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“暴言王”ドナルド・トランプよりも醜悪! カネと利権に塗れたヒラリー・クリントンのヤバ過ぎる正体

ヒラリー・クリントンの勝利が確実視されている来月8日投開票のアメリカ大統領選。しかし、この女性初のアメリカ大統領就任が確実視されている彼女は、とんでもないカネの亡者。その正体を徹底検証する!

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1年以上に亘って馬鹿騒ぎを繰り広げてきたアメリカ大統領選が、愈々大詰めを迎えている。大統領選は現在、民主党のヒラリー・クリントン(68)と共和党のドナルド・トランプ(70)の一騎打ちによる本選の真っ只中だが、アメリカ国内の各種世論調査では、ヒラリーが各州でリード。一時は支持率が拮抗していたものの、情勢を見る限り、このままヒラリーが次期大統領に就任する可能性が高い。若しそうなれば、多くの日本人はホッと胸を撫で下ろすことだろう。「トランプのような頭のおかしいヤツが大統領にならなくてよかった」と思うに違いない。確かに、トランプといえば“暴言王”と呼ばれるイカれた人物。日本に対しても、「日本がもっとカネを払わなければ、在日アメリカ軍を撤選させる!」「若し、日本がアメリカ産牛肉に38%の関税をかけるのなら、我々も日本の自動車に同率の関税をかける!」等と無茶苦茶な発言をしている。そんな人間が世界第1位の経済大国のリーダーとなり、世界最強のアメリカ軍の最高司令官になれば、日本だけではなく、多くの国にとっても大迷惑な事態となる。だからこそ、普通に考えれば「ヒラリー大統領のほうがいい」となる訳だ。しかし、そこにはとんでもない間違いがある。抑々何故、今回の大統領選はここまで縺れたのか。トランプのことを“頭のイカれたバカ”と思っているのは、アメリカ人も同じだ。トランプ支持者の大半は低学歴で貧乏な中高年の白人たちで、他の大多数の真面なアメリカ人はトランプのことを嫌っている。ところが、大統領選は混戦模様となり、一時は世論調査でもトランプが優勢となった。その最大の原因こそ、ヒラリーにあるのだ。実は、華麗な経歴を持つ超エリートのヒラリーだが、アメリカでは鼻持ちならない“嫌な女”として、多くの国民に嫌われている。世論調査で「ヒラリーと聞いて思い浮かべる言葉は?」と質問すると、「嘘吐き」という答えが最も多いほどだ。性格の悪さを表すエピソードにも事欠かない。つまり、今回の大統領選は、嫌われ者同士が低レべルな争いを繰り広げる史上最悪の選挙戦なのである。

たとえヒラリーが勝ったとしても、それはトランプに比べてほんの少しだけマシという選択に過ぎない。トランプ同様に、日本が大迷惑を被るのは間違いないのである。ヒラリー政権が誕生して先ず始まるのは、今以上に酷い超格差社会だ。“貧困女子”・“下流中年”というキーワードが象徴するように、日本でも2000年代後半以降、一握りの大金持ちと大多数の貧乏人による二極化社会が大きな問題になっている。この格差社会は、アメリカが進めた金持ち優遇の経済政策が最大の原因だ。グローバル経済で得するのはエリート層ばかりで、中間層や貧困層には全く恩恵が回らない。その諸悪の根源となっているのが、巨大金融資本による“カネにものを言わせた政治的影響力”である。ウォール街の大金持ちが特定の大統領候補に巨額の資金を注ぎ込み、その見返りとして、政権誕生後に彼らが大儲けできる政策が実行される。そして益々、金持ちが肥え太っていくという構図だ。巨大資本がカネをばらまいてアメリカ政府に進めさせた『環太平洋経済連携協定(TPP)』は、その典型だろう。そして、この巨大金融資本と最も癒着しているアメリカの政治家が、他でもないヒラリーなのだ。例えば、ヒラリーの選挙事務所があるのは、世界最大の投資銀行として知られる『ゴールドマンサックス』のニューヨーク本社ビルの中で、事務所長は同社の経営幹部だった人物。ヒラリーは、同社から選挙運動を通じて多額の寄付を受け取っているばかりか、たった3回の講演をしただけで総額67万5000ドル(日本円にして約7400万円)もの巨額の講演料を貰っている。巨大金融資本がこんな大金をポンと払うのは、“ヒラリー大統領”に対してそれ相応の見返りを期待しているからに他ならない。実際、昨年アメリカで話題となったベストセラーを原作にした映画『クリントンキャッシュ』では、ヒラリーが国務長官時代に行っていた薄汚い錬金術のカラクリの一端が明らかにされている。それによれば、先ず巨大資本傘下の外国企業が、ヒラリーの夫であるビル・クリントンが運営する慈善団体『クリントン財団』に寄付を行う。すると、国務長官のヒラリーが、その企業のビジネスに有利な取り計らいをする。その後、この企業の依頼で講演を行って、巨額の講演料を受け取るのだ。この手法によって、2009年から2013年までに同財団が集めた資金は、日本円にして150億円以上にも上るという。ヒラリーが大統領になれば、巨大資本だけが得をする政治に益々拍車がかかる。1%の超富裕層と99%の貧困層に分断された世界最悪の格差社会が、更に拡大するのだ。そして、それは日本の未来の姿でもある。

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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

