もしアサンジが英国の刑務所で死ぬことになれば、それは「拷問死」・・・拷問に関する国連特別報告者がRTに語る
もしアサンジが英国の刑務所で死ぬことになれば、それは「拷問死」・・・拷問に関する国連特別報告者がRTに語る
<記事原文 寺島先生推薦>
If Assange dies in UK prison it would mean he’d been ‘tortured to death,’ UN special rapporteur on torture tells RT
Russia Today
2021年10月31日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年12月21日

ウィキリークスの共同創設者であるジュリアン・アサンジ(Julian Assange)は精神の病ではなく、彼が抱えている心の問題は、ただ人に会わせないという虐待の結果だ、と国連の拷問に関する特別報告者であるニルス・メルツァー(Nils Melzer)がRTの番組Going Undergroundで語っている。
アサンジが体調不良でロンドンのベルマーシュ(Belmarsh)最大警備刑務所で死んだら「悲劇だ」と、司会のアフシン・ラッタンシ(Afshin Rattansi)からそんな不穏なシナリオについて聞かれてメルツァーは答えた。
もし彼が刑務所で死ぬようなことがあれば、彼は事実上拷問で死んだようなものです。それが事の真相です。誇張なんかではありません。
国連の拷問に関する特別報告者であるニルス・メルツァーは、2019年5月に医療専門家チームとともに獄中のアサンジを訪れ、「私たちは全員、互いに相談することなく、彼の命が危険にさらされているという結論に、その時点で到達しました」と述べた。アサンジの精神的・身体的状態はそれ以来、「下降スパイラル」に入った、と付け加えた。
アサンジは、保釈条件に違反したことを理由に2019年4月からベルマーシュ刑務所に拘束されている。それ以前、彼(現在50歳)は、ロンドンにあるエクアドル大使館に7年間立てこもっていた。性的暴行の申し立てで逮捕状が出されたあと、この大使館で避難生活を送っていたのだ。ただし、その申し立てについて、彼は常に否定していた。彼に対する捜査は、最終的に証拠不十分で取り下げられた。彼は合法的なジャーナリスト活動によって迫害されているというのが実際だ、とアサンジの支持者たちは主張している。
彼が米国で指名手配されているのは、ウィキリークスによるイラク、アフガニスタン、グアンタナモ湾収容キャンプなどに関する機密文書の公開をめぐるスパイ容疑だ。この事件の重要参考人が主張を捏造したことが明らかになったにもかかわらず、アメリカに引き渡されれば、最高で175年の禁固刑に処される可能性がある。
2021年初め、英国の判事はアサンジの健康状態の悪さと自殺の危険性を理由に、アメリカ政府の身柄引き渡し要求を却下した。この判決に対する米国の控訴は今週初めに英国高等法院で審理されたが、判決の検討に少し時間がかかるとの発表があった。
「ジュリアン・アサンジは精神を病んでいるわけではありません・・・彼は非常に回復力のある、知的な男だ 彼は精神病院に入院しているわけではないですからね。だから、もし彼が今精神的な問題を抱えているとしたら、それは彼がこれまで受けた虐待のせいです」とメルツァーは主張した。
「医学的な観点からの深刻な損傷が彼にもたらされたのは、ここ10年間ずっと周囲から隔絶されていたからです」と彼は述べている。さらに、アサンジが現在苦しんでいるのは「恒常的な不安」だ、とも。
ALSO ON RT.COM

US appeal hearing to extradite Julian Assange concludes in UK High Court with no immediate ruling
メルツァーは、英国の刑務当局のアサンジに対するこれまでの処遇を非難した。「拷問を続けても、拷問から立ち直らせることはできないのです。まさにそれが彼らのやり方です。彼らは彼を周囲から隔絶させています。宙ぶらりんな状態にしたままです」と主張した。
メルツァーが繰り返し述べたのは、アサンジを最大警備刑務所に拘束する根拠は皆無だということ。現在、刑に服しているわけでもなく、実際の刑事責任を問われているわけでもない。「引渡しが合法であり、彼の身柄を何らかの形で確保しなければならないという議論に百歩譲るとしても、自宅軟禁でいいのです」とメルツァーは主張し、さらに、アサンジは「何の必要性もない、したがって違法な隔離状態に」置かれていると述べた。
<記事原文 寺島先生推薦>
If Assange dies in UK prison it would mean he’d been ‘tortured to death,’ UN special rapporteur on torture tells RT
Russia Today
2021年10月31日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年12月21日

