終えた時点でゼムノビッチ監督の退任が発表された。クラブからは「休養」と発表されたが地元メディアは「事実上の解任」と報じている。Jリーグのクラブを率いるのは2001年の清水時代以来。久しぶりにJリーグの舞台に監督として復帰したゼムノビッチ監督だったが志半ばでチームを離れることになった。