情弱ブスの貧困女子は蚊帳の外? 普通のキラキラ女子が富裕層とセックスで荒稼ぎする“パパ活”の実態

貧困女子がはした金で体を売る中、キラキラ女子は富裕層からたんまり“お小遣い”を貰っていた。一般女性に浸透している“パパ活”とは一体何なのか? その実態に迫ってみた。 (取材・文/本誌編集部)

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今、女性たちの間で“パパ活”が流行っている。パパ活とは、女性たちが夢・願望・自己実現の為に就活や婚活をするように、パパ(所謂“パトロン”)を見つけることだ。昔から、肉体関係を結んでいる特定の男性のことを“愛人”と言うが、“愛人”と“パパ”は似て非なるもののようだ。超有名美熟女であるAV女優の与沢さん(仮名・33)は、結婚2年目。旦那と暮らしながら、現在は3人の“パパ”がいるという。AV女優の彼女にはファンがいる為、名前非公表という条件で本誌の取材を受けてもらった。旦那には「芸能系のマネジメントをしている」と嘘を吐いている。色気ムンムンの与沢さんは、今のところ、AV女優の仕事もパパがいることもバレていないという。「AV女優の仕事は精々、月8日間くらい。AV女優って暇ですよ。プライベートは旦那の手前、働いているフリをしているけど、特に何もしていなくて、3人いるパパと遊ぶくらいです。当然、セックスもしますよ。相手は40~50代の会社社長とか自営業の人で、其々月10万~25万円の現金を貰っています。仕事で付き合っているというよりも、相手も私を好きでいてくれて、お金もくれるし、私も相手が嫌いじゃないので、まぁいいかなって。熟女系のAV女優は皆、パパがいますよ」。与沢さんは、異業種交流会等のイベントや飲み会、アルバイト先のキャバクラ等で男性を吟味し、パパを探している。パパは全員、社会的地位の高い既婚者で、平均週1回会って、相手が望めばセックスをするという。「パパから貰う収入だけで、月40万円くらいになります。AVの収入より少し低いくらいですが、贅沢する訳じゃないから、生活費以外エステとか美顔に使います。『綺麗にしていれば男性に喜ばれて利益になる』って気付いたのは学生時代で、20代後半からAV女優を始めてお金が余るようになって、美容を始めました。だから、何とか肌とスタイルは維持しています。それからは、人が集まるところに出向けば、普通に年上の男性から口説かれて、お金は勝手についてくるみたいな」。与沢さんは、自分自身への投資を惜しまない、極めて外見スペックの高い女性だ。男性から近付いてきて、相手を選んで口説きを受け入れ、勝手にお金を払ってくれるので、体を売っている感覚は無い。元々、年上が好きなこともあって、パパとは“友だち以上彼氏未満”だという。

松下さん(仮名・45)は、元銀座のホステスだ。交際クラブの紹介で、現在、2人のパパと定期的に会っている。交際クラブとは、男性会員に女性会員を紹介する会員制のクラブのことで、当然、多くの男女間で売買春は行われるが、業者は入会金と紹介料を徴収し、男性会員に女性を紹介するだけ。男性会員から入会金と紹介の度に紹介料を徴収して、紹介後は男女関係にクラブが関知することはない。値段は凡そ入会金2~3万円、セッティング料で1人につき1.5~2万円。これに、女性とのデート代(食事代やホテル代実費)や女性に支払うチップ(セックスは2~3万円が相場)の費用が必要だ。松下さんは元銀座ホステスだけあり、かなりスペックが高く、1回のセックス込みのデートで5万円以上を貰うという。男性客は、一流企業のサラリーマンや中小企業の経営者が多い。「交際クラブでパパを見つけたい時は、クラブから紹介してもらいます。私に会いたいって人がいると、連絡を貰って待ち合わせして、お茶したり食事したり、デートみたいなことをして、最後にホテルに行ってお金を貰う感じです。私の場合は大抵5万円で、値段は自分で好きに決められるし、お金を貰わなくてもOK。だから男性会員たちも、女性を紹介してもらっているだけで、風俗とか売春という感覚ではないかな。交際クラブはずっと続けていて、もう7年目。もっといい人がいるかもしれないし、今も男性会員に指名されて、時間があれば会いに行く予定です」。一度きりの関係もあれば、定期的に会うこともある。しかし、交際クラブに登録して3年目の時に、松下さんは深い恋愛関係となる男性と出会った。「既婚男性で年下だけど、完全にパパ。生活全部の面倒をみてもらっていました。相手の希望で水商売も交際クラブも全部辞め、自分が住んでいた銀座のマンションを引き払ったので、その人が、会社の近くにある中央区の高層マンションの最上階を借りてくれました。その人は自宅からうちに来て、朝ご飯なんかを食べて出社していましたね。家賃は全て向こう持ちで、一応、お小遣いも月10万円は貰っていましたし、欲しいものがあれば、相談すれば買ってくれましたね。それまでパパに深入りすることは考えなかったけど、会っているうちに私のほうがどんどん好きになっちゃいました」。相手はやり手の青年実業家だった。既婚者で家庭があって、会社の近くに松下さんと会う為のもう1つの自宅を借りている。「『離婚はしないけど、(私とも)別れない』って言ってくれて、『ずっと一緒にいようね』って。『それだったらいいかな』と思って、『仕事を辞めて引っ越して、彼に尽くそう』って思いました。だから、彼と付き合っていた4年間は、基本的に仕事はしなかったですね」。中央区の超高級マンション――。パパのいる生活は優雅だった。毎日のように銀座や日本橋で友人とランチをして、六本木にクッキング系の習い事に通った。「会社と家庭を持つ彼の生活を理解しながら、自分の役割を考えて相手を支えました」と言う松下さん。「ですが、結局、捨てられました。『もう付き合えない』みたいなことを言われたんです。後からわかりましたけど、新しい女の子ができたみたい」。

