新たなアフリカ発の感染症リスクが増している。森林が減り、餌不足に直面したチンパンジーが、コウモリの糞便を餌にするようになっていることが原因だ。学術誌『コミュニケーションズバイオロジー』に掲載された。
それによると、ウガンダのブガンダ森林では樹木伐採が進み、チンパンジー等がコウモリの糞便を餌にし始めたという。コウモリは多種の感染症のウイルスを持っており、糞を食べる動物が体内にウイルスを溜め込んでいる。チンパンジーは人間との距離が近いので危険性が高く、物理的な接触がなくても、空気感染するような感染症の拡大が懸念されているという。
2024年11月号掲載
テーマ : 医療ニュース
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