ウィキリークスの共同創設者であるジュリアン・アサンジ(Julian Assange)は精神の病ではなく、彼が抱えている心の問題は、ただ人に会わせないという虐待の結果だ、と国連の拷問に関する特別報告者であるニルス・メルツァー(Nils Melzer)がRTの番組Going Undergroundで語っている。
アサンジが体調不良でロンドンのベルマーシュ(Belmarsh)最大警備刑務所で死んだら「悲劇だ」と、司会のアフシン・ラッタンシ(Afshin Rattansi)からそんな不穏なシナリオについて聞かれてメルツァーは答えた。
もし彼が刑務所で死ぬようなことがあれば、彼は事実上拷問で死んだようなものです。それが事の真相です。誇張なんかではありません。
国連の拷問に関する特別報告者であるニルス・メルツァーは、2019年5月に医療専門家チームとともに獄中のアサンジを訪れ、「私たちは全員、互いに相談することなく、彼の命が危険にさらされているという結論に、その時点で到達しました」と述べた。アサンジの精神的・身体的状態はそれ以来、「下降スパイラル」に入った、と付け加えた。
アサンジは、保釈条件に違反したことを理由に2019年4月からベルマーシュ刑務所に拘束されている。それ以前、彼(現在50歳)は、ロンドンにあるエクアドル大使館に7年間立てこもっていた。性的暴行の申し立てで逮捕状が出されたあと、この大使館で避難生活を送っていたのだ。ただし、その申し立てについて、彼は常に否定していた。彼に対する捜査は、最終的に証拠不十分で取り下げられた。彼は合法的なジャーナリスト活動によって迫害されているというのが実際だ、とアサンジの支持者たちは主張している。
彼が米国で指名手配されているのは、ウィキリークスによるイラク、アフガニスタン、グアンタナモ湾収容キャンプなどに関する機密文書の公開をめぐるスパイ容疑だ。この事件の重要参考人が主張を捏造したことが明らかになったにもかかわらず、アメリカに引き渡されれば、最高で175年の禁固刑に処される可能性がある。
2021年初め、英国の判事はアサンジの健康状態の悪さと自殺の危険性を理由に、アメリカ政府の身柄引き渡し要求を却下した。この判決に対する米国の控訴は今週初めに英国高等法院で審理されたが、判決の検討に少し時間がかかるとの発表があった。
「ジュリアン・アサンジは精神を病んでいるわけではありません・・・彼は非常に回復力のある、知的な男だ 彼は精神病院に入院しているわけではないですからね。だから、もし彼が今精神的な問題を抱えているとしたら、それは彼がこれまで受けた虐待のせいです」とメルツァーは主張した。
「医学的な観点からの深刻な損傷が彼にもたらされたのは、ここ10年間ずっと周囲から隔絶されていたからです」と彼は述べている。さらに、アサンジが現在苦しんでいるのは「恒常的な不安」だ、とも。
ALSO ON RT.COM

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メルツァーは、英国の刑務当局のアサンジに対するこれまでの処遇を非難した。「拷問を続けても、拷問から立ち直らせることはできないのです。まさにそれが彼らのやり方です。彼らは彼を周囲から隔絶させています。宙ぶらりんな状態にしたままです」と主張した。
メルツァーが繰り返し述べたのは、アサンジを最大警備刑務所に拘束する根拠は皆無だということ。現在、刑に服しているわけでもなく、実際の刑事責任を問われているわけでもない。「引渡しが合法であり、彼の身柄を何らかの形で確保しなければならないという議論に百歩譲るとしても、自宅軟禁でいいのです」とメルツァーは主張し、さらに、アサンジは「何の必要性もない、したがって違法な隔離状態に」置かれていると述べた。
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