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テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

オムニチャネルで奮闘、『丸井』・『パルコ』・『MUJI』の挑戦――7年前に早くも“顧客・在庫”を一本化、場所と時間を超えて魅力伝える

実店舗・ウェブサイト・スマートフォンのアプリ…。インターネット時代の消費者は、あらゆる販路をふらふらと行き来し、気紛れで買う。デジタルを駆使して事業モデルを変革すれば、“個人”との関わりを深めていける。それがオムニチャネルだ。しかし、道程は険しい。本当のオムニチャネルとは何か。奮闘する小売業の最前線を追った。 (取材・文/本誌 藤村広平・井上理)

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①丸井グループ…“在庫レス店舗”で売り場を広げる
今月19日、『丸井』静岡店が全館リニューアルを終え、新装オープンを迎えた(右画像)。ごった返す店内。正面入り口を入り、エスカレーターで2階に上がった目の前の一等地に、婦人靴がずらりと並んでいる。2010年のデビュー以来、都心部の働く女性に絶大な人気を誇り、累計300万足以上を販売したPB(プライベートブランド)商品『ラクチンきれいシューズ』の売り場だ。その隣には、同じく丸井グループのPBブランド『ru』の女性向けパンツ売り場がある。一見、既存店の売り場と変わらないが、決定的に違う点がある。シューズ売り場・パンツ売り場共に、店舗には一切、在庫が無いのだ。あらゆるサイズ・色が店頭に並んでおり、客は自由に試着のみを“体験”する。買うと決めればタブレットが待っている。その場で注文・決済を済ませると、最短2日で自宅に商品が届く。送料無料で、靴は返品可能。インターネット通販の巨大な在庫から届けるので、客が欠品で諦めることはほぼない。大きな靴の箱を持つこともなく、手ぶらで買い物を続けられる。履き潰して、また同じ靴が欲しい時は、インターネット通販で直接、注文すればよい。実店舗(リアル)とインターネット通販が一体となって、消費者にメリットを与え、結果として収益拡大に繋げる…。体験ストアは、その一例に過ぎない。会員基盤は、自社発行のクレジットカード『エポスカード』で統一。カード毎に付与されるIDで、丸井のインターネット通販『マルイウェブチャネル』も利用できる為、客は店舗でもインターネットでも共通でポイントを溜められる。一方、丸井側はリアルとインターネット、双方で顧客の動きを捕捉できる為、様々な提案が可能になる。例えば、ある客が店頭でエポスカードを提示して購入した際、そのIDがインターネット通販を未利用であればレシートクーポンを発行。インターネット通販で5000円以上購入した際に、500円分のポイントが付くようにする。これが、年間5万人のインターネット通販の新規利用に繋がっているという。

20161129 08
インターネットからリアルへの送客も進む。PB商品を中心に、インターネットからリアル店舗の在庫が確認でき、靴等といったサイズが気になる商品を店頭で試してから受け取れる。返品は無料だ。PB商品全体の売り上げの内、インターネット経由で購買に繋がった額、所謂“EC化率”は22%。小売業全体の平均が約8%と言われる中で、突出した数字と言える。本当のオムニチャネルの姿を逸早く実現させている丸井グループ。それが可能なのは、未だオムニチャネルという言葉が無い頃から、顧客・在庫管理をリアルとインターネットで共有するシステム整備を続けてきたからだ。在庫管理の一元化は2008年に済ませ、翌年には顧客IDも統合させている。「顧客の利便性を追求してきた結果、何年か経ったら、世の中が“オムニチャネル”と言っているものに限りなく近付いていた。接点が多いほど、顧客との関係性は濃くなる」。同社の佐藤元彦専務執行役員は、こう話す。インターネット通販の売上高は200億円を超え、リアルの売り上げも押し上げている。最新のデータでは、店頭受け取りを選択した顧客の約30%が店舗で“序で買い”をし、店でキャンセルした顧客でも、約40%が別の商品を店舗で購入しているという。インターネットからリアルへの送客で一定の成果を収めた丸井は今、次のフェーズとして逆方向の取り組みを本格化させている。それが、冒頭の体験ストアだ。靴の体験ストアは今年3月から、丸井が出店していない地域で始まった。『イオン』等のショッピングモールや地下街等のスペースを利用し、1週間から10日ほど、実験的に体験ストアを出店。在庫や決済用のPOSレジを必要としない身軽な“キャラバン売り場”は、今年9月までに22ヵ所を数えた。体験ストアでわかったことは、売り場をインターネットの空間へと事実上、拡張できるというメリットに加え、接客効率が高いということだ。接客スタッフは在庫確認・出し入れ・レジ精算等をする必要がなく、時間の100%を接客応対に使える。結果、坪当たりの売り上げは、既存店の靴売り場より20%以上も上回ったという。この成果を踏まえ、体験ストアを丸井の店舗網にも広げていくことにした。動きは速い。靴とパンツ、両方を扱う冒頭の静岡店の他に、吉祥寺店には靴の、柏店にはパンツの体験ストアを出店している。キャラバン出店も着々と増やしており、丸井は来年3月までに計60ヵ所とする計画だ。インターネット通販と組み合わせることで、リアルの売り場と在庫を拡張していく丸井。オムニチャネルによる小売業の“進化形”は、これに止まらない。

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テーマ : 経済・社会
ジャンル : ニュース

【教科書に載らない経済と犯罪の危ない話】(24) 検問所の兵士に教わった“アルカイダ”という名の街

フリー、フェア、グローバルな金融市場を目的として実施された制度改革、日本版金融ビッグバン。市場は流動性を取り戻し、暴力団の海外資本取引も活発化してきた2004年頃、その当時の物語である。「必ずや大きなシノギになる」と、石油を求めてマレーシアからオマーン経由でイエメン国境までたどり着いた筆者は、検問所の兵士の口から“アルカイダ”という言葉を聞き、自分の向かう場所がそこであることを初めて知った。正しくは“アルガイダ(AL-GHAYDAH)”。国境から西へ約70マイル先にある街の名前だった。テロリスト集団の『AL-QAEDE』とは綴りが違っていた。中東の人名や地名に付く“AL”とは定冠詞で、英語の“THE”に当たる。アルカイダと聞いて9.11テロを連想し、「自分はとんでもない世界へ入り込むのではないか?」と思っていたが、只の地名と知って少し安心した。「お前は何故、髭を生やさないんだ? ここでは、髭の無い男はホモと間違われるぞ」。検問所で思わぬ物言いがついた。「中東では大人の男が髭を生やすのが当たり前」という話は聞いていたが、筆者は髭が大嫌いだし、抑々薄くて生え揃わない。検問所では、入国審査というほどの手続きも無く、アラビア語で書かれた入国許可証に、スタンプと係官のサインがある紙切れ1枚を渡されただけだった。首都・サナアの空港なら厳しい入国管理が行われるのであろうが、ここは政府機能よりも、部族による自治が優先されるような所だ。だから、パスポートに押すスタンプさえない。ランドクルーザーの通関には2時間近くの時間を要し、イエメンの国境を無事通過することができた。走り去る筆者たちの車に、ずっと手を振り続けている髭の男の姿がバックミラーに映っていた。

イエメンは土色と灰色の国だった。砂漠とばかり思っていたが、左手には海が見え、右側には山も見える。道路は土挨で、地面とアスファルトの区別がつかない。途中、給油の為に立ち寄った集落は、煉瓦と剥き出しの土壁で出来た建物が並んでいた。商店らしき店には、年老いた男性が腹巻に短剣を差して腰掛けている。筆者は車を降りて、店内に入った。最初に目に入ったのは、天井から吊るされた10丁ほどの自動小銃だった。カラシニコフ、AK47だ。安価で殺傷能力が高く、世界中のテロリストから愛されている銃である。老人は頼みもしないのに、吊るされた中から1丁を取り、筆者の手に持たせた。使い込まれた木製の銃床の裏には、金槌のような刻印があった。どうやら正規品ではなく、東欧辺りのライセンス製品であるらしい。60年以上前に製造された自動小銃が、今も世界中のテロリストに愛用されているのは驚きだ。そういえば以前、ミャンマーへ行った時、旧日本軍の38式歩兵銃が使われていたのを見たことがあった。こちらは100年前の銃だ。AK47の本体価格は100ドル、マガジン入りの銃弾30発が100ドル。日本なら38口径の拳銃が8000ドル(約88万円)はするから、格安と言えるだろう。しかし、日本の暴力団が多数の敵と市街戦を繰り広げる想定は無いので、需要は期待できない。山一抗争の時、竹中組の竹中正相談役(故人)がハワイでロケット砲を買おうとして、『アメリカ連邦麻薬取締局(DEA)』に逮捕されたことがあった。当時は最も暴力団が過激で、武装化の進んだ時代だった。イエメンでは、辺鄙な村の商店で、日用品と共に自動小銃が売られている。それほど危険な場所であるということだ。オイルビジネスの中核に近付けば近付くほど、暴力の匂いは濃くなる。この先が思いやられるのだった。 (http://twitter.com/nekokumicho


キャプチャ  2016年11月29日号掲載

テーマ : 国際問題
ジャンル : 政治・経済

『創価学会』はどのようにして国内・海外で信者を獲得してきたのか――攻撃的な折伏により信者急増、入会に必要な3つの条件とは?

20161129 03
布教活動の継続は、宗教団体の命である。布教を疎かにした教団は、自動車メーカーが販売営業に力を抜くのと同義で、軈て衰退の一途を辿ることになる。現在、我が国には約18万3000の宗教法人が存在するが、戦後の一時期に興隆していた法人の中で、いつの間にか信者数が減少し、今や見る影も無い教団も少なくない。布教を怠った証左である。こんな事例を示してみよう。1960年代、日本に本部を構える新興教団が、婦人部の幹部を1人、ニューヨークに派遣した。現地に住む50人ほどを数えていた日本人信者の指導と布教が目的である。件の婦人部幹部は、狭いアパートに1人で住み、毎日、信者が集まるニューヨーク本部を往復していた。滞在から早10年が経過して、「そろそろ日本に帰国しよう」という間際に、筆者は知人の紹介で、ご本人にインタビューすることができた。「10年間で、信者さんはどれほど増えたでしょうか?」という質問に、本人は「いいえ、信者さんは減りました。年老いて亡くなったりしましてね」と笑顔で語った。ニューヨークに滞在しながら、行動範囲は日本人信者がいる本部と住まいの往復だけである。日常会話は日本語で済み、英語を必要としないから、習得しようともしない。実際、この婦人は10年間もニューヨークに住みながら、英語による簡単な挨拶にも難儀をしていた。言葉が不自由な為に、布教の意志が強くあっても、アメリカ人に語りかける布教の会話ができなかったのである。1960年代、アメリカに日本からこうした多くの教団が、布教を目的に進出した。その中で、抜きん出て布教に成功した教団が『創価学会』である。

多くの伝統仏教もアメリカに入った。だが、儀式行事等で使用される言語は日本人信者を対象とした日本語であり、日本社会の枠から離れられない。その点、1960年代後半頃から“戦争花嫁”を中心に、“座談会”も日本語で通していた創価学会(『日蓮正宗オブアメリカ(NSA)』)が、逸早く日本人幹部による指導を英語に切り替えて、アメリカ人を布教の渦に巻き込んでいった。組織は現在、『アメリカSGI』と改称しているが、同会がアメリカに浸透したもう1つの布教戦略は、一口に括って“文化活動”だったようだ。日蓮聖人の教義を英訳してアメリカ人に説くのは難解だし、その上、アメリカ人を納得させ、入信に導く布教は最早、至難の業である。それよりも、陽気な性格を持つアメリカ人の、とりわけ若い男女間にダンス・吹奏楽・鼓笛隊を組織し、勧誘し、布教を兼ねた宗教活動の一環とした。アメリカの場合、こうした文化活動が布教に大いに貢献し、今日のアメリカ組織の源になった。現在、アメリカを含む海外の組織である『創価学会インタナショナル(SGI)』は192ヵ国、総勢約200万人前後に及ぶ。要するに、同会は海外進出の処方として、その国々の民族性に合った布教を展開してきたのである。では、本家の日本では、どのような布教活動をしながら組織を拡大してきたのか。入会の条件について、創価学会本部が発行している書籍や、インターネットのホームページでは、以下のような“3項目の実践”を提示している。先ずは、勤行・唱題を実践していること。要約すると、朝晩、『法華経方便品・自我偈』を読経し、“南無妙法蓮華経”という題目を唱え、日蓮大聖人の仏法の理解を深める。その為、自宅に仏壇を置き、“本尊”を安置することになる。本尊を授受する儀式は、宗門(日蓮正宗)と離別する1991年以前まで、創価学会は、全国に点在する宗門末寺の住職が行っていた。が、現在は同会の会館と幹部がその代わりを務めている。新会員が勤行を覚えるまで、地域の幹部が同座して教えるようである。次に、『聖教新聞』を3ヵ月以上購読すること。同紙の購読料金は1ヵ月1934円(税込み)。池田大作名誉会長の指導記事や、同氏が連載している『新・人間革命』や会員の体験談記事を読み、創価学会がどんな宗教かを理解しておく。公称発行部数550万部の聖教新聞は、創価学会のドル箱的存在である。入会した新会員が、軈て組織の活動家に成長すると、ただ毎日、聖教新聞を読むだけではなく、同紙の勧誘(同会では“新聞啓蒙”と言う)が、選挙時、公明党の支援活動と肩を並べて、重要な組織活動の1つになる。そして、定例の“座談会”に年に2回以上参加すること。座談会は毎月、全国の“地区”(“拠点”と言われる幹部の自宅等が会場)で開催しており、子供から大人まで集まる創価学会組織の基本的な恒例行事である。

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テーマ : 創価学会・公明党
ジャンル : 政治・経済

あの“変態校長”を超えた? フィリピンで逮捕された児童ポルノ男がハメ撮りで終身刑に!

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去年9月16日、フィリピンの首都・マニラで、岐阜県出身の中野法昭容疑者(当時37)が逮捕されていた。報道によれば、中野容疑者は、未成年2人を含む4人の女性の裸をインターネット上で販売する目的で撮影する等したという。その半年前には、横浜の小学校の元校長・高島雄平容疑者(当時64)が、数年に亘ってマニラに通い続けて、1万人以上の女性のヌード写真や年齢等を克明に記録し続けていたという、恐らく変態史上最高レベルとも言える衝撃的な事件が報道されていた。そのせいでもないだろうが、半年後の中野容疑者のニュースの扱いは、思った以上に小さなものだった。高島容疑者には、昨年末に懲役2年・執行猶予4年の有罪判決が言い渡されているのだが、その後の中野容疑者はどうなったのだろうか? 「あまりいい例ではありませんが、大抵、中野容疑者のような事件の場合は、被害者サイドとの示談交渉によって、罰金刑等といった所謂“金銭的解決”で国外追放処分されるケースが殆どでした。2007年には、人気お笑い芸人の長井秀和が美人局の被害に遭いましたが、マニラでは、こういった買春絡みのトラブルは幾つも起きています。最初から詐欺紛いで女性とグルになって、大金を巻き上げようとする例も後を絶ちません。中には現役警察官の小遣い稼ぎになっているケースもありますから…」(マニラ在住の日本人)。

しかし今夏からは、犯罪撲滅に厳しいロドリゴ・ドゥテルテ政権下となり、情勢も変わってきているという。フィリピンでの児童ポルノ制作は人身売買と見做されて、有罪の場合は終身刑となる可能性もあるという。「これまでの流れでは、示談交渉に加えて、警察幹部等に“袖の下”を渡すことによって早期解決してしまうケースが普通でした。しかし、今回の場合は警察サイドが躍起になっているんです。若しかしたら、高島容疑者の事件も関係しているかもしれません」(同)。高島容疑者の場合は、フィリピン側の情報提供ではあったが、逮捕から判決まで全て日本で進められてきた。大人数の児童ポルノ制作が明らかでありながら、執行猶予まで付くその温度差が、フィリピン当局からしたら「面子を潰された」という見方である。「中野容疑者の裁判は最近、漸く始まりました。これまでにも、“仲介人”と称する怪しい連中が、中野容疑者の周辺から裁判を回避する和解工作として多額のカネを巻き上げてきましたが、その示談成立どころか、正式な手続きとして公判が開かれています。被害者の1人の未成年女性は身寄りが無い為、保護施設下に置かれています。それが示談交渉の障壁にもなっているようなんです。撮影した写真等、証拠もある為、有罪になる可能性が高いです。有利に裁判を進めていく手立てが無くなってしまったならば、仲介屋も旨みが無い為、動かないですね」(現地の事情通)。一罰百戒――。海の向こうの蒸し暑い拘置所で、中野容疑者はどんな気持ちで判決を迎えるのだろうか。ハメ撮りで人生を失うとしたら、誠に高い代償である。 (取材・文/フリーライター兼カメラマン 結束武郎)


キャプチャ  2016年11月号掲載

テーマ : 国際ニュース
ジャンル : ニュース

芸能人“極秘”交際クラブに決死の潜入取材! 東京都内マンションの1室にその“オフィス”はあった…

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援助交際デートの様子がインターネット上に流出してAVに転身した高崎聖子を始め、近年、単なる噂話に留まらないアイドルたちの売春事情が明らかになっている。身体を売る芸能人がいる――それは最早、疑いようもない。「芸能人専門の会員制の交際クラブを紹介してやろうか?」。先日、旧知の仲である元大手芸能マネージャーのK氏からタレコミがあった。K氏に言わせると、「表に出ない“本物”の店がある」という。宣伝等は一切せず、店名も無い。利用客は経営者や医者が多いというが、中には現役のプロ野球選手もいるらしい。「グラビアアイドルのMも在籍してるらしい。これ見てみろよ」。K氏が差し出したスマホ画面には、べッドで燥ぐ全裸の美女が映っている。入手経路は明かさなかったが、件の交際クラブ関係者から流れたものだろうか。「クラブの代表は未だ20代後半の女性で、自身も元モデル。当時の人脈を使って、現役のタレントたちを集めることに成功している」とK氏は言った。面接の場に指定されたのは、『東京メトロ』麻布十番駅から徒歩数分の高級マンションだった。エントランスの受付嬢に取り次いでもらい、暫く待つと、スタイルの良い女性が笑顔で挨拶してきた。エミリ(仮名)と名乗る彼女が、交際クラブの代表だという。促されるままエレべーターに乗り、案内された“オフィス”は、意外なほど狭い部屋だった。部屋は3畳ほどだろうか。机が1つと、それを挟んで椅子が向かい合って2つあるだけだ。

窓も無い壁には、女性の写真が貼ってある。恐らく、ここはレンタルオフィスなのだろう。麻布十番に事務所を態々構えたのは、上客を信用させる為の手段か。「お好みの女の子がいらっしゃいましたら、ご都合のよい日時でデートをセッティング致します。当日はお2人切りて、大人のお付き合いを…」。ハッキリと口には出さないが、当然、セックスは織り込み済みの筈である。ざっくりとシステムを説明し終えると、エミリは単刀直入に訊いてきた。「失礼ながら、月にどの程度、遊ぶ資金がおありですか?」。勿論、筆者はフリーライター等とは伝えておらず、「親から受け継いだマンションのオーナーをやっている」と言ってある。適当に「30万くらい」と答えたが、エミリが値踏みしているのは明らかだった。今度はこちらから「具体的にどんな子がいるか?」と訊くと、写真の束を取り出して見せた。殆どは知らないモデルたちだったが、中にはある程度知名度のあるグラビアアイドルや、現役のアイドルの顔もあった。Iカップで有名な巨乳のYや、美乳で人気のM、バラエティー番組でも活躍するタレントのYの写真も…。「ブラック会員の方には、写真を出せない子もご紹介させて頂いております」。エミリは、思わせぶりにそう口にした。会員は3段階にランク分けされており、一番高いブラックの入会金は100万円、その下のプラチナで70万円、ゴールドで50万円だという。更に、個別に会うには別途10万~20万円程度かかるという。勿論、女性本人への謝礼は別途だ。初回のデート費用は、少なく見積もっても100万円近い現金が必要になるだろう。筆者の稼ぎではどうにもならない額である。こちらの正体を悟られないよう、丁重に断り、クラブを後にした。K氏によれば、「都内には他にも、タレント専門の完全会員制交際クラブが複数ある」という。真面なマネジメントでは仕事を取れない芸能事務所が、所属タレントを使って売春稼業に鞍替えするのは、このご時世では当然の流れなのかもしれない。 (取材・文/フリーライター 島津豊司)


キャプチャ  2016年11月号掲載

テーマ : 芸能ニュース
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【オトナの形を語ろう】(03) 男に“男振り”があるように、女にも“女振り”がある

女がいなくて淋しい。それどころか、全く女と接点が無い今日までだった。女たちが、自分の傍に寄ろうともしない。いや、目を向けてもくれない――。そういう人が、現代人には意外と多いと聞く。そうして孤独な人生を送っているらしい。バカを言いなさんナ。この狭い日本という国だけでも、女のほうが男より多いんだろ。しかも犇き合って生きているんだから、女と接点が無い訳がないだろう。先ずは基本の話から始めよう。男と女、男と男、女と女でも構わないが、人間は生きていく上で、誰かと寄り添って生きているからにはそういうものである。西洋の昔の発想では、「男と女は元々、1つの身体で、それを無理に引き離したから男と女の性器に凹凸があるので、元の身体になろうとして合体しようとする」というバカみたいな説話があるが、 男女に限らず、人間に寄り添うと安堵を得る生き物であるのは確かである。一番いい例が家族である。人間はそういう特性を持っているのだから、男も女も、視界に他人が入って来たら、その対象に必ず興味を抱くものなのである。どんなに美しい女でも、どこの令嬢であろうと、彼女たちは男に興味を抱くようにできている。だから、どんな男であれ、女たちが目も向けないというのは、その人の考え違いか不注意に過ぎない。「いや、接点が無いんです」。バカモン。接点は向こうから来るものでもないし、自分が踏み出して初めて生まれるものが接点に決まっているだろう。女も男も、接点を作ってくれるのを待っている生き物だ。

ところが、人間が社会を拵えて、どういう訳か、あらゆる宗教の経典にも、道徳の書にも、ギリシャから始まった演劇の戯曲にも、詩にも文学にも、舞踏にも、音楽にも、男より女のほうが慎ましい存在としてのポジションが築き上げられているのだ。数千年の間、そうだったものが、現代だからと言って急に大転換をする筈もない。つまり、大半の男と女は、男から寄って行く・踏み出すようにできている。指を銜えて待っていても、向こうからやって来ないように世間ができておるのだ。それが人間の習性なら、その習性に乗っかって行動すべきだろう。事ある毎に男が女に寄って行ったり、打ち明けたりするのは、人類の習性なのだから、何一つ恥ずべき行為ではないということだ。そこで相手が「何であんたみたいな男が私に告白なんてできるのよ」とほざいたら、堂々と言ってやりなさい。「俺が人類だからよ」。そんなことをほざく女は、最低の女なのだから。「色情狂と思われませんかね?」。男は全員、色情狂でしょう。女は更に色情狂ですから。少し極端だが、それくらい雄大な気持ちで踏み出さねば、「淋しい」「寒い」等と言いながら暮らさなきゃいけなくなるということである。世間をよくよく見ると、「どうしてあんなイイ女にあんな男が…」という例が幾つもある。イイ女には意外と男が告白を躊躇うこともあるかもしれないが、ひとつは、「“あんな男”と言われる男がきちんと踏み出したことのほうが、そのカップルを成立させている理由だ」と私は思っている。そうして、その女も応えた。それはつまり、その女が本物だったということでもある。“女振り”が良い女であったということだ。

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【Test drive impression】(03) 『BMW 218d グランツアラー ラグジュアリー』――BMWの7人乗りディーゼルミニバンの実力は?

「BMWが初めて、前輪駆動のクルマを発売する」――。その噂は、クルマ好きの間では長らく大きな話題だった。事の始まりは2009年。誕生前の2シリーズは“ゼロシリーズ”なんて呼ばれていた。というのも、BMWの最小モデルが“1シリーズ”で、更にエントリーを担うと目されていたからだ。BMWは“駆け抜ける喜び”を眼目に、「後輪でクルマを走らせて、前輪には操舵だけを任せることで、スポーティーなフィーリングを大切にする」というイメージが強かっただけに、前輪駆動のコンパクトカーを造ることに怪訝な顔をするファンも少なくなかった。しかし、だ。5年の歳月を経て、2014年に登場したブランニューモデルは、“2シリーズ”の名を冠して登場した。当然ながら、保守的なファンの間では「BMWに前輪駆動のクルマを造ってほしくない!」と思う願望が頂点に達し、蜂の巣を突いたような大騒ぎになった。ここで再び、しかし、だ。旧来のクルマ好きが何と言おうと、今を生きる人間にとって、こんなにピッタリのクルマは無い。結論を急ぐようだが、アップライトに座って見晴らしがよく、室内も広々。大勢が快適に移動でき、且つBMWっぽいスポーティーな走りにも対応する。そりゃあ、昔ながらの濃~いクルマ好きにとっては、後輪駆動というアイコンが失われて、スペース重視のボディーを与えられたことで、「BMWらしさが薄まった」と感じるかもしれないが、「だから何なの?」である。寧ろ、このクルマを魅力的と言わずして何と言おう。

では何故、今までBMWはこのセグメントを発売しなかったのか? その質問はそのまま、「BMWは何故、急に前輪駆動のクルマを上手に造れたか?」という疑問にも繋がる。タネを明かせば簡単で、BMWグループの傘下には『ミニ』という前輪駆動のコンパクトカーが存在する。抑々、オリジナルのミニからして、前輪を駆動することで小さな空間に大人4人が乗れて、荷物まで積めるミニマルな空間が売りだった。その考えを現代的に蘇らせたのが新型ミニであり、2001年にBMWグループ傘下となって以降、既に約15年も前輪駆動のクルマを造ってきた実績がある。だからこそ、ライバルたる『メルセデスベンツ』が初代Aクラスから苦悩を重ねて、漸く身に付けた前輪駆動のコンパクトカーのノウハウを、BMWは2シリーズを出した瞬間から我がものにできたという訳だ。その“2シリーズ”に昨年5月、クリーンディーゼルを積んだモデル『218d』が登場した。北米で起きた『フォルクスワーゲン(VW)』のディーゼル問題に端を発して、何かとネガティブな話題が多いが、『218d』に搭載される2リットル直4ディーゼルユニットには、違法なデバイスは積まれていないことがわかっている。既に日本でのBMWの販売の内、約30%がクリーンディーゼル搭載モデルだ。実際に走らせてみると、支持される理由がよくわかる。冒頭で触れた通り、室内空間が広々している。5人乗りの『アクティブツアラー』は全高を1550㎜に抑え、日本の立体駐車場に入るサイズに調整されている。今回、試乗したミニバンの『グランツアラー』は、4565×1800×1645㎜のコンパクトなサイズであるにも関わらず、2-3-2人乗りの3列シートを備えて、日本人好みの多彩なアレンジができる。2列目シートは3分割できて、前後に130㎜スライドできる。バックレストの傾斜を変更できるから、大人が長時間座っても疲れ知らずだ。

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テーマ : 新車・ニューモデル
ジャンル : 車・バイク

【Jazzyの裁判傍聴ライフ】(18) 「私を殺して!」…嘱託殺人の実態

“殺人罪”とは、故意に人の生命を奪う行為で、厳しく処罰される犯罪です(因みに、過失の場合は“過失致死罪”)。しかし、若しも相手に「殺してほしい」と頼まれたら…。

■生活苦に耐えられない!
妻(60代)は、夫(60代)が経営する会社の運営が厳しいことに悩み、苦しんでいました。ある日、妻は夫に「殺してほしい」と依頼。夫は「もうちょっと頑張っていこうよ」等と励ましましたが、妻の意志は固く、夫は車の中で妻の首を絞めて殺害を遂げました。そして、夫は“嘱託殺人罪”で逮捕。夫は借金を抱えていたものの、自らが置かれている切迫した状況を認識しておらず、思い悩む妻の気持ちを理解していなかったようです。裁判所は「被害者の翻意を強く促すことをしなかった。短絡的犯行で刑事責任は重い」とし、夫を懲役2年6ヵ月の実刑に処しました。
■元カノと一緒に死のう
40代前半の男は、職場で知り合った20歳近く年下の女性と交際し、同棲。しかし、別れることになり、女性は家を出ました。暫くして再び連絡を取り合うようになり、女性は「全てが嫌になった」等と男に相談をしていました。実は、女性はこの頃、情緒不安定で、精神科に通院していたのです。事件の前日、女性から電話で「殺してほしい」と依頼され、男は説得しようと翌日、彼女に会うことにしました。落ち合った2人はホテルに入り、話し合いました。死にたい理由は明確ではありませんでしたが、結局、男は彼女の望みを叶えようと決意。ベッドの上で首を絞めて殺害したのです。その後、男は自殺を試みましたが、死に切れず自首。“嘱託殺人”の罪で逮捕となりました。被害女性の母親は法廷で、「頼まれたからとはいえ、人の命を奪う権利は無い。娘の命は貴男のものではありません!」と涙ながらに声を荒らげました。そして迎えた判決公判…。裁判所は「他の選択肢を検討することもなく、安易に被害者に同調して犯行に及んだ。その経緯に酌むべき点は無く、刑事責任は同種事案の中でも重い」とし、男を懲役2年6ヵ月の実刑に処しました(求刑懲役5年)。本人の同意を得て殺害する“同意殺人”には、今回挙げた“嘱託殺人”の他に、“承諾殺人”と呼ばれるものもあります。これは心中等、相手に「殺していいか?」と確認し、承諾を得て殺害する行為です。何れも“殺人罪”よりも軽い法定刑が定められていますが、当然ながら遺族らの悲しみは深く、その処罰感情は決して軽いものではありません。一方、重篤な病気を患っている家族の介護を続けていく中で安楽死を求められたり、「殺してほしい」と懇願されて犯行に及ぶケースでは、その事情を考慮して執行猶予が付く場合があるようです。「大切な人の苦しむ姿を、これ以上見たくない。楽にしてあげたい」と思う気持ちはわからなくもないです。しかし、「一緒に生きて、苦しみを分け合う」という選択肢もあると思います。どんな殺人事件でもそうですが、特に同意殺人は「他の解決方法が無かったのか?」と考えさせられ、聞いていてとても辛くなります。若し、家族や恋人に「殺して」と頼まれたら…皆さんはどうしますか?


キャプチャ  2016年12月5日号掲載

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